毎日の生活の大半を占める「仕事」の満足度は、日々のモチベーションに直結します。
実際「こんなはずじゃなかった」「こんな仕事やりたくない」という悩みをもつ人は、意外に多いものです。
就活ではわからなかったけど実際働いてみると、やりたくない仕事ばっかりってことも多いよね
やりたくない仕事でも続けるべきものと、そうでないものがあるよ
やりたくない仕事とはいえ、日々の生活のことを考えると、「やりたくない→辞める」と安易に判断することができないのも現状です。
その一方で、「やりたくない仕事」を我慢して続けることが、キャリアにとって最善の策ではないケースも考えられます。
ここで重要になるのが、「続けるべきかどうかの判断基準」と「対処法」です。
そこで今回は、「やりたくない仕事」を続けるかどうかの判断基準と対処法を詳しくご紹介していきます。
納得したキャリアを形成するためにも、ここで一度「やりたくない仕事」に向き合って、次の一手を考えてみましょう。
仕事を辞めたいと考えている方は、「【仕事を辞めたい】6つの理由に対して、それぞれ徹底的に解決策を紹介します」も合わせて読んでみてください。
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あなたは仕事にやりがいは感じていますか?
あなたは仕事にやりがいは感じていますでしょうか?
そもそも「やりがい」とは、「物事に対する充足感・手応え・張り合い」を意味する言葉です。
ただ、何をすると充足感や手応え、張り合いを得られるかは人それぞれ違うため、ひとえに仕事のやりがいをまとめることはできません。
転職サイトのエン・ジャパンが9,000名を対象に行った調査によれば、「96%の方が仕事へのやりがいは必要」と回答したそうです。(参考:エン・ジャパン)
やりがいが必要だと考える理由には、下記のようなものがあるそうです。
- 仕事そのものが充実する(56%)
- 自信の成長感を得たい(48%)
- 存在価値を感じる(44%)
では、仕事でやりがいを感じるにはどうしたらいいのでしょうか?
同じくエン・ジャパンの調査によれば、人が仕事でやりがいを感じるには次のようなものが必要だといいます。
- お礼や感謝の言葉をもらうこと(62%)
- 仕事の成果を認められること(56%)
- 目標を達成すること(50%)
一番解答率の高かった「お礼や感謝の言葉をもらうこと」は、仕事のやりがいを見出す要素として非常に素晴らしいです。
なぜなら、お礼や感謝は、量が重要なのではなく質が重要なものだからです。
お金や評価を仕事のやりがいにすることも全く問題ありませんが、量で測れてしまうものをやりがいの中心に置いてしまうと「もっともっと」と上を見続けなければならず、あまり心の充足が訪れません。
「ありがとう」を仕事のやりがいにするのは非常に良いでしょう。
他にも、給与や社会へのインパクトなどを仕事のやりがいとして挙げる人は多いです。
仕事のやりがいとなる要素は下記の3つにまとめられます。
- 評価
- 報酬
- 将来
評価とは、先ほど挙げたように仕事の成果を認められることなどです。
報酬とは、一番わかりやすいのは給与などの金銭的報酬ですが、先に挙げた「人からの感謝」も含まれます。
仕事をしていて「すごく役立ったよ」と言われてば、心が満たされるのは想像できるのではないでしょうか?
最後の将来ですが、現在携わっている仕事が自分のキャリアや将来につながっているかどうかも大きな要素です。
ただ作業的な仕事をしていてやりがいを感じられないのは、「将来」の要素が欠如しているからです。
やりがいは非常に繊細
ダン・アリエリーという行動経済学者がTEDトークに「仕事のやりがいとは何か?」というテーマで登壇しました。
先に述べたように、仕事のやりがいは人それぞれですが、共通していることもあるようです。
詳細は上記のTEDトークを見てもらえればいいのですが、ダンの研究によって「やりがい」は非常に繊細なものであることがわかりました。
同じ作業をしたとしても、その作業が何かにつながっているのか(無駄になっていないか)、また誰かから認められているのか(成果を見てもらえているのか)が大切な要素だとわかりました。
- 無駄になっていないか?
- 成果を見てもらえているか?
仕事を依頼する側は、メンバーの成果に対して些細でもいいので反応を示すことが大切です。
成果に対して無関心でいては彼らのモチベーションはどんどんと下がっていってしまいます。
逆にメンバーは、仕事に対する成果にきちんと反応が得られる職場を選ぶ必要があるということです。
やりがいなく仕事をしていてもミスも増えるし、成長にも繋がりません。
きちんとやりがいのある仕事についたり、やりがいを見出しやすい職場に身をおくことが大切でしょう。
やりたくない仕事を続けるべきかどうかの判断基準
「やりたくない」という想いが強くなっていくと、必然的に効率が落ち、結果として「もう辞めたい」という考えをもつかもしれません。
ネガティヴな精神状態が続くと、判断力が低下するとも言われています。
早い段階で、「やりたくなくても続けるべきか」を冷静に判断することが大切です。
そこで「続けるべきかどうか」の判断基準として次の5点をもとに考えてみることをおすすめします。
- 自分の成長につながっているか
- 自分で状況を変えられるか
- キャリアアップの道筋がみえるか
- 尊敬できる上司がいるか
- 給与などの待遇が妥当か
ここでは、それぞれの判断基準について確認していきましょう。
1.自分の成長につながっているか
仕事は生計を成り立たせるための活動であり、あなたの人生を形成する重要な要素です。
まず考えたいのが、「今の仕事を3年続けた先の自分」です。
今は「やりたくない仕事」を担当していても、経験を積むことで「やりたい仕事」に就ける可能性があれば、辞めずに続ける「意味」があります。
何のスキルも身に付かず、ただ「やりたくない仕事」を続けざるをえないという状況であれば、次のステップへ進む判断をすべきといえるでしょう。
やりたくない仕事でも自分の成長につながっていれば長い目で見たときには意味があるよね
2.自分で状況を変えられるか
「やりたくない」と感じるのには理由があるはずです。
もし「やりたくない仕事をしている」状況を、自分の行動によって変えられる可能性があるのであれば、一度行動してみることをおすすめします。
部署異動の可能性があるのか、上司など誰かに相談して改善される余地があるのか、現状から抜け出すための方法があるのかを一度考えてみることが、判断するための重要な要素になります。
3.キャリアアップの道筋がみえるか
企業によっては、キャリアパスの形成をサポートしてくれる場合があります。
現状で「やりたくない仕事」を担当していても、例えば入社後5年目で「やりたい仕事」に挑戦する機会が与えられるのであれば、キャリアアップの一環として現状を受け入れることができます。
先輩社員の例などを参考にして、勤務を続けることでどのようなキャリアアップの可能性があるのかを把握すれば、冷静に続けるべきかどうか判断することができるでしょう。
一方で、他社ではどのようなキャリアパスがあるのか知り、自分の会社との違い比べるのも手段の一つです。
転職エージェントを使うと、他社ではどのようなキャリアが描けるのかといった情報も得ることができるので活用してみてください。
4.尊敬できる上司がいるか
仕事でパフォーマンスを発揮し、成果を出す背景には、必ず円滑で風通しの良い環境があります。
「やりたくない仕事」であっても、「何か学び取ろう」という姿勢をもつことができれば続ける価値はあります。
そういう意味で、尊敬できる上司の存在は仕事に対する姿勢や考え方を前向きに保つ重要な要素になります。
同じ職場にいる上司だからこそ、自分では気付けない見方を示してくれることもあります。
そのまま続けるべきかどうかの判断基準として、尊敬できる上司の存在といった人間関係もポイントになります。
5.給与などの待遇が妥当か
仕事で生産性を上げるために、欠かせない要素が給与や休暇などの待遇です。
健康な心身を保つことは、前向きな思考の基盤にもなるので、合理的な待遇を求めることは当然のことといえるでしょう。
決して高いとはいえない給与水準であっても、「ずっとやりたかった仕事」だったり、「好きな仕事」だったり、という場合はモチベーションに転化するものです。
一方、「やりたくない仕事」なのに、待遇も悪く納得できない、という状況が続いているのであれば、健全な心身で活躍できる場を模索することを検討すべきといえるでしょう。
「やりたくない仕事」を続けるべきかどうかを、紹介した5つの判断基準で見直したてみて次のステップに進もうということになれば、まずは転職に向けた準備を始めることをおすすめします。
無理に「やりたくない仕事」を続けることで、結果としてキャリアプランだけではなく、自分自身の心身の状態にもネガティヴな影響が出る可能性もあります。
まずは「続けるべきかどうかの判断基準」をもとに現状を見直してみましょう。
やりたくない仕事を乗り越えるための対処法
「やりたくない仕事」だけど、今後を含めて検討してみると「今は辞めるタイミングではない」と判断することもあるでしょう。
その場合は、ただ我慢するのではなく、「やりたくない」という不満や辛さを軽減することに意識を向ける必要があります。
ここでは、「やりたくない仕事」を乗り越えるための5つの対処法をご紹介します。
- 信頼できる人に相談する
- 達成したくなる目標設定をする
- スキルアップするための工夫をする
- やりたくない理由を分析する
- 「これは仕事」と割り切る
それぞれの対処法について確認していきましょう。
1.信頼できる人に相談する
仕事内容など現状をわかってくれるような職場の信頼できる人に、不満や辛さを聞いてもらうことで、幾分か気持ちが晴れることがあります。
客観的にあなたの状況をみて初めてわかることもあり、あなた自身が誤解していることに気付ける可能性もあります。
もし身近に信頼できる人がいないという人は、上司や人事部に「業務内容が合わないことで負担を感じている」ということを伝えるのも一つの対処法です。
自分一人で抱え込まずに相談することはあらゆる場面で求められるスキルでもあることを覚えておきましょう。
2.達成したくなる目標設定をする
目標設定は、生産性アップには欠かせない作業のひとつです。
「やりたくない」という気持ちが強くなればなるほど、目標設定も難しくなりますよね。
だからこそ、会社に対して提示する目標ではなく、「あなたが達成したい」と感じる目標を設定してみましょう。
例えば、「パワーポイントでの資料作成スキルを習得する」といったスキル面のものや、「毎日チームから”ありがとう“と言ってもらう動きをする」といった日々の業務に関連するものなどでも効果的です。
1日の終わりに達成感を感じ自己肯定に結びつくような目標を設定することで、モチベーションを高めることができます。
3.スキルアップするための工夫をする
「やりたくない仕事」であっても、その業務を進めるためにあらゆるスキルを使っているものです。
電話対応であれば「コミュニケーションスキル」、事務処理であれば「並行処理スキル(マルチタスクスキル)」など、単純な作業にみえても、そこに求められるスキルは多岐に渡ります。
まずは今担当している業務に求められる「スキル」を挙げてみることから始めましょう。
「こんなスキルを使っていたんだ」という気付きにもなるかもしれません。
今後どのような機会に出くわすかわからないからこそ、種類を選ばず率先してスキルアップを目指す姿勢が大切です。
4.やりたくない理由を分析する
意外な気付きがあることでおすすめしたいのが、「やりたくない」と感じる理由を分析することです。
よくよく分析してみると、一緒に仕事をしている特定の社員に対する個人的な感情が原因だったということもありえます。
「なぜやりたくないのか?」という疑問に対して明確な答えをもつだけでも、その仕事に対する向き合い方を変えるきっかけにもなります。
感情的なものなのか、業務の性質に関連するものなのか、一度「やりたくない理由」を整理してみましょう。
5.「これは仕事」と割り切る
「今は続けるべき」だと判断した上で、「これが今自分に与えられた仕事」だと割り切ることも一つの対処法です。
仕事上の人格として分離させた考え方をすることで、精神的負担を軽減する効果が見込めます。
決して容易ではないかもしれませんが、外部の状況に振り回されない考え方や仕事に対する姿勢にもつながるので、「割り切る」スキルは身に付ける価値があります。
「やりたくない仕事」は、工夫をしたり捉え方・姿勢を変えることで、自分にとってのメリットを生み出すことができる可能性があります。
「やらされてる」姿勢を自発的にするだけでも、新しい気付きがあるかもしれません。
ただ耐えるのではなく、前向きに対処していきましょう。
やりたい仕事を見つける方法
「やりたくない仕事」からの次のステップとして、「やりたい仕事」を見つける作業に進もうとすると、「今度は失敗したくない」という不安がわいてくるものです。
生計を成り立たせるための仕事であると同時に、納得したキャリアを積んでいくためにも、「やりたい仕事」を見つけたいですよね。
ここでは、「やりたい仕事」を見つけるための5つの方法をご紹介します。
- やりたくない仕事リストを作る
- 仕事において何が最重要か認識する
- 1年後・5年後・10年後の自分像を明確にする
- 自分の強みリストを作る
- 転職エージェントを活用する
では、それぞれの方法について確認していきましょう。
1. やりたくない仕事リストを作る
今の仕事に対して「やりたくない」という想いがあったとしても、そこで「やりたい仕事」を明確に挙げられる人は少ないかもしれません。
ここでちょっとした発想の転換が役立ちます。
逆に、「これはやりたくない」という仕事のリストを作成しましょう。
まずは深く考えず思いついたまま書き出してから、その中の「やりたくない度」を分析します。
そこから相反して、「やりたい仕事」の条件や内容のイメージが明確になっていきます。
2. 仕事において何が最重要か認識する
日々仕事を続けていく中で、何もかもが完璧に希望通りという環境や条件を手に入れるのは相当珍しいのが現実です。
何らかの不満があったとしても、「これだけは譲れない」というポイントが満たされていれば、モチベーションを持続することができますよね。
「やりたい仕事」という完璧な理想像ではなく、仕事において「最重要で譲れない」ことは何かを考えてみましょう。
勤務時間の自由度だったり、給与だったり、あなたが何を重視しているのかを自己分析することが大切です。
3. 1年後・5年後・10年後の自分像を明確にする
今の仕事の積み重ねによって形成されるのが、将来の自分自身です。
短期・中期・長期の3段階で、「自分のなりたい将来像」を設定することで、そこに到達するために「今」何をすべきかが見えてきます。
例えば、10年後には年収1000万円を手にしたい、という目標があれば、「年収1000万円の職種はどのようなものか」など考えて、その職に就くために求められるスキルや経験を積もうという行動に結びつけることができます。
もし年収をあげたいなら年収の高いところに転職するのも選択肢になるよね
4. 自分の強みリストを作る
「やりたい仕事」を見つける上で、重要になるのが「あなたの強み」です。
意外にもあらゆるスキルをもっていて、日々の業務を器用にこなせる人が「自分の強みがわからない」という悩みをもつこともあります。
ここで役立つのが、過去の経験の分析です。
今までの仕事における経験はもちろん、学生時代の部活動などで、困難ながらも目標達成した経験の中で、どのような努力をしたのか、など具体的に振り返りましょう。
そこから、「チーム内の調整役的役割が得意」や「細かい数字に関する作業が得意」といった項目を挙げていき、「強みリスト」を作成します。
リスト作成によって、「やりたい仕事」像が明確化したり、実際の転職活動を効率的に進められたりと、様々なメリットが見込めます。
5. 転職エージェントを活用する
すぐに転職する予定がなくても、自分のキャリアを客観的に理解する上でおすすめするのが、転職エージェントの活用です。
多くの転職エージェントでは、専属のキャリアカウンセラーが個別に対応してくれます。
「やりたい仕事」を見つけるための、自己分析・業界/職種分析はもちろん、実際の応募から選考過程、そして入社までの一貫したサポートを受けることができます。
「やりたくない仕事」で疲れ切ってしまっている人でも、まずは「キャリアのプロ」に相談することで、不安を解消しながら効率的な道筋が見えるでしょう。
「やりたい仕事」を見つけて、現状から抜け出すためには、自己分析が重要であることがわかります。
よりキャリアプランの考え方に役立つ自己分析をするためにも、転職エージェントなど客観的な視点を積極的に取り入れることも大切です。
やりたくない仕事 まとめ
「やりたくない仕事」を続けるのは、決して前向きな精神状態を生み出すものではなく、日々の生活に悪循環を引き起こす可能性もあります。
「やりたくないから辞める」という短絡的な考え方ではなく、まずは一度立ち止まって現状を分析することが重要です。
- 続けるべきかの判断基準に照らし合わせる
- 「やりたくない仕事」を乗り越える対処法を活用する
- 「やりたい仕事」を見つける
ご紹介したこの3つの項目をもとに、一歩前進してみることで、新たな気付きがあるかもしれません。
あなたの強みを最大限に発揮できる「やりたい仕事」を手に入れましょう。
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