契約社員から正社員に転職は不利?違いやメリット・デメリットを解説

契約社員から正社員に転職は不利?違いやメリット・デメリットを解説

「契約社員から正社員に転職したいけど、厳しそう…」
「一回契約社員になると、やっぱり正社員への転職は不利になるのかな…」

契約社員から正社員への転職を考えた際、色々と不安を感じる人も少なくありません。

しかし、結論からお伝えすると、契約社員から正社員への転職は可能です。

今回は、契約社員と正社員の違いやそれぞれのメリット・デメリットと合わせ、契約社員から正社員に転職を成功させる方法などを紹介していきます。

20代におすすめの転職サイト・転職エージェント下記の記事にて紹介していますので、合わせてご覧ください。

目次

【結局不利?】契約社員から正社員になれない?

契約社員  から 正社員 不利

「契約社員から正社員になるのは難しい」と考えている人も多いですが、正社員への転職は思ったより高いハードルではありません

なぜなら中途採用の場合、前職の雇用形態よりも、担当した業務や過去の実績やスキルから採用可否を判断することが多いため、契約社員であろうとあまり影響はないのです。

なぜ契約社員から正社員になりたいのか、理由や実績・スキル等をしっかり提示出来れば、正社員への転職もそこまで大きなハードルではない場合が多いです。

例えば、以下のような理由で正社員へ転職を成功させた人もいます。

正社員へ転職を成功させた人
  • 契約社員として1部の業務を学んだため、今後は正社員として裁量ある立場で働きたい
  • 新しく取得した資格を活かして責任ある仕事をしたい

実際に契約社員で正社員への転職を成功させている人の口コミも合わせて紹介します。

このように契約社員から正社員への転職を成功させている人は、珍しくはないようです。

また、転職サイトや転職エージェントで求人を見ると、未経験募集なども多くあるので、契約社員からでも転職は可能です。

契約社員と正社員の違いはボーナスや福利厚生

契約社員 正社員 違い

契約社員と正社員は雇用期間の有無がある点が大きな違いですが、他にも以下のような違いがあります。

ボーナス・退職金福利厚生
正社員有り充実
契約社員無し少ない

正社員と比較すると契約社員には、ボーナスや退職金の支給がなく、福利厚生が充実していない場合が多いです。

ただし2020年4月1日に施行されたパートタイム・有期雇用労働法により、同一労働同一賃金ガイドラインが設備され、両者の待遇差は段々と是正されてきています。

契約社員で働くメリット・デメリット

契約社員 メリット・デメリット

ここでは、契約社員のメリットやデメリットを紹介していきます。

契約社員のメリット

契約社員のメリットは以下になります。

  • 働き方の自由がある
  • 残業時間が少ない
  • 責任が少ない

働き方の自由がある

契約社員であれば、個人的な理由でフルタイムで働けない方などでも働けるよう、短時間勤務や週4日勤務などができる企業も多くあります。

子育てを始めとした家庭の事情でフルタイムで働き続けられなくなった方などは、勤務形態に自由がある点がメリットといえます。

残業時間が少ない

多くの企業では、契約社員は決められた就業時間内での勤務を想定して採用しているため、ほとんど残業なしで働けます。毎日定時で帰りたい人にとっては、契約社員は働きやすい雇用形態と言えるでしょう。

責任が少ない

契約社員は正社員のアシスタントという役割で勤務する企業が多いです。したがって契約社員は正社員から指示を受けた業務を行うことが多く、決裁権を担うなどの責任を負わずに働けるメリットがあります。

また、基本的には採用時に提示された業務の範囲内で働くため、コツコツと業務に取り組みたい人にもおすすめです。

契約社員のデメリット

契約社員として働くデメリットは以下になります。

  • 昇給や昇進がない
  • ボーナスや退職金がない
  • 同じ職場で長期間働けない

昇給や昇進がない

契約社員は働く期間とその間の給与が決まった状態で採用されるため、昇給や昇進は基本的にありません。たとえ業務が増えたり、業績貢献をしたりしても、給与は変わらないことがほとんどです。

バリバリ働いて昇給・昇進を目指している人にとってはデメリットとなるでしょう。

ボーナスや退職金がない

ボーナスや退職金は正社員のみに支給されるものの、契約社員は対象外で給与以外の収入がない企業が大多数です。また契約満了で退社しても、通常の給与以外に退職金等が支給される企業はほとんどありません。

そのため、ボーナスなどがもらえる正社員との年収には差が生まれてしまう点がデメリットと言えます。

同じ職場で長期間働けない

働ける期間が限られている契約社員は、働いている企業がどんなに働きやすくても、長く働き続けにくいデメリットがあります。

契約社員は一般的に3年契約である企業も多いので、契約が更新されない場合は新たに職場を探さなければなりません。

契約社員におすすめの人

今回紹介した契約社員のメリットやデメリットから、以下の特徴に当てはまる人に契約社員はお勧めできると言えます。

  • フルタイム以外の働き方がしたい
  • なるべく責任を負わずに働きたい
  • 残業をしたくない

正社員で働くメリット・デメリット

正社員 メリット・デメリット

正社員になって働くメリットやデメリットを紹介していきます。

正社員のメリット

正社員になってメリットは以下になります。

  • キャリアアップができる
  • 福利厚生が充実している
  • 安定している

キャリアアップができる

正社員であれば、成果を出したり、勤続年数を重ねたりすることで昇給や昇進し、キャリアアップができます。

正社員は、雇用期間が決まっておらず、将来的に幹部となる人材として会社が長期的な目線で人材育成に意欲的であるため、社会人として成長できるチャンスが多いのが特徴です。

加えて正社員経験がある場合はキャリアアップのための転職もしやすいため、ステップアップを図りたい人は正社員での就業がおすすめです。

福利厚生が充実している

正社員の場合、会社が定めている福利厚生が享受できます。例えば、社宅利用や家賃補助、資格取得支援やスキルアップ研修など、企業によって多種多様な福利厚生が用意されています

契約社員では受けられない福利厚生も多々あるため、福利厚生を豊富な環境で働きたい方は、正社員がよいでしょう。

安定している

問題を起こしたり、会社が倒産したりしなければ解雇されない正社員は、安定して働けるというメリットがあります。

正社員として雇用されていると、継続的に安定して給与を受け取れることに加え、住宅や車を買う際のローンが組めやすいというメリットがあります。

その分正社員は責任が重く長時間労働も必要な場合がありますが、安定を求める方に向いている働き方です。

正社員のデメリット

正社員になって働くデメリットは以下になります。

  • 転勤や異動がある
  • 残業などが多いことがある
  • 簡単に辞められないことがある

転勤や異動がある

全国展開している企業では、他支社に転勤があったり、他部署への異動があることがあります。基本的には、会社から辞令が出た際にはなかなか断るのは難しく、辞令に従わざるを得ないでしょう。

こうした企業で働く場合、正特定の地域や部署で長く働き続けにくいため、転勤や異動をせず、決まった地域で働き続けたい人には、デメリットとなります。

残業などが多いことがある

企業によって差があるものの、正社員の場合は、残業などが多い場合があります。いつもは定時で帰れる企業でも、繁忙期には残業が多くなり、取引先の事情により、休日出勤をする必要性が生じることもあります。

毎日定時に帰りたい人や休日はしっかりと休みをとりたい人には、正社員での就業は負担が重いと感じられる場合もあるでしょう。

簡単に辞められないことがある

雇用期間が決まっており、契約を更新しなければ退職できる契約社員とは異なり、正社員の場合は自分で退職交渉をしなければなりません。

企業によっては「1ヵ月前には退職願を出さなければならない」などのルールが就業規則に定められているので事前に確認しましょう。

企業の状況によっては、退職時期を遅らせてほしいなど、引き止められる場合も。したがって正社員は、辞める上で手間がかかりやすいデメリットがあります。

正社員におすすめの人

今回紹介した正社員のメリット、デメリットを踏まえ、以下のような人に正社員としての就業をお勧めできます。

  • キャリアアップしたい人
  • 福利厚生が充実した環境で働きたい人
  • 安定を求める人

上記に加え、異動や転勤などがあまり苦にならない方は特に正社員に向いているといえます。

契約社員から正社員への転職を成功させる方法

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契約社員から正社員に転職を成功させる方法は以下になります。

契約社員から正社員に転職を成功させる方法
  • 現職で成果を出す
  • 資格を取得する
  • 将来性のある業界に転職する
  • 転職エージェントに登録する

また以下の記事にて、正社員となるメリットなどを詳しく紹介しているので、以下の記事もあわせてご覧ください。

現職で成果を出す

契約社員の場合はどれだけ成果を出しても、昇進や昇給する機会は正社員と比較すると少ないでしょう。しかし成果を出し続け評価が高まることで、会社から正社員登用の提案を受けることがあります。

そのため、正社員になりたい人は、今の職場で熱心に業務を行い、成果を出すことをおすすめします。

資格を取得する

現職に関連性のある資格を取得すると、契約社員から正社員へとステップアップ転職ができる可能性が高まります。

また、現職に関連性がないものの、転職などで有利に働く資格を取得することもおすすめです。具体的には、宅建や簿記・TOEIC・ファイナンシャルプランナーなどがあげられます。

関連性のある・なしに関わらず、資格を取得することで正社員への転職に影響するので、できるだけ資格取得をおすすめです。

将来性のある業界に転職する

IT企業 将来性 高い 業界

現職関係なく、IT業界などの将来性のある業界に転職をすることも正社員へ転職を成功確率を高められます。

将来性がある業界、成長が著しい業界は、人材不足に陥っていることが多く、正社員登用される可能性が高いです。

未経験での募集をしている企業も多いので、是非将来性のある業界への転職も検討してみてください。

IT・Web業界への転職の際に利用すべき転職サイトや転職エージェントなどを詳しく知りたい方は、「【徹底比較】IT・Web業界の転職におすすめの転職サイト・転職エージェント」の記事にて説明しているので、あわせてご覧ください。

転職エージェントに登録する

契約社員から正社員へ転職をするには、転職エージェントへの登録もおすすめです。

数ある転職エージェントの中でも、求人数が多い転職エージェント、希望業界に強い転職エージェント、契約社員に強い転職エージェントなどを利用することがおすすめです。

ただし、1つの転職エージェントのみの利用だと、希望の求人に出会えないこともあるため、複数の転職エージェントを利用することがおすすめです。

転職を考えている20代は、以下にておすすめの転職エージェントを詳しく紹介しているので、是非ご覧ください。

まとめ

今回は、契約社員から正社員へ転職する方法を、契約社員と正社員の違いやメリットとデメリットを含めて紹介してきました。

各雇用形態にメリットとデメリットがあり、自分にあった雇用形態を選ぶことをおすすめします。また、契約社員から正社員へ転職するおすすめの方法は以下の4つを紹介しました。

契約社員から正社員へ転職するおすすめの方法
  1. 現職で成果を出す
  2. 資格を取得する
  3. 将来性のある業界に転職する
  4. 転職エージェントに登録する

それぞれの方法を行えば、正社員へ転職できる可能性が高まります。この中でも、転職エージェントに登録することが1番すぐできる手法なので、正社員への転職を考えた際には是非利用してみてください。

この記事を書いた人

浅井 優太のアバター

国公立大学外国語学部英米学科卒業。TOEIC 970点 / IELTS 7.0 / 高校の英語教員免許保有。新卒から大手メーカーの海外営業として働く。

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