エリートの定義は180度変わりました。
現代社会のエリートとは、どのような人を指すのでしょうか?
エリートの定義さえわかれば、どのような人が世の中から求められているのかわかるでしょう。
本書では、ニューエリートの定義、そしてどうしたらニューエリートになれるのかを元Googleの天才が解説しています。
転職と副業のかけ算は「【2021年版】転職を考えたら読むべき本7選」の中でもおすすめしています。
ニューエリート
モルガン・スタンレー、グーグルを経て、現在独立して2社を経営する、ピョートル・フェリクス・グジバチ氏が書いた「これからの時代のキャリア戦略」についての本の紹介です。
現代社会に生きる私たちは、「どのように働き、生きるのか」をきちんと考え、時代に合わせて自らをアップデートさせなければいけません。
そんな時代の中で新しい「エリート」と呼ばれる人たちが現れていると言います。
従来のエリートとは全く違う価値観、思考、考え方をするニューエリートとはどのような人のことを指すのか。
これからの時代の中心となる人に読んでもらいたい一冊です。
ニューエリートとはどんな人か?
楽しみながら仕事をする人が勝つ
「すでにシリコンバレーでは、スーツを着ている人たちがモテなくなっています。フェイスブックやグーグルの経営者をはじめ、今伸びているスタートアップで働く人々は、純粋に仕事の結果だけで勝負をします。彼らが求めているのは「ゼロから新しい価値を見出すこと」。そこに着るものは関係ないという考えです。」
このような内容から本書(ニューエリート グーグル流・新しい価値を生み出し世界を変える人たち)はスタートします。
(この一節を読んだ時に、PayPalのピーター・ティールが「スーツを着ているやつには投資をしない」って言っていたのを思い出しました。)
現代は資本主義社会がほぼ終焉を迎えたポスト資本主義社会です。
この時代を動かしているのはGoogleやFacebookといった企業ですが、彼らは「新しい業界を作ろう」「ポスト資本主義社会の世界の仕組みを作ろう」としています。
そのような企業で働いている人は、「世界を変える」という大義名分と「楽しいからやっている」というモチベーションが両立している点に特徴があるそうです。
ピョートル氏は、2020年代を楽しく働く基準は、「仕事で自分が出しているアウトプットに自信があること」と、「そのアウトプットを出すまでの過程を楽しんでいること」だと述べています。
今後の世界で活躍する人は、従来の”成功者”とは大きく変わってくることは間違いありません。
エリートの定義が変わる
これまでのエリートは、有名大学を卒業し、一部上場の大手企業に就職し、順調に出世コースに乗っている人というイメージがあるかと思います。
しかしピョートル氏はこれからのエリート(ニューエリート)を「持続的に成長している人」だと述べ、ニューエリートが今後の世界の仕組みを作っていくのだと語りました。
持続的に成長していることに加え、「選択肢があるかどうか」も重要な要素だそうです。
これまではお金の多さが選択肢の多さに比例していました。
しかし今後は、選択肢をお金で買える資本主義的状態ではなくなっていくため次のような人たちを「成功者」として定義しています。
- 大きな問題を解決できる人
- コミュニティを作れる人
- 社会貢献している人
- フォロワーが多い人
これらの資質を持っている人は、「自分の時間を使って正しい道に集中して、圧倒的なインパクトを生み出せる人」です。
エリートや成功者の定義も時代の流れとともに変化していくので、自ら変化の流れに飛び込んでいく姿勢が大切だと感じました。
ニューエリートになるには?
ニューエリートになるためには自ら主体的に仕事を選ばなければいけません。
持続的に成長するために必要な仕事と、世の中に大きなインパクトを与えることができる仕事になるべく注力することが必要だそうです。
以下の図でいう右の二つに自分のリソースをなるべく当てることでニュエーリートに近づけるのでしょう。
ニューエリートの仕事の分け方マップ
「ニューエリート」のまとめ
どのような人材が求められ、どのような人が世界を作っていくのか。
これからのキャリアを考える上でも一読する価値はある本だと思います。
ニューエリートになり、時代を作る側の人間になっていきたいものです。
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