ハフィントンポスト創業者「人生を生産的で楽しいものにするためには睡眠をとらなければいけないの」

人は平均して人生の36%を眠って過ごすのだそうで、この計算で行くと90歳まで生きる人では丸々32年間を眠りに費やすといいます。

このように「睡眠」は人生の3分の1以上を占めるにもかかわらず、私たちは「眠り」にあまりにも無自覚です。

忙しすぎる生活の中で人々は目覚めてる時間が全てかのように過ごし、睡眠を非生産的で無駄な時間と捉えている人が多いといいます。

人は人生の36%を眠って過ごす(Unsplash)

人は人生の36%を眠って過ごす(Unsplash)

私たちは時間が足りないと感じたら何か削れるものがないかを探しますが、その際に格好のターゲットになるのが「睡眠」でしょう。

睡眠時間を削って仕事をする方が、早く成果が出ると思う人もいるかもしれませんが、これについては完璧な結論が研究から出ており、十分な睡眠をとらずにいると、自分の能力のごく一部しか使えなくなるため成果を出すには逆効果なのです。

時間が足りない時に狙われるのが睡眠時間(Unsplash)

時間が足りない時に狙われるのが睡眠時間(Unsplash)

ドイツで行われた実験で、被験者に「ひらめき」を必要とする難易度の高い数列ゲームを出題し、その被験者たちを①8時間睡眠するグループ、②眠らずに夜8時間起き続けたグループ、③眠らずに昼間8時間起きていたグループの3つに分け、再び同様の数列ゲームを実施するといったものがあります。

数列ゲームに隠された法則を見抜いた人の人数が①の睡眠をとったグループは②③のグループの3倍近い好成績だったそうです。

十分に眠った人の方が圧倒的に高い「ひらめき」を出すことができた(Unsplash)

十分に眠った人の方が圧倒的に高い「ひらめき」を出すことができた(Unsplash)

4〜5時間眠れば7〜8時間寝た時と同じくらい働けるだろうという妄想がはびこっていますが、「働く」が「作業をすること」であれば確かに睡眠時間を削ることで効果が出るのかもしれません。

しかし「成果を出すこと」であれば十分に寝ないことによって創造的に解決できるはずの問題もできなくなっているため眠らずに働くことは逆効果でしょう。

私たちは生産性を求めて睡眠を犠牲にしていますが、皮肉なことに、人々が睡眠を削って働いたことによって生産性はガタ落ちしているといいます。

成人男性の4割が7時間未満しか眠れていないと言われているアメリカでは、睡眠不足による生産性損失が毎年630億ドルに達するそうです。

アメリカの睡眠不足による生産性損失は毎年630億ドルにも達する(リンク

ハフィントンポストの創業者、アリアナ・ハフィントンさんは、かつては「FOMO(Fear of missing out)」と呼ばれる「見逃してしまう恐れ」「取り残されてしまう恐れ」といったものに取り憑かれ、成功には睡眠不足はつきものだと考えていたといいます。

しかし、ある日睡眠不足からくる疲労に倒れ、顔に大きな怪我を負ったことで「睡眠」と真剣に向き合うようになったのだそうです。

その後、彼女は睡眠について本格的に研究をはじめ、様々な医者や科学者からアドバイスをもらった結果、「仕事の生産性を上げ、人々を感動させ、人生を楽しいものにするための唯一の秘訣は十分な睡眠を取ること」という結論を導き出しました。

人生を楽しいものにするためには睡眠を取らなくてはいけないの(リンク)

人生を楽しいものにするためには睡眠を取らなくてはいけないの(リンク)

睡眠は意思決定にも大きな影響を及ぼすと言われています。

アリアナ・ハフィントンは、CEOや政治家といった重要な意思決定を繰り返す人たちがすることは24時間働きづめになることではなく、十分な睡眠を取り、意思決定のためのエネルギーを蓄えておくことだと述べ、以下のように発言しています。

「彼らがすべきことは、タイタニックが氷山にぶつかる前に、氷山を見つけ出すことです。」

重要なポストについている人ほど、意思決定のためのエネルギーを取っておかなくてはいけません(Unsplash)

重要なポストについている人ほど、意思決定のためのエネルギーを取っておかなくてはいけません(Unsplash)

投資家のウォーレン・バフェットも「どちらかを選べと言われたら、私は増収のチャンスと引き換えにでも睡眠を一晩たりとも譲らない」と述べていますが、忙しすぎる現代を生きる私たちはもっと睡眠に対して真剣に向き合う必要があるのかもしれません。

睡眠時間を削って働くことで生産性が下がることは数々の研究から明らかなのですから、寝ることに対しての罪悪感や機会損失に対する不安感を抱くことはやめましょう。

そして最高の意思決定をするためにも、人生を楽しいものにするためにも、もっと睡眠時間を確保する努力をしてみてはいかがでしょうか。

1 Comment

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です