実際に就職活動をしている大学生の僕が、2021年最新の「就職活動の時に役立つ本」を34冊紹介します。
僕は大学2年生の頃から就職活動をはじめ、約70冊以上の本に目を通しました。
今回は、その中で特におすすめできる書籍を厳選し、自己分析や業界研究、Webテスト、面接・GD(グループディスカッション)など、対策するべき場面ごとにまとめています。
よく「就職活動の時は周りと比べるな。自分自身とだけ向き合うことが大切だ。」と言われますが、半分正解、半分間違いだと思います。
なぜなら最終的には、同じ方向性を目指している者どうしで競争することになるからです。
最後の場面で負けないためにも、正しい方法で対策をする必要があります。
就職活動は、自分の人生に大きく影響を与えるイベントです。
ここで紹介した書籍の中から、今の自分に必要なものを手に取り、納得のいくキャリアを手に入れましょう。
それでは厳選した34冊を、それぞれの場面ごとに紹介していきます。
自己分析
①メモの魔力
- これまでの人生経験を上手に抽象化できるようになる
- 巻末にある1,000個の質問が自己分析に役立つ
SHOWROOM株式会社・代表取締役社長の前田裕二さんの著書。
就職活動中、なんと約30冊の自己分析ノートを書いた前田さんが、”メモ”というテーマを通して、自己分析の考え方や方法を詳しく教えてくれます。
前田さんは特に「ファクト→抽象化→転用」という方法を繰り返し使用しており、この方法を用いるだけで、「自分の強み」や「性格特性」を上手に抽出できるようになるのです。
巻末には自己分析用の問題が1,000問書かれており、特に深掘りをしたい時期(トピック)に集中して、自己分析を進めることが出来ます。
これから自己分析を始めようとしている方、就職活動中の方におすすめの書籍です。
②さあ、才能(じぶん)に目覚めよう
- ストレングスファインダーの診断結果で、簡単に自分の強みが分かる
- 自分の強みの活かし方まで書かれている
全世界で2,400万人が活用している「ストレングスファインダー」というテストを通して、自分の資質(強み)を教えてくれます。
テストに答えるだけで自分の強みが分かるので非常に簡単ですし、それぞれの強みの活かし方までカバーされているため、実際に仕事を始める時にも役立ちます。
自己分析に行きづまっていたり、客観的な結果を用いて自己分析を更に深めたい方には、非常におすすめできます。
ストレングスファインダーのテストは、本についているシリアルナンバーを用いて1回しか受検できませんから、必ず「新品」を買うようにしてください。
③絶対内定2022
- 就職活動に臨むうえでの心構えが分かる
- 自己分析のやり方が最も丁寧に解説されている
全国の大学生協の売上で13年連続1位になっており、先輩方も多く使っていました。
自己分析について最も丁寧に解説されているため、これから就職活動を始めようと思っている人には大変おすすめです。
この1冊を完成出来れば、かなり自信をもって就職活動に臨めると思います。
一方で読破には非常に時間がかかる本のため、時間がない学生には不向きかもしれません。
自分にどれほどの時間的余裕があるかを考慮して、手に取るかどうかを決めてもらえればと思います。
④適職の結論
- キャリア系Youtuber(登録者20万人)である宇都宮隆二さんの著書
- 自己分析の沼にハマらないために必要な考え方が書かれている
「Utsuさん」という名前でYoutube動画を配信している、宇都宮隆二さんの著書。
大手外資系企業でキャリアを積んできた方で、非常に有益な動画を配信しています。Youtubeの動画の方も、時間がある時にぜひ見てみることをおすすめします。
そんなUtsuさんが著した「適職の結論」ですが、これまでの本のように、自己分析のやり方を一から教えてくれるものではありません。
むしろ、「人生で達成したい目的が決まれば、自分にとっての適職は自然と分かる」というもので、自己分析の重要度を考え直すような内容です。
自己分析をしすぎて沼にハマった(自分の強み・やりたいことがよく分からなくなった)方々は、この本を手に取って、一度「自分の人生の目的は何か?」という客観的視点を身につけてみるといいかもしれません。
⑤9つの性格ーエニアグラムで見つかる「本当の自分」と最良の人間関係
- 性格診断をもとに、自分の適性が分かる
- 診断結果の正確さに高い評判がある
スタンフォード大学で教鞭をとった経験をもつ鈴木秀子さんの著書。
エニアグラムとは、2千年以上の歴史をもつ人間学で、人間の性格を9タイプに分けて定義しています。
この本をもとに性格診断を行うことで、自分の性格を大まかに知ることが可能です。
就職活動用の本ではありませんが、自分の性格を知るためにはとても役立つ本です。
僕の場合は、ストレングスファインダーの結果に違和感を覚えたので、エニアグラムでも診断。
ストレングスファインダーよりも納得のいく診断結果を得ることができました。
診断結果の正確さに関する評判はとても良いので、自己分析の入り口としては非常に適した書籍だと思います。
⑥最強の自己分析
- 自己分析のやり方を一から教えてくれる
- たった3つの分析をするだけなので、時間もかからない
キャリアコンサルタントの資格をもち、現在採用育成コンサルタントをされている梅田幸子さんの著書。
4,000名以上の面接や、企業側の採用担当者の研修を経験しているため、「企業側の本音」にも通じています。
この書籍では自己分析のやり方を一から教えてくれるため、これから就職活動を始める方におすすめです。
また、この本ではたった3つの分析をするだけで終わるので、時間もあまりかからない点がメリットです。
業界研究
⑦「会社四季報」業界地図
- 各業界の動向や勢力図を幅広く見ることが出来る
- 業界研究の第一歩となる
東洋経済新報社が出している「会社四季報」の業界地図。
業界研究と聞くと、なんとなく難しいイメージを持つかもしれませんが、この書籍を使えば簡単に業界分析をすることができます。
各業界の主要プレーヤーが地図の形でまとめられており、会社間の関係や各社の売上高などが一目瞭然だからです。
就職活動の中で業界研究をする際には、必須の書籍だと言えます。
⑧就職四季報 総合版
- 就活を有利に進めるための選考データが丸わかり
- 人事に聞きづらい会社の情報が盛りだくさん
先ほどの「会社四季報」業界地図と表紙が似ていますが、こちらの書籍では「企業研究」がテーマです。
具体的には、「就活を有利に進めるためのデータ(採用人数、ESのテーマ、応募倍率など)」と「企業ごとの詳しいデータ(離職率、平均年収、残業時間など)」を見ることが出来ます。
1つ1つの企業について分析をすると時間がかかりますし、ネット上には情報が載っていない場合もあります。
就職四季報を使えば、その手間と時間を一気に効率化できます。
正直、業界(企業)研究のためには、⑦の業界地図と、この就職四季報があれば十分だと思います。
それでも分からない点があればOB訪問や座談会で社員の方に直接聞きましょう。
⑨日経業界地図
- 各業界の動向や勢力図を幅広く見ることが出来る
- ⑦の業界地図よりやや詳しめ(かも)
日本経済新聞社が出している日経業界地図。
⑦の「会社四季報」業界地図とほぼ同じ内容で、業界研究に役立つ書籍です。
個人的にはこちらの書籍の方が、業界ごとの情報が詳しく書かれている印象を受けましたが、そこまで明確な差はないと思います。
⑦と⑨のどちらか1冊を持っておけば十分です。
⑩秀和システム 図解入門企業研究シリーズ
- 各業界の成り立ちや仕組み、未来展望が詳しく書かれている
- 非常に幅広い業界・産業をカバーしている
秀和システムの図解入門企業研究シリーズは、各業界ごとの動向と仕組みを詳しくまとめている書籍です。
1業界につき1冊の形態なので、非常に詳細な内容まで取り扱っています。
ほぼ全ての業界をカバーしているので、自分の希望業界に該当するものは買っておくことをおすすめします。
業界研究や面接の際に間違いなく役立つでしょう。
(※下記の商品リンクは化学業界のものです)
ES(エントリーシート)
⑪なぜ7割のエントリーシートは、読まずに捨てられるのか?
- 企業が何を重要視して採用しているのかが分かる
- 失敗した時の反省がしやすくなる
雇用ジャーナリストである海老原嗣生さんの著書。
リクルートグループで20年間以上、雇用の現場を見てきた海老原さんが、「企業は何を考えて採用を行っているのか」を本音で説明している書籍です。
就活の具体的なノウハウは書かれていませんが、「企業が採用するにあたって最も重要視していることは何か」という点を理解することによって、「ESで書くべきこと」や「面接でアピールするべきこと」の感覚がつかめるようになります。
また、ある程度面接経験がある方でも、「なぜあの面接は落ちてしまったのか・合格できたのか」について効果的に反省することができるでしょう。
⑫20歳の自分に受けさせたい文章講義
- 文章を書くうえで大事なポイントが網羅されている
- 「相手に伝わる文章」の書き方が分かる
「嫌われる勇気」の共同著者でもある、古賀史健さんの著書。
ESの添削を先輩にお願いすると、「日本語がおかしい」「論理が通っていない」と注意されたことはありませんか?
頭の中ではきちんと構成できているのに、書き始めるとどうも上手くいかない…
しかしESを書くときは、決められた文字内で最大限のアピールをしなくてはなりません。
そんな悩みを解決するために必要なことは「文章力」すなわち「書く技術」です。
この本を通して確かな文章力を身につけ、通過率を爆上げさせましょう。
Webテスト
⑬史上最強SPI&テストセンター超実戦問題集
- SPIの対策が1冊でできる
- 付属の模擬テストで実力を測れる
せっかくESや面接の対策をしても、Webテストで落ちてしまっては意味がありません。
とはいえ、きちんと対策をしておけば怖くないので、早めに問題に慣れておきましょう。
この書籍を使えば、SPIの傾向や解き方を1冊で対策できます。
巻末の模擬テストを使って最終確認もできるため、非常に便利です。
⑭ これが本当のWebテストだ!
- SPIに加えて、玉手箱やC-GABのシリーズもそろっている
- 模擬テストつき
「これが本当の〇〇だ!」シリーズです。
SPIはもちろん、玉手箱やC-GABといった様々なテストタイプに対応しています。
⑬の書籍があれば、この本のSPI版を買う必要はないと思いますが、玉手箱などの対策をする際には持っておくと有利だと思います。
志望先の企業が採用しているWebテストの種類を調べ、きちんと対策しておきましょう。
全体像把握
⑮確実内定 就職活動が面白いほど上手くいく
- 就職活動の全体像と流れを把握できる
- 面接で聞かれる質問の意図が分かる
P&Gやその他外資企業で、マーケティング業務を担当していたトイアンナさんの著書。
「就活は、攻略法のあるゲームだ」という著者の言葉にもある通り、就職活動の各フェーズにおける考え方や対策法が、かなり本音ベース(実践的)に書かれています。
例えば、ESや面接で聞かれることの多い質問をとりあげ、「面接官がその質問をする背景」や「良くない回答例」を解説。
グループワークやOB訪問での振舞い方まで記述してくれています。
全てを鵜呑みにするべきではないと思いますが、就職活動の全体像をつかむためには最適な本だと思います。
⑯採用基準
- ライバル学生の大学名でビビらなくなる
- 就職活動後までも見据えた全体観を掴むことが出来る
マッキンゼーの採用マネージャーを12年務めた伊賀泰代さんの著書。
社会で活躍している人の多くがマッキンゼー出身であることから、「ずば抜けて優秀な学生の就職先」というイメージがありますよね。
そんなマッキンゼーですが、面接で最も重要視していることは「地頭の良さ」でも「論理的思考力」でもないと伊賀さんは仰っています。
「本当に優秀な人材」の条件とは何か。
実際にマッキンゼーの面接官として数千人と相手してきた伊賀さんだからこそ、説得力のある内容になっています。
面接・GD(グループディスカッション)
⑰ファシリテーションの教科書
- 図や例え話が分かりやすく非常に理解しやすい
- GDで自信をもって司会ができるようになる
グロービス経営大学教授の吉田素文さんの著書。
ファシリテーション(司会)の役割や、優れたファシリテーターになるためのノウハウがまとめられている書籍です。
「GDで司会をしたけど、上手く議論をまとめることが出来なかった」「班員がなかなか発言してくれず困った」と感じたことのある人も多いと思います。
ファシリテーションのスキルが必要になる場面は、就活の時だけではありません。
上司と行う会議や、部下のマネジメントをする際にも必要になります。
今のうちに身につけておくことで、人生を通して自分を助けてくれるスキルとなるでしょう。
⑱東大生が書いた 問題を解く力を鍛えるケース問題ノート
- 課題解決の「型」が分かる
- どんな難問でもスッキリ整理できるようになる
東大ケーススタディ研究会が出している書籍です。
「コンサル志望じゃないから、ケース問題の練習なんて必要ない」と考えている方はいませんか?
僕はむしろコンサルを志望していない人こそチャンスだと思います。
ケース問題の練習を通して培われる「課題解決の型」は、あらゆる場面で役に立ちますし、 その「型」を知らない人が多い場面では、自分が議論の主導権を握れるからです。
特にGDでは決められた時間内で、問題に対する適切な答えを導かなければなりません。
議論の主導権を握り、話し合いを前に進めることで、GDでも高い評価を貰えるようになるはずです。
⑲東大生が書いた 議論する力を鍛えるディスカッションノート
- ディスカッションの基本的な流れや進め方が分かる
- 基本的なポイントから学びたい人におすすめ
こちらも⑱と同じく、東大ケーススタディ研究会が出している書籍。
かなり(就活の)GD寄りに書かれているので、ディスカッションの基本的な流れや対策方法を学びたい人におすすめです。
⑱のケース問題ノートで問題解決の「型」を知り、このディスカッションノートで話し合いの「型」を知れば、GDで困ることはほぼ無くなると思います。
⑳イシューからはじめよ ― 知的生産のシンプルな本質
- 課題解決の本質を学ぶことができる
- 質の高い答えを導くための思考法が分かる
東京大学→マッキンゼー→ヤフーといったキャリアをもつ安宅和人さんの著書。
非常に有名なので、一度は目にしたことのある方も多いと思います。
この著書で繰り返し主張されていることは、「解くべき課題(イシュー)の質を上げること」。
本当に解くべき課題を見極めることで、「解の質」が高まっていくと安宅さんは仰っています。
無駄な事に時間を使わず、本当に質の高い答えを出せるようになるためにも、非常に有益な本です。
㉑1分で話せ
- 大事なことをシンプルに伝える技術が分かる
- ロジカルな話し方が出来るようになる
著者の伊藤羊一さんは、ソフトバンクの孫社長にも認められたプレゼン技術をもつ、まさに伝えるプロ。
その名の通り、「相手に伝えたいことを1分でまとめる」ためのノウハウが紹介されています。
面接では、短い時間のなかで、自分の行動や想いをアピールしなくてはいけません。
「結局何が言いたいの?」「話が長すぎて頭に入ってこない」
そんな感想を言われた経験がある人におすすめの本です。
㉒伝え方が9割
- 「伝え方」のテクニックを学ぶことが出来る
- 漫画版も出版されており、読みやすい方を選択できる
単独で100万部を突破したベストセラー。
著者の佐々木圭一さんは、もともと伝えることが大の苦手だったそうです。
しかしある時、伝え方には技術があることを発見し、一躍有名に。
アメリカの広告賞やカンヌ国際クリエイティブアワードなど、合計55のアワードを入賞受賞しています。
この書籍を通して「伝え方」を学べば、相手が思わず「イエス」と言ってしまうような伝え方のテクニックを身につけることができます。
若干、就職活動の面接術とはズレているので(普段の生活や営業マン向け)、息抜き程度に読むと面白いと思います(役立つことは間違いないです)。
㉓ロジカル・プレゼンテーション就活 面接・グループディスカッション対策
- GDと面接の対策方法を最も丁寧に解説している
- 面接で出題頻度が高い質問に対して、回答のポイントや解説がまとめられている
GDや面接対策をこれから始める人には最もおすすめできる本です。
⑳~㉒のようなテクニック本は、ある程度GD・面接経験を積んでからの方が活かしやすいと思いますが、この書籍は非常に基礎的、かつ丁寧な解説がついているからです。
面接で出題頻度が高い順に、質問意図や回答のポイントがまとめられていますから、本番は自信をもって臨むことが出来るでしょう。
つづいて就職活動後に役立つ本を紹介します。
長期インターンシップ先の上司の方や、先に社会人経験を積まれている先輩方にお聞きし、就職活動後に読むべき本をまとめました。
1年目の働き方
㉔入社1年目の教科書
- 新入社員が仕事を進めるうえで大切な「仕事の3つの原則」が分かる
- 内定を手にした大学生、大学院生の多くが呼んでいる
ライフネット生命保険の創業者である岩瀬大輔さんの著書。
「自宅でできる入社準備」として、新人研修の一環に採用している企業もあるほど。
仕事をするうえで必ず守るべき3つの原則と、心に留めるべき50のルールが収録されており、いつでもチェックできるようになっています。
仕事の取り組み方や人付き合い、勉強法など、社会人としての行動指針を掴むためにおすすめの本です。
㉕入社1年目からどう働くか 社内外で評価される人材になる新・生存戦略
- 社内に加えて、社外からも評価されるための姿勢が分かる
- 入社1年目から、キャリアや市場価値を意識した動きが出来るようになる
総合商社→外資系→ベンチャー企業のキャリア経験、そしてTwitterで約4.2万人のフォロワーをもつイシコさんの著書。
㉔と同様に、入社1年目の新人として何を意識しなければいけないのか、どういった行動が求められているのかについて、詳しく書かれています。
書籍内では入社1年目のふるまい方に加えて、自己投資やキャリア戦略の考え方にも言及されており、非常に実用的な内容になっています。
「仕事は70点で早く」「学生時代のタブーを駆使する」など、学生目線から社会人目線に切り替えるための考え方・ノウハウを掴むためには最適の本です。
㉖コンサル一年目が学ぶこと
- 外資コンサルの人が1年目で身につけるベーシックスキルが分かる
- 職業や業界を問わず役立つスキルが掲載されている
この書籍は、有名コンサルタント会社を経て独立し、様々な業界で活躍している方々に取材をして制作されたものです。
今は違う業界にいる彼らが、コンサルタント時代に身につけ、かつ今でも役立っている基礎スキルをまとめたものになります。
本書籍内では、30個の重要スキルを「話す技術」「思考術」「デスクワーク術」「ビジネスマインド」に分け、それぞれが体験談と組み合わさって紹介されています。
「分かりやすさ」と「実践のしやすさ」においては、他の書籍よりも優れている本だと思います。
㉗できるYouTuber式 Excel 現場の教科書
- どの会社でも必要となるExcelスキルについて詳しく解説されている
- Youtubeの解説動画と連動しており、難しい操作や関数の仕組みも簡単に学習できる
著者の長内孝平さんは、大手総合商社の経理時代から「おさとエクセル」というYoutubeチャンネルを運営。
動画再生回数はなんと180万回を突破しています。
長内さんが商社マン時代に使っていた関数機能も含め、Excelの基礎的な操作方法が紹介されており、非常に実践的な内容です。
一番のポイントは、各レッスンに動画解説ページが付いており、本と動画の両方で理解を深めることが出来る点。
Excelを効率的に操作できるようになれば、普段の仕事が何倍も早く終わるようになります。
入社後忙しくなる前に、ぜひとも身につけておきたいスキルです。
キャリアプラン
㉘このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法
- お金以外の「働く意義」について考えるきっかけとなる
- 物語形式になっており読みやすい
株式会社ワンキャリアの取締役をされている北野唯我さんの著書。
転職関連の本を見ると、「好きなことを仕事にすれば上手くいく」といった類のアドバイスが多いですが、この書籍では「特に好きなことが無い」という人でも、どうやってキャリア戦略を考えていけば良いのか、について的確にアドバイスをしてくれています。
特に私たちは、転職が当たり前になると言われている世代です。
ファーストキャリア以降の視点も持ちながら仕事をするために、今のうちに読んでおきたい本です。
㉙転職と副業のかけ算 生涯年収を最大化する生き方
- 副業を意識したキャリア形成の方法がわかる
- 実際に転職活動をする際に役立つノウハウが多く記載されている
Twitterで約12.5万人のフォロワーをもつ著者のmotoさん。
年収240万円の地方ホームセンターからキャリアをスタートし、今では年収5,000万円(本業+副業)のサラリーマンになった方です。
motoさんは「生涯年収を最大化する」という目標をもとに、転職活動や副業を行い、見事成功しました。
本書籍では、そんなmotoさんが「どんな事を考えてキャリアを築いていったのか」「何を意識して仕事をしていのか」についてコンパクトにまとめられているものです。
実際の転職術も多く記載されており、社会人後も役立つ内容となっています。
㉚科学的な適職
- 幸福度が最大化される「適職」を探す方法を、科学的根拠をもとに紹介している
- データに基づいており、信頼性の高い内容である
慶応義塾大学卒業後、出版社を経て独立した鈴木祐さんの著書。
満足のいく就職活動・転職活動をする方法を「科学的な面」から解説してくれています。
実に60本以上の海外論文、データとファクトに基づいて書かれており、信頼のおける内容です。
世の中でよく言われているキャリア観の解説は、実は科学的にほぼ間違いであり、全く的を射るいないものもあるのだそう。
キャリア選択を間違えて後悔しないためにも、学生・社会人とわずおすすめできる本です。
㉛LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略
- 寿命が100年以上になる割合が増えていくなかで、幸福な生き方とは何かを考えさせられる
- これから待ち受ける日本の現実を知ることが出来る
人材論・組織論の世界的権威である、リンダ・グラットン教授( ロンドン・ビジネススクール)の著書です。
国連の推計によれば、2050年までに、日本の100歳人口は100万人を突破する見込みです。
いまこの文章を読んでいる50歳未満の日本人は、100年ライフを過ごすつもりで準備しなければいけません。
「個人や家族、企業や社会全体が得る恩恵が大きくなるために必要な事は何か」という事が論じられています。
就活という小さい枠組みではなく、人生の生き方という大きな視点で物事を考えるきっかけとなるでしょう。
㉜苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」
- 著者は、伝説のマーケターである森岡毅さん
- 自分の将来や仕事を考える上でのフレームワークが分かる
USJを復活させたことで有名な森岡毅さんの著書。
就活の時期が近付いてきた自分の娘に向けて、子供の成功を願う父親の執念で書いた手紙、というスタイルをとっている書籍です。
「会社と結婚するな、職能と結婚せよ」「資本主義の本質とは何か?」というような、大学では教えてくれない、キャリアに対する考え方を丁寧に解説してくれています。
キャリアに悩む全ての人に役立つノウハウが詰まっており、あらゆる世代の人におすすめです。
㉝イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ
- キャリアでも人間関係でも幸せになるための理論が紹介されている
- 本書のもととなった論文は、ハーバード大学で史上最多のダウンロード数を達成
著者は、HBS(ハーバード・ビジネススクール)で教鞭をとっていたクリステンセン教授。
本書のもととなった論文は、HBS史上最多のダウンロード数を獲得しました。
この書籍では、経営理論が企業の経営戦略だけではなく、職業の選択や子供の教育、家庭のマネジメントにまで応用できることを解説しています。
ハーバード大学を卒業し、ビジネスや自己の専門分野で成功した優秀な人たちのなかにも、明らかに不幸せな人たちがいるという現実を踏まえて、人生で賢明な選択をするための「理論」を提唱している書籍です。
㉞本気の副業術
- サラリーマンが副業を始める時の方法を具体的にイメージできる
- 「希少性」×「習慣化」=最強のメソッド
「AKIOBLOG」という登録者は12万人のYoutubeチャンネルを運営している、中川晃雄さんの著書。
もともと株式会社リクルートで働いていた中川さんですが、現在は起業。パーソナルジムを経営しています。
この書籍では、AKIOさんが副業で月収100万円を超えるまでに行ったことが紹介されており、副業に対する考え方や始め方を具体的につかめる内容になっています。
「就活を終えたばかりなのに、副業のことなんて考えていられない」と思う人も多いでしょう。
まずは本業で結果を出すことが大事ですが、別プランとして頭の片隅に置いておくだけでも、普段の過ごし方が変わります。
大手企業でも副業解禁の流れが出来つつある中で、実用的な内容を学ぶためには最適な本です。
まとめ
以上が、「就職活動の時に役に立つ本」34冊です。
自己分析から面接、就活後に至るまで、自分が悩んでいるフェーズに応じて参考にしていただければと思います。
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