市場価値はいわば、あなたについた値段です。
ご自身が現在いくらくらいの価値があるのかを理解していますか?
また、どうしたらもっと高く売れるのかを考えたことはありますか?
本書『「あなた」という商品を高く売る方法』は、マーケティングの視点から、キャリア戦略を考えていこうという趣旨の本です。
キャリアを築いていく上で欠かすことのできない考え方が紹介されていますので、ぜひ早い段階で手に取っていただけると良いかと思います。
市場価値を大幅に上げよう
転職と副業のかけ算は「【2021年版】転職を考えたら読むべき本7選」の中でもおすすめしています。
『あなた』という商品を高く売る方法
「常に自分自身の商品価値を意識し、それを高めていくことのできるものだけが生き残っていける」というのが本書の主張であり、自分という商品の価値を高めていくことが有意義なキャリアを築いていくためには必要なのだといいます。
100円のコーラを1000円で売る方法というベストセラーの著者でもあり、日本IBMでマーケティングを担当したプロのマーケターでもある永井孝尚さんによってキャリアをマーケティング視点で築いていこうという本書は、就職や転職を考えている人にはオススメの一冊となっております。
『「あなた」という商品を高く売る方法』で何が学べるか?
『「あなた」という商品を高く売る方法』で学べることを一言で言うと、「どうしたら市場価値を高めることができるか」です。
これより、本書の内容を簡単に要約したものを書き記していきます。
競争を避けて、好きなことをし続けろ
かつてのように市場が成長している最中であれば、全体のパイが拡大しているために、パイの争奪戦(競争)をしても得るものはありました。
しかし現代では市場はすでに成熟してしまっているため、たとえ競争をしたとしても得るものは少なく、お互いに疲弊してしまうだけです。
そこで必要な考え方が「ブルーオーシャン戦略」であり、誰も狙っていない細分化されたニッチなニーズを見つけ、そこを独占しにいく必要があります。
完全独占を狙うために必要になってくるのが、「好きなことで、誰もやってないこと」をすることだそうです。
好きなことであれば没頭でき、没頭できるからこそ能力を高めることができるというのが筆者の主張でした。
つまり、「好き」を仕事にすることがこれからの社会を生きていく上では必要不可欠なのでしょう。
戦わずして勝て
あなたという「商品価値」を高めるために必要なのは、「あなたという商品」が相手のニーズに合っており、かつ他の誰もその価値を提供できないことだそうです。
マーケティングで言えば、「バリュープロポジション」をつくること、つまり「相手が求めていて、自分にしか提供できない価値」をつくる必要があります。
バリュープロポジションの作り方
バリュープロポジションをつくるためには自分自身の「強み」を見つけなければいけません。
本書では、強みとは「才能」x「技術」x「知識」だと述べられています。
ここでいう「才能」とは、誰しもが持っている個人の資質である潜在能力だといい、ストレングスファインダーなどをして見つけてみてもいいと書かれていました。
個人の資質は15歳までに決まってしまうのが脳科学の視点からもわかっているようで、その資質を活かせるかどうかで力を発揮できるかどうかは決まってしまうのだそうです。
まずは自分の才能を知って、それを育てるための戦略を考える必要があるのでしょう。
『「あなた」という商品を高く売る方法』のまとめ
キャリアを築いていく上では、マーケティングの視点は必要不可欠なのでしょう。
キャリアの話で、「好きを仕事にする」ということを近頃頻繁に耳にしますが、その理由も「バリュープロポジション」や「ブルーオーシャン戦略」といったマーケティングの視点から考えると腑に落ちるなあと感じます。
キャリアや仕事に対して悩んでいる人はぜひこの本を一読して、自分自身を商品として捉え、価値を上げていくための戦略を練ってみてもいいかもしれません。
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