頭痛や吐き気が出現し、会社に行こうとするとめまいが出現して起き上がれない状態
これは、うつ病の症状です。
仕事に行くことが精神的にキツくなってきたら、鬱(うつ)を疑ってみてください。
厚生労働省によれば、日本では、100人に3~7人という割合でこれまでにうつ病を経験した人がいるという調査結果があります。
もしあなたがそんな苦しい状況にいるのであれば絶対に無理をしないでください。
]頑張りすぎるのは心にも体にもよくありません。
仕事のストレスが原因なら転職や退職をしても良いはずです。無理して働いて心身ともに壊してしまうことのが最悪のケースになります。
心身ともに壊れてしまう前に対処をしていただけることを願っています。
ご自身の興味のある箇所から読んでみてください。
\仕事やキャリアに悩んでいる方必見/
ストレスセルフチェック (厚生労働省)
公式サイト:https://kokoro.mhlw.go.jp/check/
選択式の質問に答えることで、職場におけるストレスレベルを測定してくれます。もし自分のストレス状態が気になる方はチェックしてみてください。
市場価値診断 (ミイダス)
公式サイト:https://miidas.jp/
質問を答えていくだけで、想定年収や面接確約のオファーを獲得でき、あなたの市場価値が簡単にわかります。自分の現在地を知りたい方におすすめです。
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【5分で読める】転職の進め方
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転職活動を始めようとしているけど、どうしたらいいかわからない方向け。具体的にどんな転職サービスをどのように利用すれば転職を成功させることができるのかをお伝えしています。
仕事を辞めたいのはうつが原因?
仕事をやめたいと慢性的に思うようになってきたら、鬱(うつ)を疑ってみてください。
もし少しでも鬱の症状が現れている場合には、すぐに適切な対処を行いましょう。
「うつだからって仕事を投げ出すわけにはいかないよ…」と思う方もいるかもしれません。しかしそれは絶対に間違いです。
少しでもうつを疑っているのであればすぐに対策しましょう。
簡単にうつかどうか診断できる下記のようなWebサイトもありますので少しでも疑いがある方は一度診断してみてください。
また、厚生労働省が「こころの健康」について相談できる電話相談窓口も開設しています。
一人で悩まずに、相談することで少しでも気が楽になるかと思いますのでぜひ利用してみてください。
仕事で鬱(うつ)になってしまう主な原因
仕事上で鬱になってしまう人が苦しむ要因は大きく次の2つです。
- 長時間労働
- 人間関係
1.長時間労働
あまりにも長すぎる労働時間に苦しんではいませんでしょうか?
一般的に過労死ラインは月に80時間以上の残業、休日出勤とされています。
この状態が何か月も続くことで精神的・肉体的に苦痛を感じるようになると言われています。
残業が当たり前になってしまっている会社では感覚が麻痺しているかもしれないので、ぜひ残業時間を一度計算してみてください。
もしこのような時間外労働を多くしているようであれば上司などに相談し、業務の見直しを依頼するべきです。
しかし、大抵の場合、会社として問題がある場合が多いので、その際には労働基準監督署などの然るべき場所へ相談しましょう。
また、時間外労働時間が80時間未満でも人によっては心への負担になっている場合もありますので、必ず相談してください。
時間外労働時間が80時間以上ある場合には確実にブラック企業ですので、転職を検討しましょう。ご自身の働いている企業がブラック企業かどうかを見分ける方法は次の記事でご説明していますので参考にしてみてください。
2.人間関係
上司や同僚との関係に大きなストレスを抱えている方も多いでしょう。
鬱(うつ)になる原因となる人間関係には大きく2つの種類があると言われています。
(1)パワハラ・セクハラ等のハラスメントを受けている
パワハラ・セクハラを受けているのであればすぐに社内の相談窓口や社外の相談窓口などに報告しましょう。
上司や社内の関係者に相談することもできますが、セクハラ・パワハラが起きている企業では、全体としてハラスメントが蔓延している可能性があります。
相談することでさらに状況が悪化する可能性もあるので社外の窓口、弁護士などに相談することがベターです。
(2)同期、同僚、上司と反りが合わない。
セクハラやパワハラを受けていなくても人間関係に悩む人は多いかと思います。
会社ともなれば様々な人と一緒に働く必要があり、必ずしも全員と仲良くできるわけではありません。嫌いな上司へのストレスが溜まっている方も多いでしょう。
会社の雰囲気が体育会系で飲み会が激しいケース、同期の活躍と比較してプレッシャーに苦しむケースなどが考えられます。
どのような場合であれ、一つの会社で人間関係が大きく変わる可能性は非常に少ないです。
人間関係があまりにも苦痛であれば転職を検討しましょう。
上司に悩む方は、次の記事も参考にしながら、適切に対処してみてください。
あなたのその症状、鬱(うつ)の始まりかも!?
厚生労働省によるメンタルヘルスのポータルサイト「こころの耳」ではうつの主要症状である「躁鬱感」の主な特徴を以下のように記しています。
- 楽しみや喜びを感じない
- 何か良いことが起きても気分が晴れない
- 趣味や好きなことが楽しめない<
こうした症状が2週間以上続く場合はうつの可能性があります。
毎日に生きがいを感じなかったり、楽しみがなくなったりしていたら要注意です。
しかし、こうした症状はなかなか自覚しにくく、気づかない場合も多いそうです。
「こころの耳」によると症状には「自分でわかる変化」と「他人が見てわかる変化」があるそうです。
【自分自身が気づく変化】
- 憂うつ感:気分が落ち込んでいる、何事にも悲観的になる。憂うつだ。
- おっくう感:何事にも興味がもてない、何をするにもおっくうだ。
- 焦り、不安感:イライラして落ち着きがない。不安だ。
- 睡眠の変化:朝早く目が覚めてしまう、夜中に何度も目が覚めて眠れない、寝つきが悪いなど。
- 身体の症状:頭重感、頭痛、めまい、微熱、吐き気、下痢や便秘が続く。
- 食欲・体重の変化:食欲がない。食欲が急に増えた。体重が減ったまたは増えた。
- 疲労がとれない:朝からぐったりと疲れきっている。疲労感がぬけない。
食欲や疲労は自分自身でも感じやすいですね。
【周囲が気づく変化】
- 遅刻・欠勤:遅刻や早退が増えた、欠勤することが増えた
- ミスの増加:ミスや事故が増えた
- 仕事の能率:判断力の低下、仕事の能率の低下が見られる
- 会話:周囲との会話が減った、昼食などでも一人でいることが多くなった、口数が減った
- 表情:表情が暗い、元気がない、顔色が悪い
- 身体の症状:頭重感、頭痛、めまい、微熱、吐き気などの訴えがあった
自分では気づかなくても他人が気づいている鬱の初期症状は多く存在します。
自分でここに挙げたような変化を感じた際には、無理をしては絶対にダメです。
後ほど紹介する対策をすぐに実行しましょう。
また、もし同僚や友人、家族に上記のような症状が見られた場合には、むやみに励ましたり、頑張れと言ったりするのではなく、「話を聞く」というスタンスを取ってください。
そして相談に乗り、対策を一緒に考えてあげましょう。
鬱(うつ)かなと思った時の対処法
①ストレス解消法を見つけて実践する
だれでも日々のストレスは溜まるものです。
当たり前のことですが、休日や仕事終わりに没頭できることが見つかれば心の負担も軽くなるかもしれません。
カラオケで大声を出す、アウトドアで非日常を体験する、何でもよいので自分の好きなことを見つけてみましょう。
②生活のバランスを整える
日々の生活の乱れがストレスの原因にもなります。
特に睡眠不足や食生活の乱れは心身共に影響するものです。
質の良い睡眠はストレス解消にもなりますので、毎日最低6時間、できれば8時間の睡眠を取りましょう。
忙しくてまとまった睡眠時間を確保するのが難しい場合は、土日だけでも十分な睡眠を取るようにしてください。
なお、ストレスが溜まったときや、うつ病になったときは、食欲が減退したり、逆に増大したりします。
全く食べない、反対に暴飲暴食をするのは体によくありません。そして、食事をとる時間にも気を付けましょう。
食生活が不規則だと生活習慣病にかかりやすく、生活習慣病にかかると、うつ病にもかかりやすくなるので、ストレスがたまったときほど、食事には注意しましょう。
③社内の相談窓口、身近な人などに相談する
一人ですべてを抱え込む必要は全くありません。
自分が仕事ができないから帰れないと思っていても他人から見れば明らかに業務量が多すぎるケースや、パワハラやセクハラをされているのが明らかなケースなど、本人では感覚がマヒして気づいていない場合も多々あります。
一度誰かに相談することで手助けをしてくれる場合もありますので、頼れる方に相談しましょう。
④医師に相談する
うつの症状が感じられる・指摘される場合は医師に相談しましょう。
もし本当にうつ病であれば、診断書を発行してもらってください。
労災認定される場合や、休職や手当を受け取れる場合もあります。
心身を壊してまで無理して働き続けることはありませんし、休職を恥じることもありません。
うつ病の状態では転職をしようとしても難しいですし、不安を感じることも多いです。
手遅れになる前にしっかりと治療をしてから働くことが大切です。
⑤退職・転職をする
どうしても状況を変えることができない場合には思い切って仕事を辞める・転職をしましょう。
自分の健康よりも大事なものはありません。
うつ病になって転職するというとネガティブな印象を与えると懸念するかもしれませんが、転職活動中にすべてを話す必要もありませんし、何より自分を守ることが大切です。
激務が原因で転職したいのに時間がないという場合には休職してから、仕事を辞めてから転職活動をするという手もあります。
診断書があれば断る企業はありませんし、辞めた後からでも失業手当を受け取れる場合も多いです。
金銭面に不安がある場合はそういったことも活用すればよいです。
鬱(うつ)になる前に、転職エージェントを活用して転職しよう
転職活動をする際に最も気になることは、職場環境が改善するのか、自分が必要とされるのかというところです。
転職エージェントを活用すれば、それらの不安を解消する手助けになってくれます。
転職エージェントは無料で面談を行ってくれます。
面談を通して現在の職場に対する不満、新しい職場に求める条件、将来のキャリアプランを把握したうえで、求人を紹介します。
エージェントに相談し、憂鬱な状態が自分によるものか職場によるものか聞くだけでもずいぶん気持ちは変わってくるはずです。
たとえいますぐ天職は見つからなかったとしても、嫌な仕事をする環境から逃れられるだけでも大きなプラスとなるでしょう。
鬱(うつ)で仕事をやめたい方へ最後に伝えたいこと
うつかもしれないと思っても仕事を辞める決断をすることはなかなか難しいかもしれません。
しかし、状況が改善しなければ本格的にうつ病になり、手遅れになる可能性もあります。
そうなる前に早めに対策をすることが大切です。
十分に休養をとる、周りに相談する、医師に相談するなどやれることはたくさんあります。
無理をせず転職や退職をしても良いですし、しばらくの間休んでも良いと思います。
心身ともに壊れてしまう前に対処をしていただけることを願っています。
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