【書評】最強の働き方

最強の働き方

タイトルが超ダサい。でも超良書です。

「一流の仕事をするためには、どうすればいいのか」、その疑問に答えてくれるのが本書『最強の働き方』です。

働く上でのスタンスや、基礎的なスキルに興味がある方はぜひ読んでみてください。

一冊で多くのことが学べます。

一流の仕事をしよう

目次

最強の働き方

最強の働き方

本書の目的として以下のように書かれていました。

自分が自己実現できる分野を選んで「一流(ファーストクラス)の仕事をするためにはどうすればいいか?」という問いに対して、読後に具体的な行動指針を得られるようにするということである。

よくありがちな自己啓発本ですが、より具体的な行動に落とし込みやすい内容が書かれていました。

(著者のムーギー・キムさんは「マッキンゼー流〜」や「ハーバード式〜」といった上から目線の自己啓発本をディスりながらユーモアあふれる言葉で執筆されていて、読んでいて好感が持てました)

『最強の働き方』で何が学べるか?

勉強ができるIQと「仕事のIQ」は種類が違うことが述べられており、77個列挙されている仕事の教訓のどれも頭の良さ(地頭)に関係なく実践できるものでした。

著者によれば、一流の仕事とは一流の基本の積み重ねだといい、「書く・話す・整理する」などの基本の質を徹底してあげていくことが大切なのだそうです。

具体的にいくつか参考になったものをあげてみたいと思います。

メールは即レス

様々な場所で言われていることですが、メールの返信はできるだけ早くする必要があるそうです。

たかがメールのスピードと思うかもしれませんが、メールの返信の速さには今できる仕事はすぐ片付ける習慣の有無が反映されているのだといいます。

メールの返信速度が遅い人は、仕事の進捗もたいてい遅く、デッドラインも破りがちで、どんな仕事でも結局後回しにする習性があると語っていました。

メールも資料も短く、論理的に、わかりやすく

文章を短くすることへのこだわりは仕事能力を大きく左右するといいます。

なぜなら読む側の人のことを考えれば、長い文章は迷惑でしかないからです。

忙しい中、長いメールを読む時間などありませんし、そもそも短くないと何がいいたいのかの焦点がぼやけて、それだけ肝心なポイントが忘れられやすくなります。

資料にしても、「全体像と構造が浮き彫りになる資料」に徹底してこだわるべきです。

例えば、プレゼンの資料は一枚するのが良いと述べています。

仮に、長いプレゼン資料になってしまっても、最初の1ページに要約があり、その1ページの要約の中にも、最初の3行でさらなる要約があり、そしてその3行をタイトルの一言が要約するようにしようと言っています。

整理整頓ができる

「整理力」は、見過ごされがちではあるが、仕事の能力の高さ、逆にその低さが如実に現れるといいます。

机やカバンの中、PCのデスクトップなどをきちんと整理することが大切だそうです。

整理することが大切なのは、いつでも必要な情報を引き出せる状況を作り出すためだといいます。

『最強の働き方』まとめ

意識を変えるだけで今すぐにでもできそうなことが並べられています。

マーケティングやファイナンスなど、専門の知識を身につけることはもちろん大切ですが、こうしたビジネスにおける「基礎力」が身についていなければ誰からも信頼されることはないでしょう。

ありがちな自己啓発本ではありますが、書いてある内容は「当たり前だけど超重要」なことだと思いますので、一読してみる価値は大いにあると思います。

一流の仕事をしよう

この記事を書いた人

浅井 優太のアバター

国公立大学外国語学部英米学科卒業。TOEIC 970点 / IELTS 7.0 / 高校の英語教員免許保有。新卒から大手メーカーの海外営業として働く。

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