【書評】『FACTFULNESS』は現代社会を生きる私たちの必修科目である

FACT FULNESS

こんにちは。ごーどん(@take_404)です。

話題の『FACTFULNESS』を読んだので解説していきます。

本書の簡単な説明代わりにAmazonの内容紹介を引用しておきます。

ビル・ゲイツ、バラク・オバマ元アメリカ大統領も大絶賛!
「名作中の名作。世界を正しく見るために欠かせない一冊だ」―ビル・ゲイツ
「思い込みではなく、事実をもとに行動すれば、人類はもっと前に進める。そんな希望を抱かせてくれる本」―バラク・オバマ元アメリカ大統領

(出典:Amazon.co.jp

ビル・ゲイツは、2018年にアメリカの大学を卒業した学生のうち、希望者全員にこの本をプレゼントしたくらい『FACTFULNESS』を気に入っていたようです。

要点は以下のスライドに図解してまとめましたので参考にしてみてください。

具体的なないようについては以下で解説していきます。
こんな人におすすめ!
  • 現代を生きるすべてのビジネスパーソン
  • サクッと『FACTFULNESS』の内容を知りたい人
  • 物事を正しくとらえる思考を身につけたい人

FACTFULNESSとは?

FACTFULNESSとは、データや知識に基づき世界を正しく読み解く習慣のことです。

前提として、私たちは世界に対して勘違いをしていることが多すぎます。

『FACTFULNESS』の冒頭のクイズをやってみるとわかるのですが、私たちは「世界は実際よりも怖く、暴力的で、残酷だ」と考えてしまっているようです。

私がそうでしたが、あなたももしかしたら次のように考えてはいませんか?

世界では戦争、暴力、自然災害、人災、腐敗が絶えず、どんどんと物騒になっている。金持ちはより一層金持ちになり、貧乏人はより一層貧乏になり、貧困は増え続ける一方だ。何もしなければ天然資源ももうすぐ尽きてしまう。

結論からいうと、これは間違いです。

世界は私たちが想像しているよりもずっと良くなっています。

(以下のTEDトークを見ると世界が良くなっていることが視覚的にわかりやすいかと思います。ぜひ合わせてご覧ください。)

 

ではなぜ私たちは世界を正しい姿で捉えられていないのでしょうか?

FACTFULNESSによれば、人間に備わった「10の本能」によって思い込みが発生しているからだといいます。

思い込みを引き起こす10の本能

FACTFULLNESS 10の本能

人間は本能的に事実を歪めてしまう生き物です。

古いデータや情報をそのまま持ち続けてしまい、新たなデータや事実が出ても見ないふりをしてしまいます。

事実に基づかない思い込みを著者のハンスロスリング氏は「ドラマチックすぎる世界の見方」という言葉で表現していました。

ドラマチックすぎる世界の見方をさせてしまう人間の本能には以下の10個があるそうです。

  1. 分断本能
  2. ネガティブ本能
  3. 直線本能
  4. 恐怖本能
  5. 過大視本能
  6. パターン化本能
  7. 宿命本能
  8. 単純化本能
  9. 犯人捜し本能
  10. 焦り本能

これよりそれぞれの本能について簡単に説明していきます。

分断本能

分断本能

分断本能とは、「世界は分断されている」と思い込む本能です。

人間は様々な物事を2つのグループに分けないと気が済まない生き物です。

「途上国と先進国」「金持ちグループと貧困グループ」「西洋諸国とその他の国々」など、自分たちの軸で様々なものを切り分けます。

そしてその二つのグループの間には埋まることのない溝が存在すると考えてしまうのが分断本能です。

分断本能によって二つのグループしか存在しないという勘違いが発生し、重大な見落としが生まれることが多々あります。

そうならないために必要なのが、大半の人がどこにいるのかを考えることだといいます。

私たちは平均を算出して比較をすることが多いですが、それを分布し直してみると実際には二つのグループの中間に多くの人がいたり、二つのグループが実は重なっていたりすることがわかります。

  • 分断本能とは、世界が分断されていると思い込むこと
  • 2つのグループしか存在しないと勘違いして、本当はその間にいる人などの重大な見落としをしがち
  • 大半の人がどこにいるのかの分布を考えることが大切

ネガティブ本能

ネガティブ本能

ネガティブ本能とは、人が物事のポジティブな面よりネガティブな面に注目してしまう本能のことです。

そのせいで私たちは「世界はどんどん悪くなっている」と勘違いしてしまいます。

人間は深く考えない生き物なので、メディアが切り出した「悪いニュース」を浴びるように受け取ることでなんだか世界が悪くなっているように感じでしまうのです。

そうならないために必要なのが、「悪い」と「良くなっている」が両立することを理解することだといいます。

「悪い」という “点” だけにフォーカスしてしまうのではなく、その裏にある「良くなっている」という “線” をきちんと理解することでネガティブ本能を抑えることができるでしょう。

  • ネガティブ本能とは、物事のポジティブな面よりもネガティブな面に注目してしまうこと
  • 世界はどんどん悪くなっていると勘違いしてしまい悲観的になりがち
  • 「悪い」と「良くなっている」が両立することを理解することが大切

直線本能

直線本能とは、グラフがひたすら直線に伸びると思い込む本能のことです。

そのため、世界の人口がひたすら伸び続けるだろうという勘違いが起きます。

しかし、グラフの形は様々なのが事実です。

グラフで示されていない部分がどのような形をしているのかを不用意に推測してしまうと「世界の人口はひたすら伸び続ける」といった勘違いが発生します。

なんでもかんでも直線のグラフを当てはめるのはやめましょう。

  • 直線本能とは、グラフがひたすら直線に伸びると思い込むこと
  • 世界の人口がひたすら伸び続けるといった間違った考えが生まれてしまう
  • グラフには様々な形があることを知り、なんでもかんでも直線のグラフを当てるのはやめよう

恐怖本能

恐怖本能

恐怖本能とは、危険でないことを恐ろしいと思い込んでしまう本能のことです。

例えば、飛行機が落ちる確率は0.0025%程度しかないにもかかわらず、一度でもメディアで飛行機が落ちたニュースを見ると飛行機に乗ることを極度に恐れてしまいます。

しかし事実と向き合えば、飛行機が落ちることはまずないことがわかるはずです。

恐怖本能に支配されないためには、恐ろしいものには自然と目がいってしまうものだという事実を理解し、世界は恐ろしいと思う前に現実を冷静に見る必要があります。

  • 恐怖本能とは、危険でないことを恐ろしいと思い込んでしまうこと
  • 必要以上に世界が恐ろしいものだと勘違いしてしまう
  • 恐ろしいものには自然と目がいく事実を理解し、現実を冷静に見れるようになる必要がある

過大視本能

過大視本能

過大視本能とは、目の前の数字がとても大事だと思い込んでしまう本能のことです。

これよって目の前に出された数字に対して間違った判断を下してしまうことがあります。

数字は一つだけ提示されても意味をなしません。

他の適切な数字と比較して初めて意味を持ちます。

過大視本能に陥らないためにも、数字を比較したり割り算したりするようにしましょう。

  • 過大視本能とは、目の前の数字がとても大事だと思い込んでしまうこと
  • 間違った数字の見方をしてしまい、誤った判断をしてしまいがち
  • 数字を適切なものと比較したり、割り算をしてみることが大切

パターン化本能

パターン化本能

パターン化本能とは、一つの例が他の全てにも当てはまると思い込む本能のことです。

自分の頭にあるステレオタイプをはじめとする一つの例だけから、他のすべてにもそのパターンが当てはまると考えることによって、本来は異なる二つを一緒くたにして考えてしまいがちです。

パターン化本能を抑えるためには、そもそもパターン化が間違いを起こしやすいことを知り、「分類」する言葉が出てきたらその分類を疑ってみることが大切です。

  • パターン化本能とは、一つの例が他のすべてにも当てはまると思い込むこと
  • 間違った二つを同じグループとして考えてしまいがち
  • パターン化が間違いを起こしやすいことを理解し、分類する言葉が出てきたら一度疑うことが大切

宿命本能

宿命本能

宿命本能とは、すべてはあらかじめ決まっていると思い込む本能のことです。

私たちは持って生まれた宿命によって、人や国や宗教や文化の行方は決まると考えてしまういがちです。

この考えによって、「アフリカは永遠にヨーロッパに勝てない」などといった悲観的な思考が生まれ、行動にも影響を及ぼします。

宿命本能を抑えるためには、物事は変わらないのではなくゆっくりと変化していることを理解する必要があります。

  • 宿命本能とは、すべてはあらかじめ決まっていると思い込む本能のこと
  • 悲観的な思考が生まれ、行動にも影響を及ぼす
  • 物事は変わらないのではなく、ゆっくりと変化していることを理解することが大切

単純化本能

単純化本能

単純化本能とは、世界は一つの切り口で理解できると勘違いする本能のこと。

あらゆる問題の元凶が一つであると考えたり、専門的な知識のある分野からだけ見た世界を切り取ってしまったりします。

しかし世界に溢れる問題はそこまで単純ではなく複雑であり、あらゆる角度から見ないと解決できないのでこの思考ではいつまでも問題になり続けます。

単純化本能を抑えるためには、一つの視点だけでは物事は判断できないことを知ることが大切です。

  • 単純化本能とは、世界は一つの切り口で理解できると勘違いすること
  • 専門的な知識のある視点からのみ問題を切り取るのでいつまでたっても解決できない
  • 物事は一つの視点だけでは判断できないことを知ることが大切

犯人捜し本能

犯人捜し本能

犯人捜し本能とは、誰かを責めれば物事が解決すると思い込んでしまう本能のことです。

何か悪いことが起きた際に、単純明快な理由を見つけたくなる傾向のことを指します。

犯人を見つけると人は考えるのをやめてしまいます。

しかし、ほとんどの場合物事は私たちが考えている以上に複雑であるため、そこで思考を止めてしまってはよくない場合が多いです。

犯人捜し本能を抑制するためには、犯人ではなく問題が起きた原因を見つける努力が必要で、誰かが見せしめとばかりに責められている場合にはそれに気づくことが大切です。

  • 犯人捜し本能とは、誰かを責めれば物事が解決すると思い込んでしまうこと
  • 犯人を見つけた時点で思考停止をしてしまい、物事の本質的解決ができなくなる
  • 犯人を探すのではなく、原因を見つける努力をすることが大切

焦り本能

焦り本能

焦り本能とは、今すぐ手を打たないと大変なことになると思い込む本能のことです。

「いまやらないと、もう次はない」と考えてしまい、冷静な判断をすることができなくなってしまいます。

焦り本能を抑制するためには、今すぐやらなければいけないことなど滅多にないと知ることが大切です。

深呼吸をして目の前の出来事を冷静に捉えるようにしましょう。

  • 焦り本能とは、今すぐ手を打たないと大変なことになると思い込むこと
  • 焦ってしまうと冷静な判断をすることができなくなります
  • 今すぐやらなければならないことなど滅多にないことを理解する必要がある

『FACTFULNESS』まとめ

『FACTFULNESS』についてまとめました。

思い込みを引き起こす10の本能は非常に共感する部分が大きかったです。

ここではあげていませんが、本の中には具体的な思い込み(事実だと思っていたがそうではないもの)がたくさん出てきます。

ぜひそちらも知って、より自分自身の思い込みが激しく、正しく世界を見れていないことを理解してみてください。

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