「ニートのままだと将来困るのではないか」となんとなく不安に思っていても、なかなか行動に移せない人も多いはず。
長期間ニートでいると、いざ働こうと思っても、働くのが怖くて動き出せないこともあるでしょう。
働きたくないからとニート期間が長引くと、就職しづらくなる上に将来困る可能性が高いのも事実です。
この記事では、ニートのままだと将来どうなるのか、想定される末路を時系列で紹介していきます。
ニート期間が長くてもまったく就職できないわけではありません。ハローワークのように求人を紹介してくれる場所もありますし、職に困ることは無いはずです。
ニートが就職するにあたって押さえておきたいポイントも合わせて紹介するので、なんとなく不安を感じている人は、これをきっかけに自身と向き合ってみましょう。
\仕事やキャリアに悩んでいる方必見/
ストレスセルフチェック (厚生労働省)
公式サイト:https://kokoro.mhlw.go.jp/check/
選択式の質問に答えることで、職場におけるストレスレベルを測定してくれます。もし自分のストレス状態が気になる方はチェックしてみてください。
市場価値診断 (ミイダス)
公式サイト:https://miidas.jp/
質問を答えていくだけで、想定年収や面接確約のオファーを獲得でき、あなたの市場価値が簡単にわかります。自分の現在地を知りたい方におすすめです。
キャリアカウンセリング (ポジウィルキャリア)
公式サイト:https://posiwill.jp/career/
キャリアに特化したパーソナル・トレーニングサービス「ポジウィルキャリア」。20代~30代のキャリア相談受講者数No.1で安心。45分間の無料面談をすることができます。
【5分で読める】転職の進め方
関連記事:https://jobotaku.com/tenshoku-success/
転職活動を始めようとしているけど、どうしたらいいかわからない方向け。具体的にどんな転職サービスをどのように利用すれば転職を成功させることができるのかをお伝えしています。
ニートが将来困るのはどんな場面?今後の末路を時系列で想定してみよう
ニート生活が長引くことで起こる今後の末路を時系列で想定してみると、次のようになります。
- ニートで無職期間が長いと正社員として復帰できなくなる可能性がある
- 生活費がなくなり、親を頼る生活になる
- 親の高齢化や死亡によりホームレスになることもある
- 将来に絶望し、悲惨な末路が訪れる可能性もある
ニートのままでいると将来困るとなんとなくわかっているけれど、具体的に意識したことがない人も多いのではないでしょうか。
どのような場面で困るかわかると、将来のために行動してみようという気持ちに繋がるかもしれません。
時系列に沿って、詳しく見ていきましょう。
1. ニートで無職期間が長いと正社員として復帰できなくなる可能性がある
ニートでいる期間が長いと、いざ働こうと思ったとしても就職できなくなってしまう可能性があります。
厚生労働省が実施したフリーターに関する調査によると、フリーター期間が半年以内なら64.0%が正社員として復帰できますが、3年を超えると48.9%と半数を切ることがわかります。
引用元:厚生労働省│若年者雇用を取り巻く現状
フリーターはアルバイトをしている状態を指すため、ニートはそれよりもさらに就職が難しいと考えられます。
合わせて、ニートの若者の就業支援を行う「若者自立塾」で支援を受けたニートの就業状態も見てみましょう。
支援を受けた人のうち就業できたのは43.5%で、正社員になれたのは19.1%です。
またニート期間が伸びるにつれて、就業できる割合が減っているとわかります。
ニート期間 | 就業できた人の割合 |
---|---|
3年超~5年以下 | 50.7% |
1年超~3年以下 | 45.1% |
1年以下 | 44.2% |
5年超 | 42.3% |
参考:厚生労働省│ニートの状態にある若年者の実態および支援策に関する調査研究報告書(概要)
こちらは正社員・アルバイト・契約社員や臨時社員といった就業形態も含めた結果ですが、ニート期間が5年を超えると就職率は4割弱という結果に。
20代であれば、ポテンシャル重視の採用になることが多いですが、30代を超えると、経験や実績を重視して採用活動を行う傾向にあり、ニートが採用される確率は圧倒的に低くなるのです。
だからこそ20代のうちに就職できないと、就職したくてもできなくなってしまう恐れがあります。
2.生活費がなくなり、親を頼る生活になる
生きていくためには、食費や光熱費などの生活費が必要ですが、ニートで収入がない状態の場合、生活費を誰かに支払ってもらわなければ生活が成り立ちません。
引きこもり状態にあるとなれば、親の収入を頼りに生活している人は多いのではないでしょうか。
自分の貯金があるうちはいいですが、生活費がなくなると親を頼る生活になります。
親がいつまでも援助できる状態にあるとは限らないので、ニートのままでいると生活費がなくなる可能性が大いに考えられます。
3.親の高齢化や死亡によりホームレスになることもある
長期間ニートのままでいると、親の高齢化が進み、将来的に一人になってしまった場合、ホームレスになる可能性もあります。
親が働けるうちはよくても、親が働けなくなったときに次の理由で家を失うケースがあると思っておきましょう。
- 借家なら家賃が支払えなくなる
- 持ち家なら固定資産税が支払えなくなる
親が家を保有しているから家はなくならないだろう、と考えている人もいるかもしれません。
たとえ持ち家だったとしても、親の死後に受け継ぐと固定資産税がかかり、税金を払う必要があります。
固定資産税が払えなくなると、家を差し押さえられて住むところを失う可能性も考えられます。
結果、長期間ニートで稼ぎがない状態が続いたことにより、将来的に家がなくなり、ホームレスになってしまう可能性があるのです。
4.将来に絶望し、悲惨な末路が訪れる可能性もある
ニートの期間が長いと、最終的に将来に絶望して、悲惨な末路が訪れる可能性もあります。
厚生労働省の調査によると、ニートの状態にあるだけですでに精神的な負担を感じているケースが多いとわかっています。
80%前後がニート状態であることを「うしろめたい」「世間体が悪い」と感じており、ニート状態にあることが精神的な負担になっていることがうかがえる。
引用元:厚生労働省│ニートの状態にある若年者の実態および支援策に関する調査研究報告書(概要)
うつ状態に陥って、生きることを諦めてしまったり、家を失ってホームレス状態になった結果、孤独死するケースも考えられます。
あくまでも想定される一例ではありますが、悲惨な末路が訪れる可能性があることも知っておくと、今後について考えるきっかけになるのではないでしょうか。
ニートのまま将来困ることなく生きていく方法はある?
何とかしなくてはと思っても、就職するのが不安だと考えるニートの人も多いでしょう。
ニートのまま将来困らずに生きていく方法がゼロなわけではありません。
以下のような方法を選択すれば、ニートでも生活していける可能性があります。
- 親や知人から生活費を工面してもらう
- お金持ちの彼氏や彼女に養ってもらう
- 病気や働けない理由があるなら生活保護を利用する方法もある
親や知人から生活費を工面してもらう
親や知人から生活費を工面してもらえば、ニートのままでも将来困ることなく生きていけます。
特に親は子どもを放っておくことができないので、現時点で親から援助を受けて生活しているニートの人もいるのではないでしょうか。
しかし親がいつまでも働けるわけでもなく、知人に頼っている場合はいつ援助を打ち切られるかわかりません。
いつまでも続けられる方法ではなく、当面の間のみ生活が成り立つ方法だと言えますね。
お金持ちの彼氏や彼女に養ってもらう
お金持ちの彼氏や彼女に養ってもらう方法なら、ニートのままでも生きていける可能性は十分あります。
そのまま結婚しても養ってくれる人であれば良いですが、万が一別れてしまった場合、その瞬間から一文なしになるなんてことも。
また相手に頼りきりになってしまうと、彼氏や彼女が病気になって働けなくなったときに、共倒れになってしまいます。
若いうちであれば、彼氏や彼女に養ってもらう生き方も悪くないかもしれませんが、なかなか長続きできるものではありません。
最近ではパパ活なども流行っていますが、欲をかいて危険な目に合う可能性もあるので注意が必要です。
病気や働けない理由があるなら生活保護を利用する方法もある
病気やケガなど、働けない理由があってニート状態の場合は、生活保護の利用も検討できます。
生活保護は、生活に困っている人に対して必要な保護を行い、健康で文化的な最低限度の生活が送れるようにすることを目指す制度です。
生活に困っている人が利用できる制度なので、生活保護を受ける前に次の4つに当てはまる場合は、支給を受けられません。
- 資産となる土地や家屋・預貯金などがある
- 働ける能力がある
- 年金や手当などほかに活用できる制度がある
- 親族から援助が受けられる
上記すべてが無理だった場合に、初めて生活保護が受けられます。
働けない理由があってニートになっている人は、生活保護の利用が可能ですが、働く能力はあるのに働きたくないニートの人の場合は対象にならないと覚えておきましょう。
将来困らないためにニートを抜け出そう!ニートが就職するときのポイントは?
ニートのまま将来困らないように生きていくのは、無理ではなくても難しいものが多いと感じたのではないでしょうか。
将来困らないようにするためには、やはりニートを抜け出すのが一番です。
そうはいっても、長い間ニートを続けていた場合、何から始めていいかわからないこともありますよね。
ニートを抜け出す第一歩としておさえておきたいポイントは3つ。
- 楽な仕事や好きな仕事から始めてみる
- 将来を見越して正社員に応募してみる
- とりあえず就職サイトに登録することから始める
それぞれ詳しく解説していきます。
楽な仕事や好きな仕事から始めてみる
働きたくない人の中には、働くことを辛いことだと捉えているケースが見られます。
自分にとって楽だと思える仕事や好きな仕事から始めると、働いている状態に慣れるきっかけになりますね。
どんな仕事でも大変な面もあるので、楽な仕事と言えるものはありませんが、自分が嫌なことを避けられる仕事なら見つけられます。
例えば、次のような選び方はどうでしょうか。
自分にとって仕事が辛い理由 | 苦手なことを避けられる職業の例 |
---|---|
人間関係が苦手 | 警備員や配送業者の運転手など人と接する機会が少ない仕事 |
自分で考えるのが苦手 | 工場のライン作業や倉庫管理など単純作業ができる仕事 |
家を出るのに抵抗がある | プログラマー・ウェブデザイナーなど在宅でもできる仕事 |
好きなことを仕事にするなら、IT関係・ハンドメイド作品の販売・動画編集など様々な例があります。
まずは自分ができそうなことから始めると、働く自信が付きやすくなりますよ。
関連記事:【働きたくない人必見】仕事をそこそこに人生を楽に生きる方法
将来を見越して正社員に応募してみる
厚生労働省の調査によると、正社員とパート社員の離職率は次のように違います。
雇用形態 | 離職率 |
---|---|
正社員 | 11.4% |
パート | 26.4% |
参考:厚生労働省2019年(令和元年)雇用動向調査結果の概要│入職と離職の推移
正社員とそれ以外の勤務形態を比べると、正社員以外の方が仕事を辞める確率が高い傾向です。
正社員なら一度仕事に就いてしまえば続けられる可能性が高く、将来的にも安定します。
上述したように、フリーターの期間が3年を超えると正社員に復帰できる割合が50%を切ってしまいます。
アルバイトやパートだとすぐに辞めてしまうきっかけになるので、自分を変えたいと思っている人は、思い切って正社員に応募してみるのも良いかもしれません。
ニートから正社員を目指す方法は下記記事で解説しています。おすすめの職種や成功のポイントを知りたい方はぜひ参考にしてください。
まずは就職サイトに登録!就活の一歩を踏み出す
まずは就職サイトに登録して、就活への一歩を踏み出しましょう。
働かなければ、と思っていても、気持ちだけでは先に進めないので、思い切って行動に移してみるのが重要です。
就職サイトには次の2種類があるので、希望に合わせて選びましょう。
就職エージェント | ・アドバイザーがついて相談に乗ってくれる ・自分に合う求人を紹介してくれる ・選考対策もサポートしてくれる |
---|---|
就職サイト | ・自分で情報を検索して直接応募する ・直接の応募なのでスピーディー ・選考対策は自分で行う必要がある |
自分で行動できる人はどちらでも構いませんが、選考のサポートや自分に向いた求人の紹介をしてほしい場合は就職エージェントがおすすめです。
ニートで働かない期間が長くなると、何から始めていいか、何が向いているのかわからない人もいるのではないでしょうか。
就職エージェントなら、何をしていいかわからなくても、アドバイザーによる適切なサポートが受けられます。
ニートからの就職には就職エージェントのサポートが不可欠
ニートから就職をする際には、面接で確実にニート期間中のことについて深掘りされます。
- なぜニートになったのか
- ニート中の生活
- なぜ就職しようと思ったのか
上記のように、答えにくい質問をされることも多いため、しっかり準備をしておかなければなりません。
面接に不安を感じている人は、就職エージェントに登録しサポートを受けることをおすすめします。
就職エージェントをおすすめする理由は以下の3つです。
- 自分に適した求人を紹介してくれる
- 企業研究を手伝ってもらえる
- 面接準備や対策をしてもらえる
上記の3つのポイントを、それぞれ詳しく紹介していきます。
1.自分に適した求人を紹介してくれる
就職エージェントを利用すると、まず最初に担当のエージェントと面談を行います。
担当者との話をもとに、エージェントが自分にあった求人を紹介してくれるため、自分で求人を探す手間を省くことも可能。
単に好みの求人を紹介してくれるだけでなく、書類審査に通る可能性が高い、採用される可能性がある求人を紹介してくれるので、安心して頼ることができます。
2.企業研究を手伝ってもらえる
転職するにあたって、企業研究はとても重要な要素の1つ。
どの企業が自分に向いているのか、どの企業なら長く働けるのかを判断するきっかけになります。
就職エージェントに頼めば、企業の会社規模や経営状況、事業内容などの企業研究を手伝ってもらえて、自分に合った会社を見つけやすくなります。
また就職エージェントしかもっていない企業情報などを得られるのもメリット。
面接対策にも使えるため、自分がどこの会社に向いているのかわからない人にぴったりです。
3.面接準備や対策をしてもらえる
ニートの人が転職で最もハードルが高いと感じているのは、面接ではないでしょうか。
ニートの時期が長ければ長いほど、面接対策を何から始めて良いのかわからない人も多いはず。
そのような人こそ、就職エージェントを利用するのがおすすめです。
就職エージェントを利用すると、企業ごとに面接の対策や準備をしてもらえます。
ニート期間に対する質問への回答など、独自のノウハウも就職エージェントは持っているもの。
過去に面接で聞かれた質問などをもとに対策を行ってくれるので、ニートの人でも安心して面接対策に取り組めます。
ニートの人にもおすすめの就職サイト・就職エージェント
ニートこそ就職エージェントを利用すべきだとお伝えしてきましたが、どのような就職サイトや就職エージェントがあるのかわからない人も多いのではないでしょうか。
ニートの人が真っ先に利用したい2つの就職サイト・就職エージェントを紹介します。
- ハタラクティブ
- ウズキャリ
1.ハタラクティブ
ハタラクティブは、就職経験がない人向けの求人を多く取り扱っているエージェントです。
第二新卒や既卒、フリーターやニートがメインの利用者で、内定率が非常に高いのが特徴。
常時2,300件ほどの求人を保有しており、自分に合った求人に出会えます。
ニートで就活に受かるか不安に感じている人におすすめのエージェントです。
2. ウズキャリ
ウズキャリはエージェントのほぼ全員が既卒(学校卒業後に社会人経験がない人)で構成されており、ニートやフリーターの就職活動・転職活動に積極的です。
「非常に親身になって話を聞いてくれた」という口コミが最も多く、ニートだからと適当にされるのではと不安に感じている人におすすめ。
一人当たりの転職サポートに20時間程度を使うとの声もあり、その親身さが伝わってくるかと思います。
ニートのままだと将来いずれ困ることになる
ニートのままでいると将来どうなってしまうのか、ありのままをお伝えしました。
少々リアルな内容ですが、少しでも不安を感じているなら、ニートのままでいることのリスクと向き合っておくべきです。
長期間ニートだった人が就職をするのは、根気がいることではありますが、不可能ではありません。
紹介したように、ニートの人にこそおすすめのエージェントもあるので、サポートを受けながら就職活動を始めてみましょう。
親に頼りきりで将来悲惨な末路をたどることがないよう、自分と向き合って、今後の将来について考えてみてください。
ニートの方におすすめの就職サイト・エージェントは下記記事で解説しています。就職エージェントを選ぶポイントや活用方法も解説しているので、ぜひ参考にしてください。
コメント