近頃は転職市場が活発になり、20代で転職を経験する人も非常に増えてきました。
ワークライフバランスを含め、労働環境が整った外資系企業は中でも需要が高まっています。
また、語学力や留学経験を生かし、「海外で働いてみたい」と思っている人も多いでしょう。
しかし、社会人経験のない20代には次のような疑問が浮かびます。
- 20代で転職してもいいの?
- 外資系ってどうしたら入社できるの?
- 海外駐在って大変?
そこで今回は、Twitterで3万人以上にフォローされている外資系企業勤務のサラリーマンであるマルコさん(@marco_biz_man)にインタビューをしました。
外資系企業で働きながら海外駐在をされているマルコさんに、20代に向けて次のトピックでお話をお伺いしました。
- 外資系企業
- 海外駐在
- 英語
- 転職
20代の社会人が知っておくべきこと・意識しておくべきことがたっぷり詰まった内容の濃いインタビューとなっています。
少しでもみなさんの参考になれば幸いです。
マルコさんのプロフィール
- 外資系企業勤務
- Twitter(@marco_biz_man) フォロワー3万越え(2月現在)
- 7年間で7等級の昇進
- 帰国子女
- 年収は相当高い
- 筋トレマニアでムキムキ
この経歴を見ただけで如何に優秀な方かが伝わりますよね。
Twitterやvoicyではキャリア全般に関わること、外資系での働き方や海外生活、時には筋トレや恋愛についてまで幅広く発信されています。
7年間で7等級昇進するまでにやったこと
1 活躍できる会社を選ぶ
2 職務等級を調べる
3 評価プロセスとその運用実態を把握する
4 上司と昇進基準を握る
5 個人目標は3段ストレッチ
6 嫉妬マネジメント
7 サポーターを増やす
8 タレント根回し
9 常に2ポジション先を見る
10 100 Give 0 Take— マルコ👔 (@marco_biz_man) February 19, 2019
体調は仕事のパフォーマンスに強く影響するので身体のメンテナンスには時間とお金をかけている
・ほぼ毎日1万歩
・週3~5回の筋トレ
・バランスの良い食事
・週1~2回ピラティスのレッスン
・2~3週間に1度は整体で身体の歪みを整え
・毎晩寝る前にストレッチ時間もお金もかかるけどリターンは絶大
— マルコ👔 (@marco_biz_man) February 14, 2020
役立つTweetばかりなので、外資系や海外駐在を目指す方はもちろん、皆さんにフォローしてみてください。
そして今回、こんなにすごい実績をもつマルコさんにインタビューをさせていただきましたので是非読んでください。
外資系企業で働くことについて
プライベートが大事にされる・給料が高い
ーー 本日はよろしくお願いします!まずは、外資系で働くことについて聞かせてください!入社以来、外資系企業で働いているマルコさんが感じる、外資系で良いなと思うポイントありますか?
マルコ:
まずはプライベートが大事にされているところですね。
外資系では生活があって、仕事は全体の一部という考え方なので、それはすごくいいなと思います。
次に、日系企業に比べてやはり実力主義の色合いが濃いので、仕事ができれば年齢に関係なく給料やボーナスにしっかり反映されるところですね。
昇進さえできれば、給与が高くなって私生活でも選択肢が広がります。
ーー ワークライフバランスをしっかり取りながら高い給料を得られるのは魅力的ですね!
年収を上げるためには昇進が効果的
ーー 外資系の企業で爆速で出世されて、年収も2千万を超えると思いますが、外資系で年収を上げられた一番のポイントは何だったと思いますか?
マルコ:
昇進の速さが大きいですね。
僕の場合は1年間で3等級一気に上がった年があったのでその時に年収も大きく上がりました。
転職して半年後に責任の大きいポジションに移った時に昇進しました。
ーー 一般的には転職して年収をあげることも多いですが、マルコさんの場合は、昇進が大きなポイントだったんですね。
マルコ:
もちろん、転職した時にも年収は上がりました。
ですが、転職は何度も繰り返せないのに対し、昇進は狙える頻度が高いので昇進で年収を上げる方が確実ですね。
例えば、会社によっては管理職になるまで1年に1回、管理職なら2、3年に1回昇進の機会があるので、そこで昇進すれば給料が上がります。
転職の場合も、2、3年に1回することは可能ですが、それを繰り返していくと40代くらいで苦しくなってきます。
なので、転職はいつするかがとても大切だと思います。
ーー いわゆる「ジョブホッパー」だと将来的にポジションが無くなると聞いたことがあります。マルコさんが転職してすぐに昇進できた要因として何が大きいのでしょうか?
マルコ:
転職をする時に、半年ぐらいしたら違うポジションで異動があり、そこが空きそうだという話があって、活躍できればそこに移ることができるのを知っていて、風が吹きそうだなと思っていました。
ーー そうやって素早く出世していけるスピード感は日系企業にはなかなかないですよね
マルコ:
日系だとないと思いますね。
また外資系でも昇進の順番待ちになっていることもよくあります。
僕が入った会社は、東京と大阪に拠点があるのですが、東京だと上の役職に昇進待ちの人たちがいて、競争が激しかったのに対し、大阪は比較的ポジションが空いていて、そちらを狙いました。
拠点や部署によって昇進のしやすさが異なるので、そういう見極めも大切だと思います。
ーー どこのポジションが空いているとかの情報はどうやって集めたのですか?
マルコ:
転職エージェントから情報収集していましたね。
入ったあとのキャリアパスや海外転勤のチャンスがあるのか、昇進のスペースがあるかどうかは必ず事前に確認していました。
例えば、海外転勤のチャンスがあって、自分が行く意志があることを事前に伝えておいて、入社して手を挙げればすぐに行ける環境になります。
こうして情報収集できるのは転職エージェントを使う一つのメリットですね。
外資系へ転職するために抑えたいポイントは3つ
ーー 外資系で働くことに憧れる人も多いと思いますが、国内企業から外資系に転職したいときに押さえておきたいポイントを教えてください!
マルコ:
実際に日系企業から外資系に転職した友達に伝えた重要な点は3つです。
- 給料は絶対に遠慮しない
- ゲームのルールが変わる
- 将来的なクビのリスクは上がる
1.給料は絶対に遠慮しない
ーー 給料を遠慮しないというのはどういうことですか?
マルコ:
日系企業だと20代であれば年収は400万〜600万くらいが多いですよね。
一方で外資系であれば若くても実績がしっかりあればそれを上回る給料を提示してくれるところも多いです。
それを「こんなにもらって良いんですか?」と遠慮せずに、適正な金額をちゃんともらうというのが大切です。
僕のTwitterに相談してくれた人には年収400万から900万にアップした人もいますよ!
2.ゲームのルールが変わる
ーー 外資系企業だとやはり日系企業と雰囲気が変わりますよね
マルコ:
外資系企業はやはり実力主義の色合いが濃く、女性だから、若手だからとかは関係ありません。
それが日系企業と違いますよね。
ただし、外資系だと本社が海外にあるので、本社が離れていることによるやりにくさはあります。
日本支社はあくまでも「遠くで決まったことを実行する部隊」です。
遠くの地で決まった枠組みの中でどうやって仕事をやっていくか理解しなければいけません。
例えば、BtoCの会社だと日本用のCMなどのメディアを作るかが会社によって分かれます。
日本向けに独自のCMを作るとこもありますが、全世界で同じブランドイメージを作るために全世界統一したCMを使うところも多いです。
全世界で統一したものを使うと、欧州ではウケるけど日本では「なにこれ」ということもあって、店頭のポップで差をつけるしかないというケースになります。
そういった、CMなどの汎用性低かったり仕事の自由度落ちるやりにくさはありますね。
外資系のルールは日系企業と異なるのでそこを意識するのが大切です。
3.将来的なクビのリスクは上がる
ーー 3点目について教えてください
マルコ:
外資系では短期では給料上がりやすいですが、一定の職位に達するとそこから更に昇進できる人とそうでない人に分かれます。
役職がかなり高くて、これ以上昇進できないと判断されてしまうとクビになるリスクがあり、日系企業よりもその可能性は高いです。
そして50代でクビになると次が決まらないことが多いのでその覚悟は必要ですね。
長期的な視点を持ってどうなりたいかを考えておくことが必要で、50代くらいになった時にある程度の(言い方は悪いですがそこまで責任の無い)ポジションで息長くやっていきたいのか、クビリスクが上がっても昇進したいのか考えた方が良いです。
外資系企業と英語
外資系で活躍している人でもTOEIC700点ぐらいの人は普通にいる
ーー ここからは外資系で働くことと英語の関係性について聞かせてください。外資系(日本支社)ではどれくらい英語を使いますか?
マルコ:
英語を使う頻度は上司と職種に依存します。
上司が日本人だった時は業務の3〜5割が英語で行っていました。
主にメールが英語で、会議は日本語が多かったです。
上司が外国人になってからは、業務の約7〜8割は英語でした。
職種で言えば内勤のファイナンス、マーケティングといった海外の本社とやり取りするような職種は英語が多いですね。
一方、営業や営業企画みたいな部署は日本語が中心な傾向があります。
ただ、本社や同僚の外国人に転送する可能性があるメールは日本人宛でも全部英語書いていました。
ーー 外資系(日本支社)で必要な英語力はどれくらいですか?
マルコ:
日本支社で働く場合は会議を乗り越えられるくらいで十分です。
TOEICで言えば外資系で活躍している人でも700〜800点くらいの人もたくさんいます。
基礎的な英語力は必要ですが、900点とかまでなくても全く問題ありません。
外資系企業とはいえ日本法人はあくまで日本のビジネスを拡大することが目的です。それができるのはやはり日本の市場をよく知る日本人です。
なので例え他国から外国人が来ていても日本人の意見を聞こうとしてくれるので流暢な英語でなくても聞いてもらえます。
ーー 会議で「話していることがわかる」「発言できる」程度の英語があれば問題ないんですね。TOEICで圧倒的な成績がなくても活躍している人がたくさんいるというのは、これから外資系を目指す人も安心できますね。
20代の社会人と英語について
英語は人生の選択肢を増やしてくれる
ーー 外資系で働くためにはもちろん英語が求められますが、マルコさんは「20代のうちにやるべきこと」の1つに英語を挙げていましたよね?
■20代のうちにやるべき10のこと
①読書
②英語の勉強
③海外生活経験
④仕事の効率化に繋がる
PCスキルの習得
⑤会計知識の習得
→ビジネス会計検定イチ押し
⑥筋トレ
⑦身体に良い食生活
⑧挫折を乗り越える経験
⑨本気で相手と向き合う恋愛
⑩キャリアと人生の相談をできる
メンターを見つける— マルコ👔 (@marco_biz_man) May 25, 2019
ーー 20代で英語を勉強するとどんなメリットがあるのでしょうか?
マルコ:
選択肢を広げられることが一番ですね。
英語が使えると得られる情報が増え視野が広がりますし、何よりキャリアの幅を広げられます。
そして日本の場合、何か高いスキルを持っていて英語が話せれば、体感ですが年収は話せない人に比べて1.5倍くらいになります。
もちろん根幹にあるスキルがとても大事です。
そして年収が増えてお金が増えるとそこからの選択肢も増えます。
例えば、美術館に行ったり、旅行に行ったりするのはお金がかかりますよね。
お金に余裕があればそういうことにお金をかけられて、さらに自分を高めるための選択肢が増えるんです。
20代のうちに英語を習得しておくと早くからそうしたメリットを得られます。
ーー 英語はできるとメリットばかりなので、早いうちから取り組むのがいいですよね。
英語を勉強するために「英語を使わざるを得ない環境」に身をおく
ーー 20代の社会人が効果的に英語を勉強するために重要なことは何でしょうか?
マルコ:
僕は「どうやって英語を勉強するか」よりも「環境」が大切だと思います。
人は必要性を感じないとなかなか英語は勉強できないですよね。
例えば社会人でこれから英語を使って働きたい気持ちがあるんだったら、まず「英語で働く環境に身を置く」ことが必要です。
英語を使わざるを得ない状況になれば必然的に勉強します。
ーー 確かに、TOEICの勉強しよう!と思っても使わなければやる気が起きないですよね。ちなみに、マルコさんがどうやって英語を勉強しましたか?
マルコ:
僕は帰国子女だったこともあって、学生時代はほとんど英語は勉強していませんでした(笑)
リハビリ的に、大学生の時にドラマを日本語字幕でみる→英語字幕→字幕なしで見た程度ですね。
ーー 英語力がハイレベル過ぎました、、、
海外駐在・海外で働くことについて
ーー 海外で働くことに憧れを持つ人もたくさんいて、海外勤務の実情を知りたい人のためにアドバイスをいただきたいです!マルコさんが海外駐在を志望した理由、きっかけは何でしたか?
マルコ:
海外で働きたいと思った理由は3つあります。
- キャリアのゴールがグローバルタレントとして生きていくこと
- 1を達成するためには日本出ることが必須
- 父親が駐在していたことがあり、自分も帰国子女で海外に定期的に出るサイクルが身についてる
Fortune 500に乗っているグローバル企業で活躍したい
ーー グローバルタレントとして生きていくというのはどういった意味ですか?
マルコ:
僕はキャリアのゴールとして日本にとらわれず出世していくことを目標にしています。
具体的に言えばFortune 500に載っているグローバル企業の目立つポジションで活躍したいんです。
ーー Fortune500の企業は世界的に有名な企業ばかりなので、そういった企業で活躍できたらすごいことですよね!これをキャリアのゴールにしたいと思ったきっかけは何ですか?
マルコ:
大学生の時に、何かの記事で、世界的にキャリアで成功した日本人は少ない、日本人は日本人同士の村社会でしか生きていけないという煽り記事を読んだんです。
それにムカついたのがきっかけです(笑)
ーー Fortune 500のような企業で働いている人たちのイメージが全くつかないんですが、どういった人が世界的な企業で働いているのでしょうか?
マルコ:
どんなところで働いても活躍できる人たちなのは間違い無いですが、合わせて人間性がとても優れている印象があります。
もちろん、親の力や運で働いている人もいますが、成り上がった人たちはふとした会話とかで本当に人間性がよくできた人だなと感じますね。
ーー マルコさんのようなすごい人から見て、人間性が優れてる人たちというのは相当優秀なのかなと想像できますね!続いて2つ目について詳しく教えていただけますか?
マルコ:
グローバルタレントになるために外資系を選んだわけですが、外資系企業の本社は海外にあります。
出世するためには本社で活躍することが必須になるので、海外駐在は目標の為に必然的にやることになっただけです。
ーー 目標から逆算して、必要なことを見つけて実践されているのですね!
マルコ:
それに加えて、父親が2回駐在した経験があり、僕も2回とも付いて行ったので、海外生活に抵抗がなく、定期的に海外に出て行くサイクルが染み付いていたのも大きな要因だと思います。
海外で働く上で大切なのは「違い」を認識し、違いに驚くのではなく、受け入れ、共通点を見つけること。
ーー 海外で働く上で大切なこと、気をつけたいことを教えてください!
マルコ:
まず違いがあるということを認識するのは絶対に必要ですが、違いに驚くのではなく、受け入れることが大事です。
そして違いだけに目を向けるのではなく、相手との共通点を見つけていくこともとても大切です。
違いだけを見てると「自分VS相手」という考え方になってしまいますが、共通点を見つけられると距離感を近づけやすくなります。
ーー 海外に限らず、人間関係全般において大事な考え方ですね!共通点を見つけるコツはありますか?
マルコ:
話の幅を広げて見つけていくことですね。
例えば趣味とか、何でもいいので会話の中で探っていくしか無いです。
どうしても共通点を見つけられない時は、極論ですが「同じ人間でどうせご飯3食食ってる」と思うこともありです(笑)
「この人もみんなと同じように嫌なことされたら怒るんだな」とかどんな些細な共通点でも見つけられれば、距離感は縮まります。
ーー とても大きな考え方でもいいんですね(笑)
日本人へのバイアス(偏見)をうまく使え!
ーー その他に海外で働く上で押さえておくべきポイントはありますか?
マルコ:
海外で働く時に大切なポイントの2つ目は日本人へのバイアス(偏見)をうまく使うことです。
海外の人がもつ日本人のイメージは色々ありますが、そのイメージの反対の面を見せると溶け込みやすくなります。
例えば日本人はよく、「静か」だとか「ノリが悪い」とか思われますが、そう思われてるなと感じたらあえて積極的に発言してみるとか。
一方で日本人は「謙虚」だというイメージを相手が持ってる時に、ズカズカと踏み込んだことを言うと、「日本人なのに凄く失礼な奴だ!」とより強調されて、相手の印象に残ってしまうので注意も必要です。
ーー 確かに僕らも外国人の人がイメージと違うことをしてると、よくも悪くも「意外だな」と思いますもんね。特に日本人は「礼儀正しい」と思われれることも多いですよね
マルコ:
そのためにも、日本人に対して相手がどのような認識を持ってるか理解することが大切です。
人を観察しながら、人としての最低限の礼儀を保つことは忘れてはいけません。
「海外だと日本より自由に振る舞える」と言う日本人も結構いますが、単純に失礼な態度をとっているのに、「外国人だから仕方ない」と諦められていることもあります。
それでは本当に現地に溶け込めているとは言えないので注意が必要です。
ですので、最低限のマナーは守りつつ自分を出していくことが重要ですね。
海外駐在中の婚活は難しい!
ーー 海外経験の長いマルコさんが思う海外駐在の魅力を教えてください!
マルコ:
人間としての幅が広がるのは大きいですね。
異文化の中で生活すると例えば習い事も多様で、常日頃から多様性を感じて、同一である必要はないと思うようになります。
海外で生活して経験の幅と考え方の幅が広がりますし、それが多様性への理解へと繋がってると思います。
あとは海外で働いた経歴があると、キャリア的に強く見えるのは大きなメリットです。
履歴書に海外経験が書いてあるだけで、グローバルタレントだと思われるので、有利になります。
ーー 反対に、海外で働いてるデメリットはありますか?
マルコ:
そんなに感じないですが、友達にさっと会いたい時に会えないのは辛いと思うこともありますね。
大学生の時の友達と社会人になってからの友達とは距離感や話せる内容が違うので、大学時代の友人に日本にいた時みたいに簡単に会うことはできない寂しさはあります。
あとは独身でいると婚活がめっちゃ大変です(笑)
ーー こんなにハイスペックなマルコさんならモテそうなのに!
マルコ:
数年でいなくなることも多いし、転勤の可能性が高いので、結婚相手としてニーズがないのが現状です、、
ーー 海外駐在をしたいと思ってる人は注意が必要ですね、、
転職について
転職の判断基準は学び・経験、「逃げの転職」か、働きに見合った給料か
ーー最後に転職について質問があります。マルコさんは転職を経験されていますが、何歳の時に転職されましたか?
マルコ:
前職は4年弱働いて、25歳で転職しました。
ーー 結構早い段階で転職されたんですね。20代で転職されているということですが、20代の若手が転職を考える時に大切にしてほしいポイントを教えてください!
マルコ:
転職をすべきかどうかは「キャリアのゴール」をどう設定しているかによって変わりますが、以下の3つを基準に考えて欲しいですね。
- 今の仕事よりも学び・経験を得られるか
- 逃げの転職になってないか
- 働きに見合った金額をもらえているか
転職した先で、たとえ年収が上がったとしても何も学ぶことが無い、経験が増えないのであれば僕は転職すべきでは無いと思います。
次に「逃げの転職」になってないかというのは重要です。
就職活動中のイメージと入社後のギャップは当然あると思うのですが、ただそのギャップに不満があるから辞めるというのはしないほうが良いと思います。
「逃げの転職」はクセになってしまう可能性があり少し上手くいかないと「乗り越える」のではなく「逃げる」のが習慣化してしまい中長期的に見て結果を出せなくなるからです。
当然、パワハラや労働環境がある場合は別ですが。
逃げるのではなくて、今の会社でしっかり実績を残した、やりきった、転職先の方が学びや経験が絶対得られるといったプラスの理由で転職にすべきです。
また最後に働きに見合った金額の給料をもらえるかも大切です。
日本だと20代は下積みだと思う人が多いので、お金がもらえなくても仕方ないと割り切ってる人もいますが、成果をきちんと出している場合は対価はきちんともらうべきです。
そうした適切な金額を提示してくれる会社で働くことをお勧めします。
学びが多そうな会社かどうかは利益率と若手が抜擢されているかで判断
ーー 1つ目の学びが多そうな会社を見つける方法はありますか?
マルコ:
シンプルなのですが利益率が高いかどうかを見ることです。
あと僕はホームページや面接で、「若手がどれくらい昇進・抜擢されているか」ということを確認してました。
20代だろうが抜擢人事をしているところなら、若くても仕事を任せてくれる可能性が高いので転職するときの大切なポイントです。
ーー 利益率ってどうやって調べるのが良いのでしょうか?
マルコ:
僕は企業のAnnual Reportを読みましたね。
Annual Reportは大きい企業であれば過去10年の損益計算書を出しているところも多いので時系列含めて簡単に見ることができます。
あとは、ヤフーのファイナンスで直近3年の財務諸表を調べたりできますし、利益率のレポートもあります。
単純にGoogleで利益率を調べるのもアリです。
ーー 若手が抜擢されているかどうかというのはどうやって調べましたか?
マルコ:
転職エージェントに聞いてみるのも良いですし、実際にその企業で働いている人に聞いてみるのも良いです。
ホームページなどにも書いてあることもあります。
「ホームページで若手が抜擢されていることを見た」ことを面接で伝えて、相手の反応を見てただの採用広告用の記事なのか実態も伴うのか判断することもできます。
ーー 採用のページによく書いてあることですが、それも参考になるんですね!
利益率の良い企業は人材育成に力を入れられるからメリットが大きい
ーー マルコさんが転職してプラスに感じたことは何ですか?
マルコ:
より儲かる業界に移ったので、給与が一気に上がったことですね。
前職では年収約700万だったのが約1000万まで上がりました。
そして給料が高いだけではなく、利益率が高い会社に転職したのはとてもプラスに働きました。
ーー 利益率が高い会社だと何が違うのでしょうか?
マルコ:
利益率が高い会社は会社として余裕があるので予算にも余裕があり、施策を色々打てる分、働いてて面白いです。
何より、人材育成にお金を投資するので研修制度が充実しているのはめちゃめちゃ大きなメリットですね。
自分自身のキャリアや人間性を考えると教育に力を入れてくれる企業はとてもありがたいです。
ーー 転職してマイナスに感じたことはありましたか?
マルコ:
一から人脈を築くのが大変ですね。
外資系の場合、本社で出世したいと考えると日本で評価されるだけなく、本社でも評価される必要があります。
会社にもよりますが、日本法人と本社の間にアジア太平洋地域本社があって、その上に世界本社がある場合もあり、日本で評価される→アジア太平洋地域本社→世界本社という順番で働いて評価される必要があります。
そうすると本社で評価されるまでに3ポジションある場合、全て2年で熟しても6年、1ポジション3年やった場合は9年かかります。
転職すると、日本で評価されるところから再出発になるので大変です。
僕の前職の会社は日本を統括するアジア本社がありましたが、今の会社は日本法人の規模が大きく本社に直接レポートしているのでこういう会社を選ぶと時間は短縮できますね。
ーー マルコさんは転職した時に転職エージェントを使ったとツイートされていましたよね?
2019年も折返しの6月に入り転職を考えられる方も多いと思いますが
このサイトに載ってる
JACリクルートメントは
外資系に強く私もオススメです約6年前に使っていたのですが
①年収アップ
700万→1,000万
②海外転勤できそうな会社
日本勤務を経て現在欧州勤務
と要望にも応えていただけました https://t.co/aCoB8JOkTw— マルコ👔 (@marco_biz_man) June 8, 2019
ーー マルコさんが転職する時に使った転職エージェントはJACだけですか?
マルコ:
いくつかエージェントは使ったんですが、お会いしたエージェントの中で印象が良かったのはJACリクルートメントとISSコンサルティングの2つですね。
ーー 二つとも外資系の転職に強いエージェントで知られていますね!どんなエージェントかは僕たちの記事を参考にしてもらえればと思います!
転職エージェントに自分を売り込む
ーー 実際に上記の2つの転職エージェントを使った時に気をつけていたポイントや、使い方というのを教えていただけますか?
マルコ:
ポイントは3つですね。
- 人を介して情報が届くので、エージェントに自分を売り込んでおく
- 情報収集をしてもらう
- 給料の交渉 (エージェントを使った方が交渉がうまくいく)
どの会社も最初に書類選考がありますが、選考結果は書類だけではなく、紹介したエージェントと募集先の企業の人事の信頼関係も影響します。
ですので、エージェントが自分を評価してくれていると、エージェントが自分の営業をしてくれます。
続いて2つ目の情報収集ですが、こちらは募集要項に載っている以外の情報を集めていました。
今回の募集で特に重視している点等選考に役立つ内容のみならず、募集に至った背景、入社後の昇進の可能性、海外転勤が見込めるか等、幅広く調べてもらってました。
最後に給与交渉ですが、これはやったことがある人は少ないですよね。
経験値が違うので、希望の年収をエージェントに伝えておいて、交渉はより経験のあるエージェントに任せるのがいいと思います。
僕も希望レンジだけ伝えて任せていました。
ーー 実際に転職エージェントに登録しても求人を紹介してもらうだけになってしまうことも多いですが、マルコさんのようにエージェントをしっかり使うことが上手に転職をするのに大切なんですね。
まとめ
今回は外資系でバリバリ活躍されているマルコさんにインタビューしました。
インタビューをして、マルコさんがこれほどまでにTwitterで人気を集めていて、外資系でバリバリ働いている理由が少し回見えた気がします。
- 自分の経験・考えを言語化する能力がとても高い
- 「理由は3つあって」という形から入るなど、常に論理的でわかりやすく話す
- 事前にインタビューの質問を送ったモノに対して、解答リストを作っていただいたり、原稿のチェックも細かく直してくれるなど何事も細かく丁寧に行う
会話の節々から優秀さがにじみ出ていて、それでいて僕たちにもとても丁寧に、そして優しくフレンドリーに接していただき、人間性もとても素晴らしい方だと実感しました。
こういう方がFortune 500に載るような企業で働いているんですね。
そんなマルコさんは Twitter(@marco_biz_man)やvoicyでも外資系について、キャリアについてなどとても参考になる情報を多数発信しています。
僕たちが聞ききれなかったこともたくさん載せていますのでぜひフォローしてみてください!
20代だけではなく、全ての人にとって役立つばかりなのでぜひ聞いてみてください。
マルコさんのvoicyはこちら
マルコさんが実際に使った転職エージェント、JACリクルートメントとISSコンサルティングの詳細は以下の記事にまとめてありますのでぜひ参考にしてください。
また、マルコさんのように海外でバリバリ働きたいけど英語に自信がない、、という方に以下の記事でTOEICの勉強法も紹介していますのでこちらも参考にしていただけたらと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。そしてインタビューにご協力いただいたマルコさん、本当にありがとうございました!
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