「こんな会社には入社しないほうが良い」と評価される会社の特徴をこの記事では解説します。
そういった会社は見破ることができるので、ここで紹介する3つの方法を利用して事前に見破るようにしてください。
就職活動中の方やこれから就活を始める方も、ぜひこの記事を参考にしながら自分に合う会社を見つけてください。
会社選びは人生で非常に大きな意味を持ちます。
だからこそ入社する会社は絶対に失敗したくないですが、ブラック企業や入社しないほうがいい会社はかなりの数存在するのが事実です。
どんな会社に入社しないほうがいいかを事前に把握しておきたいね…
この記事では、入社しないほうがいい会社の特徴と、どうやったらそれらの会社を見破ることができるかを紹介します。
この記事でわかること
- 入社しないほうがいい会社の特徴
- 入社しないほうがいい会社を見分ける方法
入社しないほうがいい会社の特徴10選
入社しないほうがいい会社の特徴は以下の10個です。
- 残業時間が長すぎる・休日出勤が多すぎる
- 給与体系がおかしい
- 平均勤続年数が短い・社員の平均年齢が高い
- 曖昧かつ抽象的な言葉や横文字を使ってアピールする会社
- 不自然に募集人数が多い・常に募集している
- 面接官の態度や電話応対の態度が悪い
- 事務所の整理整頓や清掃ができておらず、汚い
- 年間休日が105日未満など、明らかに少ない
- 働いている社員の活気がなく、疲れが見えている
- 業界自体に成長性がなく、先行きが不安定
1. 残業時間が長すぎる・休日出勤が多すぎる
入社しないほうがいい会社の特徴としてまず挙げられるのは、違法なほどの長時間労働や休日出勤の多さです。
長時間の残業でも、残業手当がきちんと出る会社であれば良いですが、「見なし残業20時間」「固定残業20時間」と手当として初めから給料に残業代が換算されている場合も多いです。
そのケースでは、実質的には20時間以上働いていても、余分に働いた時間の残業代が給料に含まれないことも多いです。
日本は長時間働くことが良いと美徳化されている部分がありますが、決してそんなことはありません。
確かに、仕事をたくさんこなせばスキルが身に付く業界や職種もありますが、働きすぎで心身に影響が出たり、恋人や友人を犠牲にしては元も子もありません。
サービス残業・休日出勤をしているのは、言い換えれば会社がうまく回っていない証拠です。
定時で終わらない仕事量が個人に振られているということは、必要な人員を採用できていないのでしょう。
もしくは仕事が非効率的であったり、上司や経営陣に問題がある可能性もあります。
年間休日は年間110〜120日程度が一般的ですので、これよりも極端に少ない場合はシフト制、もしくは土日休みではない可能性が高いので事前に確認をしておきましょう。
2. 給与体系がおかしい
給与体系に問題がある会社にも入社しない方が良いです。
単純に、基本給が業界水準より異常に低い企業は避けましょう。
ただ、給与を確認する際に盲点になるのが、手当や補助を上乗せして記載している場合です。
例えば、求人には残業代や歩合、資格手当、通勤手当などが上乗せされた給与が大きく表示されていて、実質の手取りは雀の涙…というケースも。
こういう場合、但し書きはあっても小さくて目立たないということはザラにあります。
また、求人情報などで「月収〇〇〜△△」などと幅がある場合も要注意です。
一見すると給与が高く見えても、上限の給与をもらえる人はほとんどいないのが現実になります。
求人を見て高い年収に惹かれて入社したものの、現実には期待通りの報酬も得られなければ、仕事も過酷だったといった話は転職者の間でよくある話です。
仕事内容と給与のバランスがあまりにもおかしい会社には入社しないほうが良いでしょう。
3. 平均勤続年数が短い・社員の平均年齢が高い
企業のデータで見て欲しい部分では「平均勤続年数・平均年齢」です。
平均勤続年数が短い=すぐに辞める人が多いということを頭に入れておいてください。
辞める理由までは企業データではわからないですが、辞める理由は、スキルアップ・独立などのポジティブな理由か、会社に堪えかねるネガティブな理由のほぼどちらかです。
リクルートのような独立や企業を促進する会社以外で平均勤続年数が短い場合には注意しましょう。
また、社員の平均年齢が高い場合も気をつける必要があります。
平均年齢が高いということは当然、若手が少なく、年齢が高い社員が多いということ。若手が少ない理由は様々ですが、若手がすぐ辞めてしまうケースが一般的。
若手がすぐに辞めてしまうのは企業体質が古い(残業が多い・理不尽・非効率的な仕事の進め方・年功序列が酷い・ワンマン経営など)、パワハラ・セクハラがあるなど、何かしらネガティブな問題が多い可能性が高いでしょう。
そして若手がすぐ辞めてしまい、今まで同じ年齢の人が残り、企業体質は変わらないという悪循環に陥りがちです。
4. 曖昧かつ抽象的な言葉や横文字を使ってアピールする会社
求人情報や企業ホームページでは、各企業とも様々な言葉やフレーズで自社をアピールしています。
このような場所にネガティブな言葉を書く企業などいませんが、だからといってこれら全ての綺麗な言葉を鵜呑みにしてはいけません。
「アットホームな社風!」「若手が活躍!」「やりがいある仕事!」といった抽象的な言葉を多用している会社は注意です。
それ以外にアピールできる実績や長所がない場合がほとんどなので気を付けましょう。
また事業内容や仕事内容を見ても抽象的すぎる・横文字ばかりで何をしているのかよくわからないなど、曖昧な点が多い場合も要注意。
「コーポレートプロフェッショナルアドバイザー」「トータルコーディネーター」など、具体的な業務内容がイメージできない職種も注意が必要です。
仕事内容を一目でわからないようにするのは、一般的にイメージの悪い業務である、プレッシャーが重い、ただの事務作業などの可能性が高いです。
曖昧なフレーズ・不必要な横文字でアピールしている会社には気をつけましょう。
5.不自然に募集人数が多い・常に募集している
求人を見れば多くの場合、募集人数が書いてあります。
そこを見て不自然に募集人数が多い会社には用心しましょう。募集人数が多い場合には以下の理由が考えられます。
- 事業拡大
- 離職者が多いため採用数を多くする必要がある
1の場合は企業が成長しているということなので問題ありません。
しかし、2のような離職者の多い会社への入社はおすすめできません。
すぐに辞めてしまう人が多いために、大量の人員を確保することに必死になっている企業は、業務が過酷、労働条件が悪いことがほとんどです。
また、年中求人をかけている会社も要注意で、面接や書類選考を通じて採用条件が緩いと感じたら一度冷静に考え直してみましょう。
6.面接官の態度や電話応対の態度が悪い
面接は、企業と求職者との貴重な対話の場です。
この貴重な場において面接官の態度が悪い会社は、入社後もコマのように扱われ、大切な従業員として接してもらえない可能性が高いので避けておきましょう。
面接時にチェックすべきは下記です。
- 高圧的な態度で接してくる・タメ口で会話してくる
- 面接時間に大幅に遅れてくる・遅れたことに対しての謝罪をしない
- 面接での会話で、揚げ足取りに躍起になっている
このような面接対応をする会社とは信頼関係を構築することが難しく、当然信頼できない人とビジネスをするとなるとマイナスの方が大きいです。
7.事務所の整理整頓や清掃ができておらず、汚い
会社のデスクが整理整頓されていなかったり、全体的に清掃されておらず汚い会社は避けるようにしましょう。
後者については、ビル自体が古く、汚く見えてしまうこともなきにしもあらずなのでそこまで神経質に見る必要はないのですが、デスクが整理整頓されているか、という点は見ておいて損はないです。
資料が山積みになっているような職場で働くと、
- 使う資料を探すのに手間がかかり、生産性が悪い
- デスクを整頓するひまもないほど忙しい→入社後は自分も忙しく働かなくてはならない
というデメリットがあります。
整理整頓ができていない会社も、避けるようにしましょう。
8.年間休日が105日未満など、明らかに少ない
年間休日が、世間の平均よりも少ない会社にも要注意です。
休日数が少ない会社で働くと、心身ともにすり減らす結果になるので、避けるようにしましょう。
避ける基準としては、年間休日が105日未満。
これは最低ラインです。
出典:厚生労働省「就労条件総合調査の概況」
調査からもわかるように、1人あたりの年間平均休日数は110日前後です。
あくまでも平均の日数になりますので、この平均を下回る条件を出している企業は敬遠した方が無難です。
9.働いている社員の活気がなく、疲れが見えている
働いている社員に覇気がなく、疲れた表情で働いている会社も要注意です。
求人要綱や企業HPなどでは「活気のある職場です」と謳い、面接時にも活気のある職場だとアピールされていたとしても、実際に働く現場の社員の方の表情に疲れが見えたり覇気がない場合は、入社を見送った方が良いです。
このような職場での仕事は、
- 仕事を面白く感じない
- 労働条件が過酷すぎて、疲れを隠せない
という特徴があります。
もし入社してしまった場合は、その覇気の無い社員の方と同じような境遇に陥ってしまう可能性が高くなります。
入社して心身を壊してしまう前に回避しておきましょう。
10.業界自体に成長性がなく、先行きが不安定
業界自体に成長性がなかったり、先行きが不安定な会社も選ばない方がいいです。
業界自体に成長性が無いということは、業界全体の売上も縮小する可能性が高いです。
ということは、その業界に属している会社で働いても、会社の業績は伸びていきません。
伸びない会社で働いていても、自身の給与はずっと変わらない可能性が高く、また将来的に倒産リスクもあります。
また、縮小はしないまでも現状維持がやっと、という業界で働こうとすると、その現状を維持することが非常に大きな負荷となってしまいます。
業績が伸びない環境で働いても会社からは業績を伸ばすように言われることは間違いないので、働く従業員にとって大きな負担になります。
成長業界で働いた方が、こうした悩みからは解放されるので、業界の将来性は必ずチェックするようにしましょう。
入社しないほうがいい会社を見破る3つの方法
どうやったら入社しない方が良い会社を見破れるのかな。
3つの簡単な方法があるから紹介するね。
入社すべきでない会社を見分けるためには、企業のホームページを見るのは基本です。
しかし、みなさんご存知の通り、企業のサイトには良い面しか書いていません。
ですので、実際に働いている人に話を聞くことが理想ですが、なかなか接点を持ちづらいものです。
そこで今回は簡単にできる入社しない方が良い会社の3つの見破り方を紹介します。
タップできるので気になる箇所からどうぞ
1. 四季報を見る
『四季報』は膨大な量の企業情報を掲載しています。
四季報を見ればこれまで紹介したようなデータは必ず載っています。
企業研究の鉄板の本なので就活の際に読み込んだ方も多いのではないでしょうか?
就活の面接対策のために読み込んでたなあ。懐かしい。
四季報は、平均給与、社員の平均年齢、3年以内の離職率、企業の基本情報、ボーナスの情報などありとあらゆる情報を網羅しています。
この1冊さえあれば日本の会社の大まかな情報は入手できるといったすごい本です。
とりあえずこの本さえあれば企業研究においては必要最低限事足りるでしょう。
ですが、企業には非公開にしているデータも多く、必ずしも全情報が得られるとも限りませんので、より詳しい情報を必要とする方は別の方法との併用が必要になります。
2. 企業の口コミサイトを利用する
企業のデータは必ずしも公開されている訳ではありません。
そこで有用なのが企業の口コミサイトです。
//ck.jp.ap.valuecommerce.com/servlet/referral?sid=3453387&pid=887419958口コミサイトとは「OpenWork」や「転職会議」のように、実際に働いている・働いていた人がその企業の給与ややりがいなど働きやすさを評価するサイトを指します。
年収や企業風土・職場の雰囲気などリアルな声を見ることができ、中で働く人の本音の声を拾い集めることができるので非常に有益な情報を手に入れることができます。
定量的な条件についてはサイトなどで確認できますが、雰囲気や風土は実際に働いてみないとわかりません。
「入社したら体育会系でついていけなかった」「上司のセクハラが横行していた」など入ってからわかってもすぐに転職するのは難しいのが現状です。
ですので事前にそういった雰囲気を知っておくためにも口コミサイトは有効でしょう。
そして、口コミサイトに投稿されている情報は、実際に働いている・働いていた人のものなので、悪い評価をされている会社は要注意です。それが本音の部分なのです。
企業が公開している情報は最も良い条件の求人の場合であったり、勤務地や職種で変わったりする場合もあります。
残業時間や年収など数字は統計の取り方で変わりますし、部署などによって全く残業が異なる場合も多々あります。それらは入社後のギャップに繋がってしまう危険性があります。
僕が新卒で入社した会社も部署によっては月50時間を超える残業もあったり、僕の部署は平均して20時間前後だったりと部署間で全然違ったよ。これは入社前にはなかなか手に入れることのできない情報だと思うなあ。
口コミサイトを参考にすると、「実際に入社したらこんな会社だった」というのが簡単にわかりますのでぜひ参考にしてください。
しかし、あくまでも個人の感想であるという点だけは忘れないようにしましょう。
口コミサイトの登録は無料です。ありとあらゆる企業が網羅されており、転職活動や新卒の就職活動の際には非常に有益なので事前の企業評判の確認などのために利用しましょう。
3. 就活エージェントや転職エージェントを利用して企業の評判をかき集める
企業の実情を知るために就活エージェントや転職エージェントを活用することも効果的です。
就活エージェントや転職エージェントは求人を紹介してくれたり、面接や履歴書の添削を手伝ってくれたりと就職・転職活動者に手厚いサポートをしてくれます。
就活エージェントや転職エージェントは企業とも密にやり取りをしており、各企業を訪問している場合も多いです。
そのため実際の雰囲気や社員たちの勤務している様子を実際に見ており、中の様子を教えてもらうことも可能です。
彼らは具体的な給与や業務内容も把握しているので不安がある場合には大きな助けになるでしょう。
就活エージェントや転職エージェントは無料で利用できるので上記のようなブラック企業を避けるためにも転職する際には必ず登録してコンサルタントに相談しましょう。
入社しないほうがいい会社のまとめ
結論、入社しないほうがいい会社の特徴は次のものです。
- 残業時間が長すぎる・休日出勤が多すぎる
- 給与体系がおかしい
- 平均勤続年数が短い・社員の平均年齢が高い
- 曖昧・抽象的な言葉や横文字を使ってアピールする会社
- 不自然に募集人数が多い・常に募集している
- 面接官の態度や電話応対の態度が悪い
- 事務所の整理整頓や清掃ができておらず、汚い
- 年間休日が105日未満など、明らかに少ない
- 働いている社員の活気がなく、疲れが見えている
- 業界自体に成長性がなく、先行きが不安定
上記の特徴に当てはまるからといって必ずブラック企業とも限りませんが、その可能性は大いにあります。
入社後に自分が苦しまないように必ずチェックしましょう。
どうやってそれらの企業を見つけられるかには3つの簡単な方法があります。
- 四季報をみる
- 口コミサイトを利用する
- 転職エージェントを利用して評判を聞く
「転職会議」のような口コミサイトは無料で利用でき、実際に働く人の声がわかるので非常におすすめです。
また、転職エージェントも同様に無料で利用でき、履歴書や職務経歴書のアドバイス・添削なども行ってくれます。自分の将来のキャリアを考える良い機会にもなりますのでぜひ登録しましょう。
一度きりの人生なので、自分の力をきちんと発揮できる環境に出会えるようにしっかり対策しましょう。
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