【書評】マーケティング初心者のための『100円のコーラを1000円で売る方法』

100円のコーラを1000円で売る方法

みなさんは1000円のコーラを飲んだことがありますか?

僕は飲んだことはありません (笑)

でも700円くらいのものならあります。皆さんもあると思います。

コーラであればスーパーで箱買いすれば1缶70円ほどで買えますが、それをどうやって1000円で売るのでしょうか?

それが本日紹介する『100円のコーラを1000円で売る方法』には詰まっています。この本はマーケティングの基礎を学ぶものですので、初心者向けの導入本としてお勧めです。

こんな人におすすめ!
  • マーケティング初心者
  • 企画・開発・営業の人またはそういった職を目指す人

私がこの本を読んだきっかけは、入社した会社(トヨタ系メーカー)の社長が「とりあえずこれを読みなさい」とおすすめしてきたからです。

入社後、新入社員と社長と前社長での懇親会的なものがあり、私がいたテーブルで読書が趣味という社長におすすめの本を聞くと、「ローマ史」の次にこの本が出てきました。

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100円のコーラを1000円で売る方法

100円のコーラを1000円で売る方法

この本の最大の特徴は小説形式となっていて難しい用語もストーリー仕立てで解説してくれるので何よりわかりやすいというところです。

一般的なビジネス書だと難しくてなかなか頭に入ってこないことも多々ありますのですごい助かりますよね。

内容を簡単にまとめましたのでこちらをご覧ください。

バリュープロポジションとは

新しい商品や企画を立ち上げる時、競合他社と同じような商品を出しても売ることは難しいです。そこで他社からの「差別化」を図ろうとすると思います。

差別化をするうえで大事なのがバリュープロポジションです。

バリュープロポジション
  • 顧客が望んでいて
  • 競合他社が提供できない
  • 自社が提供できる

価値のこと

もちろん、バリュープロポジションの出発点は顧客。

しかし、顧客の要望を全て受け入れるのではなく、新たな価値を見つけられるかが大切であります。

多くの企業が他社と似たようなことを必死で考えてしまい、結局、価格競争に陥ることもあります。

そうなると大きな企業(マーケットリーダー)に敵うわけもありません。

この本では、顧客が必要としないとわかれば、他社と同じことはしないと切り捨てても良いと説かれています。

他社が提供できない、そして自社が提供できる価値を見つけることが最も大きな影響力を生み出します。

カスタマーマイオピアからの脱却

カスタマーマイオピアとは平たく言えば、顧客中心主義ということです。このカスタマーマイオピアはこの本のメインテーマとも言えます。

特に日本では「お客様は神様」という言葉があるようにとても顧客を大事にする傾向にあると思います。

それによりどんな要望も受け入れようとするということが顧客中心主義という認識になっていきました。

しかし、筆者は顧客中心主義とは要望を何でも受け入れるのではなく、バリュープロポジションを明確にし、新たな価値を見出す。そして時には顧客の間違いを指摘する。

これこそが本当の顧客中心主義であり、かつての顧客中心主義から脱却する必要があると筆者は主張します。

『100円のコーラを1000円で売る方法』まとめ

このブログでは、多くのマーケティングの本を紹介していますが、それらに比べると、こちらの『100円のコーラを1000円で売る方法』はより初心者向けの本となっています。

企画系、マーケティング系の仕事をしている・したい人には必須の知識ばかりとなっていますが、小説形式ですらすらと読むことができます。

私が最も共感したのは、この本の「あとがき」で書かれているのですが、顧客中心に考えるということは「顧客の言うことは何でも聞く」のではなく、「顧客の課題に対し、自社が提供できる価値を考え、提供する」ことがであるのです。

それが本当の顧客中心主義だと。

私も海外営業として顧客とお話した時には、「値段が高すぎる」、「これは作れないのか」等、時には無茶な提案もあります。なるべくそういう要望に応えなければ顧客が離れていってしまうのでないかと恐れ、できる限り引き受けようとしていました。

そういう姿勢ではなく、私たちだけが提供できる付加価値を考える大切さを改めて実感しました。

ぜひともマーケティング・営業にこれから関わる人には導入として読んでほしい一冊です。

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