AirbnBの成功要因は”コアバリュー”がはっきりとしていることだ

AirBnBの成功要因は「コアバリュー」がはっきりとしていること

今や旅行に行く際に欠かすことのできなくなったAirbnBですが、まだ創業から10年程度しか経っていません。

AirBnBの創業からの物語は非常におもしろいです。


現在では企業価値は3兆円とも呼ばれており、世界を代表するユニコーン企業です。

MEMO
ユニコーン企業は、評価額10億ドル以上の非上場、設立10年以内のベンチャー企業。正確にはAirbnbは創業から10年経ったのでもうユニコーン企業とは呼べない。

しかし、なぜこんなにも早く世界的な企業になれたのでしょうか?

大きな理由として、AirbnBがどの企業よりも「コアバリュー」を大切にしていることがあります。

この記事では、AirbnBが大切にする「コアバリュー」の重要性について書いていきたいと思います。

こんな人におすすめ!
  • 何のために働いているのかわからなくなっている人
  • AirBnBのような素晴らしい事業を作りたいと思っている人

Airbnbの成功要因「コアバリュー」とは?

コアバリューとは、会社の中核となる価値観のことです。

中核となる価値観を定めることによって、それに基づく行動指標や意志決定を日々徹底していくことができます。

ザッポスという会社が「コアバリューを最優先する」と述べ、彼らの成功の裏にあるのが「コアバリュー経営」であると言われ始めたあたりから、その概念が脚光を浴びるようになりました。

MEMO
コアバリュー経営とは、企業が、戦略的な優位性の基盤となる独自の企業文化を築き、その存在意義を全うするために、組織内の構成員の大多数が共有すべきコアバリュー(中核となる価値観)を定め、それを基準とした日々の行動や意思決定を徹底することで組織変革を促していく経営手法(wikipedia

コアバリューは、社員全員が共通の目的を持ち、その達成に向かって進んでいくこためには欠かせないものです。

サービスの質や顧客満足度を高めるのに大きな役割を担っていると言われています。

AirBnBのコアバリュー

AirbnBの創業者であるブライアン・チェスキーは、事業が軌道に乗ってきたタイミングで「この会社を永続させるために必要なことは何か」を必死に考えたのだそうです。

彼はAppleやNIKEなど成功した企業を徹底的に調べ、ある共通点を見出しました。

それは、成功した企業には、はっきりとしたミッションとコアバリューがあることです。

成功する会社から学んだことは「カルチャーはデザインされるべき」ということ。ザッポスのCEOトニーに話しを聞きに行った時、驚くべきは数百名を越える社員全員が10つのコアバリューすべてを書き出すことができた。

そこで定められたAirbnBのコアバリューが次のものです。

  • ホストであれ-すべての人が「ここが自分の居場所だ」と実感できるように、そのニーズを満たそう
  • 使命の実現に向けて率先して働こう
  • 細部に注意を払おう
  • 起業家であれ-創意工夫で急場を切り抜けよう
  • シンプルに
  • サプライズを楽しもう

しかし、現在ではここから「シンプルに」「サプライズを楽しもう」の2つが削られ、4つのコアバリューになっています。

彼らは、コアバリューが到達可能なものなのか、単に憧れなのかを考え直した時に、コアバリューは到達可能なものであるべきだと考えました。

その結果、「細部に注意を払おう」と「シンプルに」が、「起業家であれ – 創意工夫で急場を切り抜けよう」や「サプライズを楽しもう」と衝突し、矛盾を引き起こす可能性があったため削ったそうです。

コアバリューを定める3つのメリット

AirBnBの成功の要因の一つがはっきりとしたコアバリューがあるからだと述べました。

ここからはコアバリューを定めることで具体的にどのようなメリットがあるのかを解説していきます。

社員が自分で判断して行動できるようになる

コアバリューがあれば、社員がその価値観に沿って行動を決めることができるようになります。

すると社員に主体性が生まれ、モチベーションも高くなり、会社としてプラスに働くはずです。

コアバリューに沿った社員の行動のエピソードとしては、よくリッツ・カールトンやディズニーのスタッフの話が挙げられます。

社員の中にコアバリューが徹底して植えつけられているからこそ、一瞬の判断で正しいと思った行動を取れるのでしょう。

企業のブランド価値が高くなる

コアバリューは、会社のイメージそのものになります。

ブランディングに莫大なお金をかけずとも、社員一人ひとりの行動が会社のブランディングにつながります。

例えば、ザッポスというオンラインの靴屋があるのですが、その企業のエピソードに次のようなものがあります。

 『ザッポスの奇跡』には、ザッポスのサービスに感動したある女性のエピソードが載っている。
その女性は病床の母親のためにザッポスで何足か靴を買ってあげたが、母親の病状が悪化して亡くなってしまった。悲しみがさめやらぬなか、ザッポスから靴の具合をたずねるEメールがとどく。母親が亡くなってしまったので靴を返品したいこと、返品期限を過ぎてしまったかもしれないが、もう少し待ってもらいたいことをメール返信したところ、すぐに「宅配の集荷サービスを送ります」という反応があった。
ザッポスでは返品時も送料無料サービスを行っているが、通常は購入者が集荷場まで靴を持っていかなければならない。規則を曲げて自宅への集荷を手配してくれたことに女性は驚き、感謝した。
だが、話はそこで終わらない。翌日、女性の玄関先にお悔やみの花束が届けられ、ザッポスからのメッセージカードが添えられていたというのだ。

女性は、自身の体験をブログに書いた。
「感極まって、どっと涙がこぼれました。人の親切にはもとから弱い私ですが、今まで人様からしてもらったことの中で、これ以上に心を打たれたことを思い出せません」
ブログの締めくくりは、「もし、ネットで靴を買うのだったら、ザッポスから買うことをお勧めします」だった。

結果的にザッポスの良い宣伝になったブログ記事だが、決して「やらせ」ではない。この女性に対応したコンタクトセンター社員が「肉親を亡くした人の悲しみを少しでも癒してあげたい」という、ごく人間的な気持ちに従って行動した結果なのだ。(引用:https://techwave.jp/archives/51675386.html)

ザッポスと聞くと、顧客を何よりも優先する企業だとイメージが浮かんできますが、それも上記のような社員一人ひとりの行動が積み重なって醸成されたブランドなのでしょう。

採用効率と社員満足度の向上

採用候補者をコアバリューに合っているか合っていないかを判断して、採用活動を行うことができます。

AirbnBでは、たとえどんなにスキルが高かったとしてもコアバリューに合わない人であれば採用することはないそうです。

コアバリューによって振るいをかけ、最終的に残った社員というのは企業の価値観と一致しているため、定着率が高かったり、高いパフォーマンスを発揮しやすかったりします。

逆にスキルが高くてもコアバリューに合わない社員は、最終的にはチームにとっての負債になる可能性も高いので取らないのです。

最高のチームを作るために必要な5つの要素は「Googleのプロジェクトアリストテレスが導き出した「最高のチーム」に共通する5つのポイント」にまとめてあるので、ぜひ合わせて読んでみてください。

Airbnbの成功要因「コアバリュー」のまとめ

AirBnBの成功に重要な役割を果たした「コアバリュー」について説明してきました。

コアバリューは、社員全員が共通の目的を持ったり、向かうべき方向性を合わせるために非常に重要です。

しかし、机上の空論になってしまってはよくありません。

きちんと社員全員がコアバリューを意識できる仕組みを作ったり、それに沿って行動ができるように経営していかなければいけないでしょう。

ぜひ今一度自分の会社のコアバリューを確認し、それに共感できるかどうか、またそれに沿った行動ができているかどうかを振り返ってみてください。

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