外資系に向いている人の特徴|外資系勤務のメリット・デメリット

外資系に向いている人の特徴|外資系勤務のメリット・デメリット

外資系企業と聞くと、成果主義で高給、エリートといった華々しい印象を受ける人が多いのではないでしょうか。

一方で、成果が出ないとすぐにリストラを通告されるような、競争が激しく合理主義的で厳しいイメージもあるかもしれません。

実際には外資系企業といってもさまざまですが、外資系企業に向いている人とそうでない人の一般的な傾向はあります。そこには、どのような特徴があるのでしょうか?

この記事ではキャリアコンサルタントの木村さんが日系企業との違いや、外資系で働く場合によく見られるメリットやデメリットを紹介します。

じょぶお

本記事はキャリアコンサルタントの木村千恵子さんに監修して頂きました。

木村千恵子さん

キャリアコンサルタントの木村千恵子です。

現在は外国人材の採用を検討している企業向け採用支援、個人向け転職支援セミナーなどを中心に活動しています。

あわせて実際に外資系企業で働いている人の口コミも紹介しているので、この記事を読むことで外資系企業の実情がよりリアルに把握できます。

また、外資系企業へ転職を具体的に検討している方は、以下の記事にておすすめの転職エージェントをご紹介しています。

目次

外資系とは|日系企業との違い

外資系とは

一般的に、外資系企業とは「外国の企業が日本で設立した100%子会社」「外国企業の日本支社を指す言葉」です。

日系企業と同じく、従業員の大半は日本人ですが、社風や制度などに違いがあります。全ての企業で適用されているわけではないものの、典型的な両者の違いを比較すると、以下のような点で異なるケースが多いようです。

スクロールできます
給与体系企業風土週の労働時間(*)
外資系企業成果報酬成果重視37時間程度
日系企業定期昇給年功序列40時間程度

このように、ルールや上下関係を重視し、周囲と同じであることを重んじる傾向が強い日系企業とは異なり、外資系企業ではより具体的な成果を求める傾向が強く、年功序列による上下関係はさほど顕著ではなく、個人の意思を互いに尊重しあう傾向が強いという違いがみられます。

(*)「外資系企業と日本企業の比較(独立行政法人労働政策研究・研修機構)」より、週所定労働時間の占める割合が最も多かった週の労働時間を提示

外資系の仕事内容

外資系企業の主な仕事内容は、海外の親会社や本社で練られた大まかな日本市場における事業計画を基に、自社の製品やサービスを国内に流通、拡販させていくことです。

外資系企業では、資本や事業計画の中心が外国であるという違いはあるものの、組織内の各部署が担う役割や職種については、営業や各部署の事務、マーケティングなど、日系企業と大きな違いはなく、業界ごとの特徴も共通点が多いと言えるでしょう。

一点日系企業との違いとしては、外資系企業では製品やサービスの研究開発部門は海外にある本社部門に限定されることが多い傾向にあります。通常外資系企業の日本支社組織には研究開発に携わる部門は存在せず、マーケティングとセールスを主な事業活動とするのが一般的です。

外資系で活躍できる可能性がある人の特徴

外資系 向いている人 特徴

外資系で活躍できる可能性がある人の特徴を紹介していきます。

  • 語学力に自信があり、異文化に抵抗がない
  • 自ら考えて行動に移せる
  • 合理的に仕事を進めたい
  • 自分の意見を効果的に主張できる
  • 成果・実力で勝負したい

語学力に自信があり、異文化に抵抗がない

英語圏の国に親会社や本社がある外資系企業では、社内公用語が英語である企業も多く、日常業務で英語を頻繁に使用するため、高い英語力が求められています。

TOEIC®を運営する国際ビジネスコミュニケーション協会によると、TOEIC®スコアとコミュニケーション能力の関係は以下の通りでした。

TOEIC®スコア評価(ガイドライン)
860点Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる
730点どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている
https://www.iibc-global.org/library/default/toeic/official_data/lr/pdf/proficiency.pdf

上記より、外資系企業ではTOEIC®だと最低でも730点以上は必要だと言えます。

海外転勤の可能性がある企業では、転職の際にTOEIC®のスコアなどによってボーダーが設定されている場合も。

加えて、外国人と一緒に働く可能性もあるので、海外在住・留学経験者など、異文化文化に抵抗がない人が向いています。

自ら考えて行動に移せる

外資系企業では、あらかじめジョブディスクリプションに仕事の範囲や裁量を定義されていることが多く、仕事の進め方や段取りについて逐一上司の指示を受けることは少なく、与えられた裁量の範囲で自ら考えてやるべきことの優先順位をつけて、成果を出すことを求められます。

ただし、担当業務の進捗を定期的に上司に報告する必要はあり、必要に応じて上司に相談して方向性を決める場合ももちろんあります。

日系企業では、方向性や具体的な方法を相談した上で業務に着手することが一般的です。

しかし外資系企業では、自ら業務の方向性や具体的な方法を定め、上司には進め方を報告することが多いようです。

このように外資系企業は日系企業と仕事の行い方が異なるため、外資系企業で活躍をする人は指示を待たずに自分で考えて動ける人が大半です。

合理的に仕事を進めたい

外資系企業では合理的に仕事を進めることを重視している傾向があります。そのため、仕事の丁寧さや正確さよりも、スピードと明確な結果が求められます。

上司からの承認は必要最低限に抑えられ、自分のもつ最大限の裁量を活用し、業務を遂行することが一般的です。

また自分の職の範囲を超える際には、他の職種の人に依頼するなど、効率化を求められることが多いです。

そのため、自分の職務範囲をできるだけ明確にし、その範囲の中で効率的かつ合理的に仕事を進めたい人には、外資系企業がおすすめです。

ただし、異なる意見に耳を傾け、建設的なディスカッションに日常的に参加することをいとわないメンタルの強さも求められます。

会議に出席して何も発言せずにいるのを良しとする文化に慣れてしまった人には、ストレスを感じるかも知れません。

自分の意見を効果的に主張できる

日本企業では周りと同じことが重視されることが多いですが、外資系企業では自分の考えを言えない=仕事ができない人」として扱われる傾向があります。

自ら考えて能動的に仕事を進めるには、自分の意見をしっかりと主張しなければ始まりません。

また多国籍企業では、さまざまな文化的背景を持った人たちに向け、自分の考え方を正しく伝え、彼らと共通認識をもつことが必要です。

このように自らの意見を周りに伝え、イニシアチブを取って業務を行いたい人には、外資系企業で働くことをおすすめします。

成果・実力で勝負したい

年齢を重ねることで、昇給し昇進する傾向の日系企業は異なり、外資系企業では年齢ではなく、仕事の成果や実力で評価されることが多いです。

そのため、いわゆる昇進は組織の内部で年功序列で上がっていく日本の企業とは異なり、転職によって自分で給料を上げていくというイメージになります。

つまり、年功序列の配置ではなく定期的な昇給昇格がないため、外資系企業では欠員補充の採用方針が基本です。したがって、新卒採用もごく限られた人数や部署にとどまる傾向があります。

したがって、ビジネスの展開具合によって組織全体の業務量が増加すると、年齢が若い、あるいは入社して日が浅い場合でも、実力さえあれば、昇給や昇進が期待できる環境がおのずと形成され、結果を出せば誰にでもチャンスがあると言えます。

年齢や勤続年数ではなく、成果や実力が評価される環境で働きたい人は、外資系企業に向いているでしょう。

外資系が向いていない人の特徴

外資系 向いていない人 特徴

外資系企業が向いていない人の特徴は以下になります。

  • 語学力に自信がなく、コミュニケーションが苦手
  • 保守的で自分を変えたくない
  • 細かく指示を受けて仕事がしたい
  • 勤続年数や努力に対して評価が欲しい
  • 安定した環境で働きたい

語学力に自信がなく、コミュニケーションが苦手

英語やアジア言語などの語学に自信がなく、外国籍の人とコミュニケーションを取では活躍しづらいかも知れません。

外資系企業では、本社や親会社とのやりとりや職場内でのコミュニケーションで英語や本社の国の言語を使うことがほとんどです。

また、業務を進めていく上でもビジネスレベル以上の英語力が求められることが多いため、高い語学力に加え、異文化の人とも積極的に関われるコミュニケーション能力が重要です。

語学力に自信がなく、異文化の人とのコミュニケーションが苦手な人は、外資系にチャレンジする前に、英語を計画的に身につけるまでは日系企業で実力を磨くのがおすすめです。

保守的で自分を変えたくない

積極的な姿勢を求められ、成果などが評価されるのが外資系企業です。積極的に動くというよりは、保守的で自分を変えたくない方は、外資系企業には向いていません。

具体的には「指示通りに仕事を進めていきたい」「細かく決められたルールに則って働きたい」といった希望をもつ場合は、保守的な傾向が高いと言えます。

日本人だけでなく、外国人と一緒に働くことになる企業もあり、他の文化との交流も求めれられるので、急に経営陣の方針が変わり、所属部署での担当業務が変更になることも珍しくない環境下では、変化に対応できない保守的な方は外資系企業で働くのには不向きかもしれません。

指示を受けて仕事がしたい

指示を受けながら仕事をしたい方は、細かく指示をもらえる日系企業の方が仕事がしやすいと感じるでしょう。

外資系企業では、自分で考えて仕事を進めていく人が評価されやすい傾向にあります。

自ら成果を出せる仕事を見つけて自分が担当に実行する位の積極性がなければ、評価される仕事は回ってこないことも多いため、指示を待っているだけでは意味のある仕事を担当することができず、成果が出せないので、本社からコスト削減の指示が来るとリストラの候補者リストに挙がってしまう恐れもあります。

このように、上司からの指示を受けながら仕事を進めていきたい方は、外資系企業ではあまり活躍しにくいことが理解できる可能性が高いでしょう。

外資系企業にも色々なマネジメントスタイルが存在するため、入社してみたら日本企業の組織と何も変わらなかったという企業も存在しますので、入社前の情報収集が大切です。

勤続年数や努力に対して評価が欲しい

日系企業では、勤続年数が昇給や昇進の基準となり、努力する姿勢が評価されやすい傾向があります。

しかし実力や仕事の成果が評価される傾向の高い外資系企業では、成果が出るまでの過程の努力や勤続年数はあまり評価に影響しません。

目立った結果を出していなくてもコツコツ仕事をすることで、勤続年数や努力を評価してほしい場合は外資系企業で働くことはおすすめしません

安定した環境で働きたい

企業ごとの差はあるものの、年功序列の考え方が浸透しており、長期的に働くことで、安定的に昇給や昇進が期待できるのは、外資系よりも日系企業のほうです。

外資系企業の場合、成果や実力が重視されると同時に、業務を効率化することも求められるます。

会社としても成果に繋がるような判断をするため、業績が悪化したら躊躇なくリストラを行うこともあります。

安定的に昇給や昇進を期待したい人は外資系企業に向いていないでしょう。

外資系あるある3選

外資系 あるある

エリート志向で厳しいイメージのある外資系企業ですが、実際に勤めている人はどのような印象を抱いているのでしょうか?

外資系企業で働く人による、リアルな外資系企業の実情を「外資系あるある」としていくつかご紹介します。

  • 上下関係が厳しくない
  • 女性が活躍している企業が多い
  • プライベート使える時間が多い

【外資系あるある①】上下関係が厳しくない

外資系企業では日本企業よりも成果を重視する傾向が多いようです。

また年下の上司や年上の部下がいることも珍しくなく、上下関係が厳しくない企業が多いようです。

【外資系あるある②】女性が活躍している企業が多い

外資系企業は日系企業よりも年齢や性別の壁がなく、スキルに応じた役職で活躍している人が多いようです。

【外資系あるある③】プライベート使える時間が多い

外資系企業では、効率よく働くことを大事にしていることもあり、残業が少なめの企業が多く、逆に残業が多いのはその人の生産性が低いからだと見られることもあります。

加えて休みが取りやすいという特徴もあり、日系企業よりもプライベートに使える時間が多いようです。

外資系で働くメリット

外資系 メリット

外資系企業で働くメリットは以下のようになります。

  • 語学力を活かせる
  • 年齢・性別に関係なくキャリアを築ける
  • 成果に見合った高待遇が期待できる
  • 自由度が高い
  • 次の転職に有利

語学力を活かせる

外資系企業では、語学力を活かせる場が多くあります。

社内でのコミュニケーションや本社や取引先とのやりとりにおいて、日常的に英語を使用する機会が多いのも外資系企業ならではの特徴です。

語学力に自信があり、日本語以外のコミュニケーション能力を活かして経験を積みながらキャリアアップを目指したい人には適した環境だといえます。

年齢・性別に関係なくキャリアを築ける

外資系企業では成果や実力が評価されるため、年齢や性別に関係なくキャリアを築けやすいのが特徴です。

成果さえ出せば、年齢だけでなく勤続年数関係なくスピード出世をすることも可能というメリットもあります。

成果に見合った高待遇が期待できる

勤続年数や過程は関係なく、成果が評価されるため、成果さえ出していれば高待遇を期待することができます。また外資系企業は給与水準が日系企業よりも高めであることが多いです。

一例を挙げると、外資系企業向けの転職エージェントであるエンワールドやランスタッドでは、以下のような求人が載っていました。

  • ルート営業Regional Sales Manager :年収600-800万円
  • メーカー広報:年収600-850万円
  • デジタルデザイナー:年収700-1,000万円

上記の通り、外資系企業は日系企業と比較すると給与水準が高めであることが分かります。

そのため外資系企業では日系企業の同年代よりも良い待遇を得られる可能性が高い点は、大きなメリットです。

外資系企業や日系グローバルの求人に強みをもつ、転職エージェントのエンワールドについては、以下の記事で詳しく説明しています。

自由度が高い

指示通りの仕事をするのではなく、自ら担当したい仕事を見つけた上で、進め方も自分で決めることができるなど、自由度が高い環境で働けるというメリットもあります。

上層部が求めたまたはそれ以上の成果を出せば、社内での影響力も増えていき、さらに自分が好きな仕事を行えるという好循環を生み出せるようになっていきます。

次の転職に有利

外資系企業で働いている人は、自ら仕事を探して積極的に仕事を行うため、日系企業で指示通り働く人よりも高い評価が得られ、転職に有利に働くというメリットがあります。

数年働き力を付けたら、キャリアアップのために転職をする人も多いため、転職前提で入社することに対しても遠慮する必要はありません。

外資系で働くデメリット

外資系 デメリット

反対に、外資系で働くデメリットは以下になります。

  • 常に成果が求められる
  • 研修や教育が充実していない
  • 日本から撤退する場合もありうる

常に成果が求められる

外資系企業では、努力は関係なく、常に成果が求められます。

成果が出ないと、リストラを言い渡されることも多いため、大きなストレスや不安を抱えやすいデメリットがあります。

また、本社のトップ層の方針が急に変わることも日常茶飯事であり、気が付いたら自分の所属部署ごとなくなって新しい事業部に人材が異動していたなんていうことも珍しくありません。

研修や教育が充実していない

外資系企業で採用をする際には、即戦力としての入社が前提であるため、いわゆる新人研修や〇年目研修などの日本企業に良く見られる社員教育制度はあまり充実していない組織もあります。

外資系企業ではみずから動いて仕事を探すのが前提である企業が多く、必ずしも自分が受けたいトレーニングや研修を前提としていない企業もあり、「しっかりと研修や教育を受けたい」という人には大きなデメリットと感じるかも知れません。

日本から撤退する場合もありうる

本社や親会社が海外にあるため、日本市場での成長が見込めなくなった場合や業績が大幅悪化した場合は、日本から撤退することもあります。

日本から撤退した際には、海外に転勤ができることもありますが、基本的にはリストラとなるリスクが伴います。

まとめ

今回は、外資系企業に向いている人や向いていない人、メリットやデメリットなどを紹介してきました。

外資系企業では、海外の本社などとのやりとりをする可能性があり、語学力に自信があり、異文化に抵抗がない人が働きやすい環境です。

また自ら考えて動ける人、合理的に仕事を進められる人、建設的に意見を主張できる人は評価されやすいため、これらに当てはまる人は、外資系企業で活躍できる可能性があります。

とはいえ成果を求められ続けたり、研修や教育が充実していなかったり、急に日本から撤退したりするというリスクも知った上で働くことをおすすめします。

外資系では自分の言いたいことが言える、やりたい仕事ができるという面が強調されがちですが、外資系企業であろうと日本企業であろうと、チームで仕事をする以上、同僚や関係者とのコミュニケーションに置いて相手へのリスペクトや配慮が求められることは言うまでもありません。

外資系であっても、自分の考えに聞く耳を持ってもらうために周囲への働きかけや相手の話にも耳を傾けることは重要であり、意識的にそのスキルを実践することが求められます。

木村千恵子さん

監修者からの一言

企業のグローバル化の波が押し寄せる中で、今後も日本市場に、参入する外資系企業はますます増えていくでしょう。
日本では少子高齢化と人生100年時代を迎え、以前から外資系企業が先行している多様な働き方が広がっていくことが予想されます。
外資系と言っても、親会社との資本関係とその組織の成り立ちや、日本支社に求められる役割も千差万別です。
外資系企業で働くことに興味がある方は、今回ご紹介した外資系企業の特徴を踏まえて、今後自分が進みたいキャリアの方向性に合う外資系企業を積極的に探して、自分の成長のステップとしてしてみてはいかがでしょうか。

外資系企業を目指す方には、以下の記事にておすすめの転職エージェントなどを紹介しているので、是非ご覧ください。

この記事を書いた人

浅井 優太のアバター

国公立大学外国語学部英米学科卒業。TOEIC 970点 / IELTS 7.0 / 高校の英語教員免許保有。新卒から大手メーカーの海外営業として働く。

この記事を監修した人

木村千恵子のアバター

キャリアコンサルタント / 外国人雇用管理士®
2度のアメリカ留学経験をはさみ、20年以上外資系IT企業を渡り歩きグローバルプロジェクトに従事したのち、2016年にキャリアコンサルタントとして活動を始める。2021年には外国人雇用管理士®の資格を取得し、現在は外国人留学生向けの就職支援、中小企業の従業員のキャリアとメンタルの支援、外国人材の採用を検討している企業向け採用支援、個人向け転職支援セミナーなどを中心に活動。

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