グローバルなビジネスで成功するために必要なスキルは、10年前とは大きく変わりました。
“VUCA” と呼ばれる時代が到来しており、かつて重要だったスキルや経験が、今の時代ではほとんど使い物にならなくなっています。
VUCAとは
- Volatility(変動性・不安定さ)
- Uncertainty(不確実性・不確定さ)
- Complexity(複雑性)
- Ambiguity(曖昧性・不明確さ)
VUCA時代に、グローバルで活躍するビジネスパーソンに必要なのは、これまで重要だとされてきた「会計」や「分析」などの「ハードスキル」ではありません。
VUCAの時代で、活躍するためには「ソフトスキル」が重要なのです。
世界を代表するような企業100社のCEOに取ったアンケート(英語)によれば、これからの時代で鍵となるスキルは次のものであるとの結果になりました。
- 周囲に影響を与える力
- 周囲と協調する力
- どんな環境や状況にも適応して考えることのできる力
上記の3つの力を見ても、専門スキル(ハードスキル)ではなく、ソフトスキルが求められていることがわかります。
ハードスキルの賞味期限は、かつてと比べ物にならないくらい短くなっているため、VUCAのような変化が激しい時代ではベースとなるソフトスキルの方が重宝されるのです。
この記事では、グローバルに活躍するために必要な7つのスキルをご紹介します。
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グローバルに活躍するために必要な7つのソフトスキル
VUCAの時代に突入して、活躍するために必要なスキルがハードからソフトに移行しました。
グローバルに活躍するためには、次の7つのソフトスキルが必要です。
- 異文化コミュニケーション能力
- 卓越したネットワーキング力
- 様々な人と協働する力
- 人々に影響を与える力
- 環境に適応して思考する能力
- 感情を理解する力
- 折れない心
それぞれ解説します。
異文化コミュニケーション能力
グローバルで活躍するには、様々な地域出身の方や、バックグラウンドの全く異なる人々と協働しなくてはいけません。
同僚、クライアント、カスタマーのどの立場であっても、異なる文化をバックグラウンドに持つ人々と適切にコミュニケーションを取る必要があります。
相手の文化を尊重してコミュニケーションをするのは当たり前です。
時には、それ以上に相手の文化を深く理解した上で、行動を変えてみたりすることも必要になります。
異文化を深いレベルで学び、理解することは、グローバルに活躍するために欠かせません。
一例ですが、一緒に働く同僚の出身文化では、アイコンコンタクトを取らないことが失礼に当たるとします。
それを知らずに目を見ることなく会話をしてしまえば、たとえ自分に悪気がなかったとしても相手は気分を害するでしょう。
一度気分を害してしまったり、尊重されていないと感じてしまった場合の信頼貯金はなかなか取り返すのが難しいです。
そのような些細なことでも、同じ文化の人同士であれば成功するはずのコミュニケーションが失敗してしまうなんてこともあります。
異文化コミュニケーション能力を高めるためには、まずは世界各国の様々な文化に興味を持ち、学び、理解するように努めましょう。
卓越したネットワーキング力
グローバルに活躍したければ、国境を超えた強いネットワーク(人間関係)を持つようにしましょう。
グローバルビジネスでは、浅いつながりを通じて思わぬチャンスが舞い込んできたりします。
特に、言語や文化の壁があり、取引先の国に知り合いがほとんどいなくて困った場合に真っ先に思いつく人物になれていれば、連絡をもらえるかもしれません。
あるレポート(英語)によれば、「80%以上のビジネスチャンスはネットワーキングから生まれている」との調査結果すら出ています。
現代であれば、LinkedInを利用すればグローバルレベルのビジネスネットワークを築くことが可能です。
テクノロジーが整った時代だからこそ、より人とのつながりを戦略的に形成するスキルが、グローバルに活躍するために欠かせない能力になってきました。
ネットワークを築くためのコツの一つとして、新しく出会った人に自分自身がどんな人なのかを紹介する30秒程度の短い自己紹介(エレベーターピッチ)を用意しておきましょう。
30秒で自分が何をしているどんな人物なのかを伝えて、相手に印象付けることができれば、何かのタイミングで思い出してもらえてそこからビジネスチャンスが舞い込んでくることもあるでしょう。
様々な人と協働する力
グローバルに活躍するためには、ネットワークを築くだけでは十分ではありません。
それらの人々と適切に協働する必要があります。
共通の目的に向かって、他の人と一緒に働くスキルは、どんなビジネスにおいても必要不可欠です。
謙虚になって、成功したら仲間のおかげ、失敗したら自分のせいと思える人になれれば、周囲も喜んで協働してくれるでしょう。
ただし、協働することは、グローバルビジネスになると、何十倍も難しくなります。
日本人の美学である謙虚さを前面に出しすぎても、グローバルな文脈では何もやっていないやつだとみなされ、チームに不要な存在だと思われるでしょう。
働く人の文化的背景を理解した上で、立ち振る舞いを考える必要があるため、先にお伝えした「異文化コミュニケーション能力」が大きな役割を果たします。
多くの成功しているビジネスパーソンは、一人で考える以上にチームで物事を進める方が何十倍にも大きな成果が出せることを理解しているため、どうしたら多くの人とうまく協働できるのかを常に考えているのです。
多種多様な人と働く経験は環境を変えない限り、あまり機会が得られません。もし20代の若手なのであれば、第二新卒に強いマイナビジョブ20’sなどを利用して思い切って転職をしてみても良いかもしれません。
人々に影響を与える力
グローバルに活躍するために、他人に影響を与えるスキルも必要です。
例えば、投資家から資金調達をする際に自分たちのビジョンを巧みに伝えたり、社内でプロジェクトの承認を得るために周囲を説得したりする能力などがそれに当たります。
もちろん、顧客に商品を買ってもらったりサービスを利用してもらったりするのも人に影響を与えるスキルの一つですし、取引先との交渉も影響を与える力が試されます。
自分が目指す状態を達成するために、周囲に影響を与えて動かしていくことは欠かすことのできないビジネススキルですよね。
人々に影響を与えるためには、コミュニケーションスキルが欠かすことができません。
優れたリーダーを見てもわかるように、圧倒的なコミュニケーションスキルを持っているのがわかるでしょう。
常に目的を意識してそれを達成するためにはどのようなコミュニケーションを取れば良いのかを考えてビジネスの場面ではコミュニケーションを取るようにしましょう。
環境に適応して思考する能力
VUCAの時代では、変化に素早く反応し、それに適応する能力がなければ成功はないです。
固定観念に捉われて思考が進まない人が多いですが、変化の早い現代では立ち止まっていては絶対に成功を勝ち取れません。
常に変化する環境を意識して、自分自身の考えを柔軟に適応させていくように意識しましょう。
2015年のForbesの記事(英語)によれば、適応して思考する能力を開発するためには、次の3つの特徴を持っている必要があると言います。
- 感情をコントロールできる
- 謙虚である
- 好奇心旺盛である
上記のような特徴を意識的にでも持つようにして、常に変化する環境に適応していきましょう。
感情を理解する力
EQと呼ばれるものが少し前に話題になりました。
- Emotional Quotient(こころの知能指数)
- 自己や他者の感情を知覚、コントロールし、成功を収める能力
転職市場では、従来大きな比重を持っていたIQ(頭脳の知能指数)よりも、EQ(こころの知能指数)を重要視するようになってきました。
高いEQは、グローバルビジネスで成功するためには必要不可欠です。
EQが高い人は、自分自身をメタ認知できており、感情をコントロールすることができます。
EQが高ければ、ストレスが多く、常に変化するビジネス環境の中でも常に落ち着いて対応することができ、冷静な判断を下すことができるでしょう。
また、感情をコントロールでき、相手が何を考えているのかを高いレベルで推測できるため、たとえ文化の異なる人との間であっても適切なコミュニケーションを選択して取ることができます。
EQを意識して高めていけると良いですね。
折れない心
昨日は正解だったことが、今日は正解ではなくなる、なんてことが普通に起きるのがVUCAの時代です。
そのため、折れない心を持つ必要があります。
実務レベルで考えても、異なるタイムゾーンの間でビジネスをしたり、言語の壁によってストレスなくコミュニケーションすることができない日々が続きます。
その状況でも心が折れてしまうことなく、目標やゴールに向かって走り続けることができるメンタルの強さは必須です。
どんなことが起きてもモチベーションを保ち続け、チャレンジし続ける姿勢を忘れないようにしましょう。
折れない心と強いメンタルはどんなビジネスをしていても、確実にあなたの武器になってくれるはずです。
グローバルに活躍するために必要な7つのソフトスキルのまとめ
VUCA時代において、グローバルに活躍するために必要な7つのソフトスキルについて紹介しました。
- 異文化コミュニケーション能力
- 卓越したネットワーキング力
- 様々な人と協働する力
- 人々に影響を与える力
- 環境に適応して思考する能力
- 感情を理解する力
- 折れない心
あなたが思っている以上にソフトスキルが今後は重要になります。
確かにハードスキルと違って、どの程度自分がそれらの能力を持っているのかが分かりづらく追いかけづらい指標です。
しかし、バカにすることなく身につける努力をしていきましょう。
ただ、ソフトスキルは身につけようと思って身につくものではなく、ほぼ経験に従って伸びていくものです。
手っ取り早いのは、グローバルな環境に飛び込んでしまうことでしょう。
日本にある外資系企業に転職して、世界各国のビジネスパーソンと肩を並べて働いてみても良いですし、留学に行ってみても良いかもしれません。
もちろんビジネスレベルの英語力がある前提の話しですが、思い切ってグローバルな環境に1年でも飛び込んでみると人は変わることができます。
VUCA時代の活躍するビジネスパーソンとなるためにも、今からソフトスキルを身につけていきましょう。
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