零細企業はやめとけ?小規模な企業・ベンチャーで働くメリット・デメリット

零細企業はやめとけ?小規模な企業・ベンチャーで働くメリット・デメリット

「零細企業で働くってリスクなの?」
「零細企業で働くメリットってある?」

従業員数が少ない企業や、ベンチャー企業で働くことを考えた際、上記のように考えたことがある人も多いのではないでしょうか。

そのような方に向け、今回は零細企業で働くメリットやデメリット、そしてブラック零細企業を避ける方法などを紹介していきます。

おすすめの転職エージェントもあわせて紹介しているので、是非ご覧ください。

目次

「零細企業はやめとけ?」働くデメリット

零細企業 やめとけ 働くデメリット

零細企業の中には、ブラック企業に近い企業もあります。そんなブラック企業に近い零細企業で働くデメリットは以下のようになります。

  • 給料が低い
  • 残業が多い
  • 休みが少ない
  • 福利厚生が充実していない
  • 大手企業に転職しにくい

給料が低い

会社の規模が小さい企業の方が、給与が低い傾向があります。

実際に厚生労働省の調査(*)を参照すると、令和元年における産業規模別に見た平均年収は以下の通りです。

大企業中企業小企業
男性380万円323万円297万円
女性270万円248万円228万円

男性の大企業と小企業を比べると、実に83万円もの差があります。

会社の規模によって平均年収額にこれだけの差が生まれる理由は、資本金や売上等に大きな差があり、給与に回せる額に差が生まれているからと考えられます。

零細企業によっては、中途入社したのに大手企業の新卒より給与が低かったり、最初は給与が高いけど全然昇給しなかったり、なんてこともあります。

しかし、企業の収益が上がれば昇給の可能性も高まりますので、入社時の説明よりも大幅に昇給する可能性もあります。

残業が多い

零細企業は会社の規模が小さく従業員も少ないため、一人あたりの業務量が多く、残業時間が長くなる傾向があります。

給与が低い理由と同じく、売上等が低いと人件費に回せる額が少ないため、社員を増やすことがなかなか難しい状況に陥ってしまうことが多いです。

残業を認め、残業代を支払ってくれればよいですが、サービス残業となってしまっている企業も少なからずあります。

また、中には通常時はあまり残業が多くないものの、繁忙期は家に帰れない程の残業になるということもあります。

そのため残業がどの程度なのか、しっかりと残業代は払われているのかなどは、事前にできるだけ確認しておくことを心がけましょう。

休みが少ない

令和2年における厚生労働省の調査(*)によると、企業規模別の年間休日総数は以下の通りです。

会社規模企業年間休日総数
1,000人以上116.6日
300〜999人114.9日
100〜299人113.0日
30〜99人108.3日
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/jikan/syurou/20/dl/gaiyou01.pdf

上記の通り、会社規模が大きいほど年間休日の総数は多くなっています。

さらに零細企業では、基本的に業務量に対して社員数が足りていないので、休日出勤を求められることも多々あるため、年間休日が107日に満たない企業も少なくありません。

事前に休日出勤の頻度や、休日出勤した際にはしっかり給与は出るのかをしっかり確認しましょう。

福利厚生が充実していない

零細企業と大手企業の圧倒的な差は、福利厚生の充実度です。退職金や家賃補助、慶弔休暇など大手にはあるのに、零細企業にはないものが多くあります。

また、少人数で運営しているからこそ、有給休暇をなかなか使わせてもらえないなんてことも少なくありません。

そのため、福利厚生はどの程度整っているのかはしっかりと確認しましょう。

まれに、社会保険完備ではない企業があることがありますが、労働基準法において、必要条件を満たす場合は社会保険完備が義務付けられています。一例を挙げると以下のような項目が挙げられます。

  • 従業員数:501名以上(厚生年金の被保険者数)
  • 週の所定労働時間:20時間以上
  • 賃金月額:8.8万円以上
  • 雇用契約期間:2ヶ月以上

上記に当てはまるのに、社会保険完備でない企業へは入社しないようにしましょう。

大手企業に転職しにくい

一度零細企業で働くと、大手企業に転職しにくくなるというデメリットもあります。その理由は、大手企業は大手企業出身者を好む傾向が高く、零細企業出身者は敬遠されがちだからです。

少人数で経営している零細企業では、大手企業との取引や他部署との連携を学ぶ機会がなかなかありません。

そのため、大手企業からすると、中途採用しても教育する必要があり、余計なコストがかかると思われやすいのです。

加えて、零細企業で部長などの役職者だったとしても、同等の役職で転職できる可能性も低いので、注意が必要です。

零細企業で働くメリット

零細企業 働く メリット

零細企業のデメリットを紹介しましたが、全ての零細企業がブラック企業というわけではなく、良い零細企業もあります。

そんな良い零細企業で働くメリットは以下のようになります。

  • アットホームな環境
  • 仕事の裁量権がある
  • 経営陣との距離が近い
  • 会社が大きくなった場合に役職に就けやすい

アットホームな環境

零細企業は少人数で運営されているため、社員同士の距離がとても近く、アットホームな環境であることが多いです。

大手企業ではあまり行われない社員旅行があったり、社員みんなで遊びに行ったりなんてことも。このように零細企業は、仕事上だけでなく、プライベートでも仲良い傾向が高いです。

地元を離れて就職をする場合などでは特に嬉しい環境でしょう。

仕事の裁量権がある

少人数で運営されている零細企業では、個人の役割が幅広いため、大手企業で働くよりも仕事の裁量権を与えてもらいやすいメリットがあります。

自分1人しか対応していない業務がある場合は、全ての判断を自分で行う必要があるため、社会人としての成長がしやすい環境があるといえます。

経営陣との距離が近い

大手企業とは異なり零細企業はオフィスが大きくないため、社長や役員との物理的な距離が近く、コミュニケーションが取りやすい環境があります。

コミュニケーションを取る頻度が高ければ、仲が良くなるので、入社して日が浅い平社員だとしても経営に関して学ぶことができるというメリットも。

年数を重ねていけば、経営陣ではなくとも経営に関わる発言をする機会を与えてもらえるなんてこともある点は大きなメリットでしょう。

会社が大きくなった場合に役職に就けやすい

零細企業で働いていると、企業が大きくなった際に部長などの役職に就けやすいというメリットもあります。

今は零細企業でも、数年後には大きくなっているなんてことも大いにあるため、役職に付いて給与も大幅アップすることも期待ができます。

会社を大きくしていく意志があるのかは社長や経営陣次第なので、コミュニケーションを取る際に確認しておくことをおすすめします。

ブラック零細企業を避ける方法

零細企業の中でもブラック企業とそうでない企業があり、誰しもがブラック零細企業を避けたいと思うはずです。

ブラック零細企業を避ける方法は下記のようになります。

  • 会社の評判を確認する【口コミ・四季報】
  • 有料メンターサービスを活用する
  • 転職エージェントに登録する

会社の評判を確認する【口コミ】

ブラック零細企業を避けるために、口コミサイトなどを用いて会社の評判を確認することをおすすめします。

現在転職会議OpenWorkなど、企業の社員や元社員が書き込むことができる口コミサイトが多数あり、サイトによっては社員の平均給与や平均労働時間などを見ることも可能です。

ただし、口コミはあくまでも口コミであり必ず正しいわけではありませんので、100%鵜呑みにしないようにしましょう。

有料メンターサービスを活用する

ポジウィルキャリア転職honeなど、最近増えてきている有料メンターサービスを利用することもブラック零細企業を避ける1つの方法です。

有料メンターサービスでは、将来のキャリアプランを構築しながら、自分に合ったキャリアをプロのアドバイザーと徹底的に深掘りができます。

ただし具体的に求人を紹介してもらえるサービスではないため、注意が必要です。ブラック企業を避ける上でのアドバイスを客観的な立場から聞けるメリットがあります。

転職エージェントに登録する

ブラック零細企業を避けるには、転職エージェントを利用することもおすすめです。転職エージェントを利用すると、自分の希望条件にあわせて、担当のキャリアアドバイザーが企業を紹介してくれます。

転職エージェント側がしっかりと内情を確認し、問題がないと判断した企業でなければ、紹介してきませんので、ブラック零細企業に当たってしまう可能性は低いです。

転職エージェントのビジネスモデルからも、ブラック零細企業を紹介する傾向が少ないといえます。転職エージェントは利用者の想定年収の35%程度が売上となるため、年収の高い企業へ転職をさせると儲かるという仕組みになっています。

しかし多くの転職エージェントでは、転職者が入社後1ヵ月で退職してしまうと80~100%返金などを行っていることが多いです。

つまり、ブラック企業に入社させてすぐに辞められると儲からなくなっているため、ブラック企業を避けられるようになっているともいえます。

転職エージェントによって、紹介してくれる企業は異なります。理想の企業へ転職できる可能性を高めるために、利用時には複数の転職エージェントを併用することをおすすめします。

おすすめの転職エージェント

おすすめ 転職エージェント

ブラック零細企業を避ける方法として転職エージェントに登録をすることをおすすめましたが、転職エージェントは多くあり、どこに登録したらよいかわからない方も多いと思います。

ブラック零細企業を避けるためにおすすめの転職エージェントは以下になります。

  • マイナビジョブ20’s
  • キャリトレ
  • doda
  • ハタラクティブ

マイナビジョブ20’s

マイナビジョブ20’s

マイナビジョブ20’sは、人材業界大手であるマイナビのグループ会社が運営する20代・第二新卒向けの転職エージェントです。

転職サポートも充実しており、カウンセリングや面接対策、書類選考サポートを行った上で自己分析に役立つ適性診断を受け、自分の職種適正を把握することもできます。

またマイナビジョブ20’sは、社会人経験が浅く、初めて転職をする人をターゲットとしているため、若手を育てる環境が整っている企業の求人を多く取り扱っています。

そのため、入社後の研修が全くないなどのブラック企業が紹介される可能性は低くなっているため、ブラック零細企業を避けたい20代におすすめの転職エージェントです。

マイナビジョブ20’sに関して詳しく知りたい方は、以下の記事にて解説していますので、是非ご覧ください。

20代の初めての就職・転職活動におすすめ

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doda

doda

dodaは、常時1万件以上の求人数を抱えていることが特徴の転職エージェントです。大企業から中小企業、ベンチャー企業まで、豊富な求人を取りそろえています。

さらにdodaでは、オンラインにて面接対策や添削サポートなどを行っていたり、独自の転職フェアなども行っているため、転職サポートや企業と出会う機会が充実した転職サービスです。

また「転職者満足度No.1」を獲得したこともあるなど、利用者の満足度も高い転職エージェントとなっています。

dodaの転職エージェントでは、ブラック企業の精査をするだけでなく掲載する企業へ直接行き、内情に問題がないかを確認しているため、ブラック企業が掲載されている可能性が低くなっています。

ブラック零細企業を避けつつ、数多くの求人の中から転職先を見つけたい方におすすめの転職エージェントです。

dodaに関して詳しく知りたい方は、以下の記事にて紹介していますので、是非ご覧ください。

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ハタラクティブ

ハタラクティブ

ハタラクティブは、第二新卒や既卒、フリーターなどの就業経験が浅いまたは就職経験がない人向けの求人を多く取り扱っている転職エージェントです。

就業経験が無い人が利用する転職エージェントですが、内定率は80%を超えているため、人気の高いサービスとなっています。

働くことに慣れていない人の就業支援をしているため、入社後にすぐに辞めてしまわないよう、紹介する企業の受け入れ態勢などのチェックは厳重に行っています。

そのためブラック零細企業に出会う確率は少なく、しっかりと一から育ててくれる企業へ転職できる可能性が高いです。

就業経験が浅い、就業経験がない人でブラック零細企業を避けたい人におすすめの転職エージェントです。

ハタラクティブに関して詳しく知りたい方は、以下の記事にて紹介していますので、是非ご覧ください。

既卒・フリーター・第二新卒におすすめ

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リクルートエージェント

2位:リクルートエージェント

リクルートエージェントは、求人の量・質ともに業界トップクラスの転職エージェントです。

業界でも有名なリクルートが運営していることで企業からの信頼が厚く、リクルートエージェントにしかない求人も多数あります。

求職者と真剣に向き合ってくれるアドバイザーも多いと評判なので、他のエージェントと併用しながらでもこれだけは確実に登録することをおすすめします。

リクルートエージェントについて詳しく知りたい方は、以下の記事で詳しく紹介しているのでチェックしてみてください。

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ブラック零細企業か見極めて転職を成功させよう

今回は、ブラック零細企業で働くデメリットやメリット、そしてブラック零細企業を避ける方法を紹介してきました。

今回紹介したブラック零細企業を避ける方法の中でも、特におすすめの方法が転職エージェントに登録することです。

転職を考えた際には是非複数の転職エージェントに登録してみましょう。

この記事を書いた人

浅井 優太のアバター

国公立大学外国語学部英米学科卒業。TOEIC 970点 / IELTS 7.0 / 高校の英語教員免許保有。新卒から大手メーカーの海外営業として働く。

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