SEOに携わっていれば、「コンテンツイズキング」というフレーズを一度は耳にしたことがあるでしょう。
このフレーズは、かつてのように、低品質コンテンツの大量生成でサイトのindexボリュームを増大させたり、サテライトサイトからの被リンクを当てまくる表層的なSEO施策が効かなくなり、コンテンツを作りこむことが大切である流れを指しています。
ただし、忘れてはいけないのが「サイトを評価して順位を決定しているのは機械(アルゴリズム)である」といった視点。
SEOには多数の宗派がありますが、個人的に「ユーザーのことだけ考えてコンテンツを作る」と言っているSEO担当者や代理店は信用していません。
そもそもアルゴリズムにユーザー行動指標が入っているとは一言もGoogleは明言していませんし、実際には次のようなフローで作られています。
Bingの機械学習によるアルゴリズムの作られ方。Googleと同じ。ただ、Googleはこうしてます!とはっきり宣言してない(ことになってる)けど。#SMXadvanced pic.twitter.com/VRXoOt1ASw
— 木村賢(Satoshi Kimura) (@kimuyan) June 5, 2019
(良い画像がなかったので、木村さん(@kimuyan)のツイートをお借りしました)
ものすごくシンプルに述べると、アルゴリズムがどんなページのユーザー行動が良いのかを莫大なサンプルデータから学習し、それを自動で反映させています。
だから、直帰率を改善したから順位が上がるとか、滞在時間を伸ばしたから順位が上がるなんてことはありません。あくまで結果指標です。
だから僕は、ユーザー行動と順位に因果関係はないと思っている派。
だって、ChromeのデータかGoogle Analyticsのタグを入れているサイトじゃなかったらGoogleは使データとして使えないですし、多くの欠損のあるデータを直接的な指標としてアルゴリズムに組み込むわけないと思うんですよね。
あくまでも「ユーザー行動がよくなるページってこういう特徴があるよね」ってのを導き出して、その中間データをアルゴリズムに組み込んでいるはずなんですよ。
てなって時に、ここ数年のGoogleの変化を見ていくに重要視されているのが「ページスピード」です。
ここ数年でどんな変化があったかというと、
- 2018年7月 スピードアップデート
- 2018年11月 PageSpeed Insights、Lighthouse の使用を開始
- 2019年11月 ページスピードレポートの試験版がGoogle Search Consoleに導入
上記と同時並行で、AMPやPWAの促進も行われています。
ここでもう一つだけSEOっぽいことをいうと、コアアルゴリズムは世界共通です。そのため、Googleが普及している途上国でも素晴らしい検索結果が返せるように工夫されています。
インターネット環境がよくなくても、満足のいくスピードでページを表示できるかをGoogleは機械的に見てスコアリングして評価しているため、5Gがくるから大丈夫〜とかは実は論外です。
SEOについて語っているうちに筆が走りまくって何が言いたいかわからなくなってきましたが、コンテンツを磨き込むことと同じくらいページスピードも大事だということが言いたかったです。
もくじ
ページ表示速度がSEOに与える影響
ページ速度が与える影響は、SEOとビジネスの両面で存在します。
SEOに与える影響としては、明確に順位影響です。
Googleはページ表示速度をアルゴリズムに組み込んでいると明確に述べています。
参考:ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素に使用します
少し古いデータにはなっているものの、モバイルサイトを訪問した53%ものユーザーが、ページが3秒以内にロードされなかった際に離脱することがわかりました。
こうしたデータをGoogleのアルゴリズムが学習することで「ページ表示速度が遅いと、ユーザー体験は非常に悪いんだな。順位を下げよう。」となるわけです。
他のリサーチ結果でも、ページの表示が遅いことはホラー映画を観るよりもストレス値が高いことがわかっています。
他にもいろんなところで調査結果が出ていますが、上記の調査だけ見てもGoogleのアルゴリズム内におけるページ表示速度の比重が大きくなっていることは容易に想像がつきます。
表示速度が早いことは、正義なのです。
SEOには関係ないですが、ページ表示速度でのビジネスインパクトも明確に出ます。
UXにも既存を与えるため、お金や時間のコストをかけてでも多くの企業が取り組んでいます。ROIが合うんですよね。
とにかくページ表示速度は、圧倒的正義なのです。
ページ表示速度を高めるために何をしたらいいのか?
まずはGoogleの公式ドキュメントを読みましょう。
SEOで頼りになるのは、Googleの公式発表とデータ分析から導き出されるファクトとインサイトだけです。勘に頼ってはダメです。
技術的な話なので、より噛み砕いてみるとページ表示速度を高めるためにすぐに取り組める重要な点は以下の5つです。
- 画像を圧縮する
- ブラウザキャッシュを利用する
- サーバーのレスポンスタイムを短縮する
- Gzip圧縮する
- 複数のリダイレクトを避ける
詳しくは、上記のSEOおたくの記事を読んでもらえたら嬉しいですが、Wordpressユーザーであればプラグインレベルで簡単にできるのが「画像圧縮」「ブラウザキャッシュ」です。
下記で紹介されているキャッシュ系プラグインと、画像圧縮系プラグインはマストで入れておきましょう。
参考:WordPressを高速化する12の方法 – 表示速度を上げるテクニック
簡単にはできないしお金もかかるけど、表示速度を高めるために一番手っ取り早いのが高速なサーバーに載せ変えることです。
そして、現在世の中にあるもっともレンタルサーバーでもっとも高速だと言われているのはConoHa Wingです。
下記の記事でも、もっともおすすめのサーバーとして紹介されていました。
参考記事:【レンタルサーバー比較】おすすめレンタルサーバー頂上決戦!No.1はどれ?
僕もこの度ConoHa Wingに載せ替えたので、実際どうだったのかをご紹介していきます。
【実体験】高速サーバーConoHa Wingに載せ替えてみました
この度、レンタルサーバーをConoHa WING(コノハウィング)に載せ替えました。
諸々下調べを行った結果「確実に良い」と感じたので、一気に2つのサイトを載せ替えました。
通常だったら一つずつ載せ替えて様子を見ると思うんですが、調べても調べても欠点がなかったので待つのもただの機会損失になるな、と。
ConoHaのスペックなどは他の方がよくまとめてくださっているので、僕のブログではあえて書くことはしません。
ざっくり結論だけ書くと、「ちょっと高いけど表示速度が爆速で最高」です。
年間契約したら月額どれくらいの価格になるのかの比較を載せておきます。
- ConoHa WING:月額1,100円〜
- エックスサーバー:月額1,000円程度
- MixHost:月額980円〜
- ロリポップ:月額500円〜
※プランごとに月額料金は変わるので詳しくは各社サイトを見ていただければと思いますが、ConoHaはやっぱりちょっとだけ高いです
なぜConoHaに変えたのか?
ページ表示速度を高めたかったからです。
特に、僕たちが運営する片方のサイト「fotootaku.com」が、レビュー記事がメインで画像が多いのでどうしても表示までにストレスがかかるレベルで時間がかかってしまっていたため、もともと課題感を持っていました。
そこで世間で「圧倒的に速い」と言われるConoHa WINGについて調べてみると、確かに速いことがわかったので迷わずConoHaにしました
ConoHaに変えた結果どうだったか
めっちゃ速いです。
体感速度は圧倒的に早くなりましたし、PageSpeedInsightのスコアを見ても早くなっていることがわかります。
before
after
スコアが高くなっているのがおわかりいただけるかと思います。
ConoHaにどうやって変えたか?
「WordPress移行代行」を利用しました。
ご自身で移行をした方がもちろん安いのですが、インフラ周りの知識やフロントエンドの技術周りの勘所がない人が自分でやって失敗すると、サイトが消えてしまうことすら考えられます。
6,980円で頼めるので、そのリスクに対する保険料と、空いた時間で記事でも書いて稼ぐぜ、という気持ちで移行代行は利用しました。
ご自身でやることは全くおすすめしないので、移行代行を利用した方が良いかと思います。
日本最速サーバー
ページ速度を上げるためにConoHaにサーバー移管した話のまとめ
SEOとページ速度の深い関係性と、ページ速度を上げるためにConoHa WINGにサーバーを載せ替えた話でした。
サーバーの載せ替えに関しては、PVが集まるようになったり、収益をもう一段階上げたいと思うタイミングでぶち当たる壁です。
おそらくはじめは格安サーバーに載せてブログ運営を始めた方も多いかと思いますし、特に不自由を感じていないでしょう。
ただ、そこには大きな白地(伸びしろ)が隠れています。
表示速度を上げるだけで順位が上がる可能性だってありますし、ユーザー行動が改善されることでCVRの向上すらありえるでしょう(特に画像を大量に使うサイトだと顕著に出るかと)
いつか変えるなら、早めに変えた方がその分の機会損失がなくなるので絶対いいです。
僕はサーバーを載せ変えようと思ってから、実際に乗せ変える意思決定をするまでに1ヶ月くらいかかりました。(めっちゃいろいろ調べた)
結果、ConoHaが一番良いと思って載せ替えましたし、その結果のサイト指標の改善にも大満足しています。
もし少しでもサイトが遅いなと思っていたり、載せ替えをしようと考えていた方はConoHa WINGも検討してみてください。
日本最速サーバー
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