海外営業にはどれくらい英語力が必要? -トヨタ系海外営業が教える仕事と英語-

今回は「英語」をテーマに書いていきたいと思います。

最近ではどの企業も「グローバル化だ!」「TOEICだ!」と英語に力を入れる企業が増えていますよね。皆さんの中にも英語を勉強しないと!と感じている人もいるのではないでしょうか。

英語ができれば転職でも需要がありそうなので、身に付けたいと思う人も多いはずです。

なぜいきなり英語かというと、私はイギリスに約1年留学し、大学の専攻も英語だったこともあり英語が好きで、ビジネスにおける英語について思うことがあるからです。

こんな人におすすめ!
  • 外資系企業を目指す人
  • 海外営業・駐在・出向を目指す人
  • 社内の基準で一定の英語試験が求められる人
  • 自己投資で英語を勉強しようと思っている人

社会人でも英語が必要かと言うと、絶対必要ではないものの、英語ができるに越したことはありません。

企業にも寄りますが、日系のメーカーであれば、英語ができる人の方が圧倒的に少なく、TOEICが900点以上の人は体験的には1割以下でしょう。

海外営業でも英語ができない人はいます。

 

社会人として英語が使えるメリット

英語に限らず、多言語が操れることによるメリットは大きくこの二つだと思います。

英語が使えるメリット
  1. 世界中の人とコミュニケーションが取れる
  2. 情報の選択肢が増える

1.世界中の人とコミュニケーションが取れる

まず、世界中の人とコミュニケーションが取れることは大きなメリットです。

どんなにスマートフォンが普及し、SNSやテレビ電話が使われるようになっても、Face to Faceのコミュニケーションより優れるものはありません。

業務で言えば、海外の支社や取引先と会議などで自分の思考・アイデアを直接自分の言葉で伝えられることは大きなメリットになります。

通訳などを介してしまうとどうしてもニュアンスや熱量が変わってしまうこともあるからです。

2.情報の選択肢が増える

そして情報の選択肢が増えます。世界で最も話されている言語は英語で、その分、世界中で起こっている出来事がニュースになるのは英語が最も多くなるわけなのでより情報を多く手に入れられます。

日本語に訳されると意図が変わってしまったり、誤訳されたりということもあります。一次情報にリーチできるという点からも英語を使えるというのはメリットになります。

仕事において英語が使えるメリット

仕事において英語が使えるメリット
  1. 英語ができる=優秀だと思わせることができる
  2. 仕事が回ってくる
  3. 市場価値が上がる

1.英語ができる=優秀だと思わせることができる

英語ができる人が優秀とは限りませんが、優秀だと「思わせる」ことは可能です。

英語、とりわけTOEICはとても有効な錯覚資産とも言うべきものです。

錯覚資産とは以下のようなことを指します。

「人々が自分に対して持っている、自分に都合のいい思考の錯覚」及び、それを引き起こす事実のこと。

ダイアモンドオンライン「林修先生も注目する「錯覚資産」とは? 著者自らがそのポイントを解説」より引用

いわば、思い込みや偏見とも言えるものです。

例えば、新入社員が東大出身だったら「仕事できそう」と思いますよね。

でも東大出身だから仕事ができると言うのは全く相関関係はなく、東大出身でも仕事ができない人はいるはずです。

このように「東大出身」と言う肩書きは「仕事ができそう」と思わせることができる錯覚資産です。

英語で例えるならば「TOEICで970点を取ったことがあります。」と言えば、「こいつは英語が喋れるな」と多くの人が思い込みます。

実際はTOEICの点数が高い=英語が喋れると言う訳でもありませんが、TOEICの点数が高ければ、「英語で困ったらこの人に聞けばいい」という雰囲気ができるのです。

英語ができて、海外の人とメールや電話でやり取りをしていれば、「優秀そうに見える」効果があり、それによって英語を使った業務が回ってきやすくなるのです。

2.仕事が回ってくる

英語ができるは錯覚資産であると言いましたが、その効果もあって英語ができると仕事が回ってきやすくなります。

もちろん、外資系などで周りの人がみんな英語ができるという環境では当てはまりませんが、ほとんどの日系企業では英語ができる人材は貴重です。

僕が新卒で1年目の6月に配属されてから2年目までで英語が話せることによって以下の仕事が回ってきました。

  • 海外顧客の来日時のアテンド10回以上
  • 海外出張4回

ぱーしー

僕も「TOEIC970点あるから優秀だな」と思わせることに成功しています

3.市場価値が上がる

日本では英語を使える人材はかなり貴重です。

そのため、英語を使えるというだけで市場価値はかなり高いのです。

ぱーしー

僕もLinkedinでかなりオファーがくるので、英語人材の貴重さがわかります。

 

海外営業が仕事で英語を使うのはどんな時!?

海外営業の僕が実務で英語をどんな場面で使うのかご紹介します。

    • 海外の顧客・駐在員とのメール、電話
    • 海外の顧客が来日時の対応(通訳)
    • 英語での会議
    • 書類作成
    • 海外出張

ざっくり挙げると以上になります。

英語で仕事をするときに気を付けたいポイント
  • 相手は必ずネイティブとは限らない
  • 電話が難しいならメールで
  • プロに頼る

仕事のやり取りをするうえで相手は必ずしもネイティブではありません。中国、ドバイ、シンガポールなどなどノンネイティブも多く、皆が英語をきれいに話すとも限りません。そういった背景を理解しながら英語を使いましょう。

英語で電話するとき、電話だと余計に相手が何言っているかわからない、聞き取れないということがあります。そういうとき私は ‘could you send that by email?’ と言って一度切ります。不正確なやり取りよりも、メールであれば辞書を使いながら落ち着いて対応できます。

そして最後に「プロに頼る」。費用は掛かりますが、通訳を雇う、または英語がネイティブ級の人に頼むなどプロに頼ることを恐れないようにしましょう。

かのイチローさんもインタビューでは必ず日本語で受け答えをします。15年以上アメリカでプレーし、英語は流暢だと言われています。しかし英語でインタビューは返さない。それは細かいニュアンスを表現し、自分の考えを伝えるためには日本語で話すのが一番で、通訳を信頼しているからだと語っています。

重要な会議や大切なお客様との対応ではプロの手を借りることも考えましょう。

③英語は本当に仕事で必要か

では市場で英語を使える人材はどれくらい需要があるのでしょうか。

英語が流暢に使えれば引く手数多なのは間違いありません。

外資系を考えているのであればビジネスレベル以上で、どの企業の求人にもだいたいbusiness、fluentと書かれていることが多いです。business といっても明確な指標はありません。TOEICで言えば最低でも800点は取れるレベルだと考えるのが妥当でしょう。TOEICはコミュニケーション能力を計ることはできません。

しかし、外資系では会議をはじめ、英語でのコミュニケーションが主となるところも多く、会話能力が一番のカギとなります。ですので、いくらTOEICの点数が高くともコミュニケーションを十分に取れる域になければいけないということになるでしょう。

外資系であれば面接が英語というパターンもあり、相当実践的な英語でなければいけないのでハードルは高いですね。

日系企業であればTOEICが一つの指標となっており、700点あれば十分英語が使えると考えられることが多いです。海外営業など英語を使う部署を希望するのであれば900点くらいあれば大きなアピールとなりますね。(実際私は同期の中で一番TOEICの点数が高いので海外営業にされた感があります)

しかし、TOEIC=実践英語ではありません。私自身、TOEICは970点でしたが、ペラペラというわけではありません。TOEICで点数をとることが真の英語力ではないので、コミュニケーション力を測るのであればIELTSやTOEFLを受けてみましょう。

④TOEIC970点の海外営業がおすすめする勉強法

ここからは英語を勉強したいという人に私なりにアドバイスしたいと思います。大きく分けて「単語」「文法」「長文」「リスニング」「スピーキング」という分野があると思います。

まずどのレベルにある人にも共通するのは「継続は力なり」です。当たり前ですが、英語はいきなり話せたり読めたりするわけでもありません。少しずつでよいので英語になるべく毎日触れましょう。

「単語」「文法」について

まずは大学入試レベルを目指し、習得しましょう。一冊で良いので単語帳・文法書を何周もやるのが良いです。基礎として知識がなければ、話せるようになるというのは夢のまた夢です。

私が使っていたのは以下のようなものです。

TOEIC向けの単語帳は実際のビジネスでもなかなか使わない単語も出てきますので、ターゲットやシスタンのような高校生向けでも十分です。

「長文」「リスニング」については一番大切なのは慣れです。短いもので良いので英語に触れる回数を増やすのが大事です。長文であれば、問題集を毎日解く、英語の記事を読むのが効果的です。長さは300語程度から始め700語程度まで解けるようにしましょう。

リスニングでは何度も同じ文章を聞くがおすすめです。

  • 最初に問題を解く
  • 答え合わせをして、何も見ずにもう一度聞く
  • スクリプトを見ながら聞く
  • スクリプトを声に出して読む
  • 聞きながらシャドーイングをする

このように文章を聞いて、声に出して読んでを繰り返すことで徐々に耳が慣れていきます。問題を一度解いて終わり!ではなく、何度も同じ問題を聞くということがポイントです。

 

スピーキングについては話す機会を増やす以外に私はないと思います。英会話に通う、英会話カフェやイベントに出てみる、アプリを使ってチャットするなどやり方は様々です。日本にいる限り英語を喋る機会を増やすというのは至難の業ですが、努力するしかありません。

 

終わりに

英語の基礎がある方は是非「英語を英語で学ぶ」ということをしてほしいです。英語のラジオ・ポッドキャストを使えば可能です。

「英語を英語で学ぶ」メリットは頭の中で変換が早くなるということです。日本語⇆英語よりも英語⇆英語のほうがすんなり出てくるのでこの方法はおすすめです。

英語の学習方法などについてはまた書く機会があればと思います。

英語を学ぶ上で気を付けたいのが、英語は目的ではなくツールだということです。TOEICはあくまで指標であり絶対ではありません。より円滑なコミュニケーションのために言語は学ばれるべきだと私は思います。

一人でも多くの人が英語を好きになり、一緒に学ぶ人が多くなってくれるとうれしいです。

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