ベンチャーについていけない人の特徴とついていけないと感じた時の対策を解説します

ベンチャーについていけない人の特徴とついていけないと感じた時の対策を解説します

ベンチャー企業とは、一般的に成長過程にあるビジネスを育てている状態にある企業を指しています。

ビジネスそのものが「新しい」ということではなく、「ベンチャー(venture)」の意味からも分かるように、「冒険・投機」的事業に取り組む企業ということです。

一定の経営上安定から成り立つ企業とは異なることから、ベンチャー企業の文化・体質には共通の特徴がみられます。

そして、その特徴を魅力に感じて就職したものの、その環境についていけない、という人が多くいることも事実です。

ポイント

ベンチャー企業についていけなくて、「転職も…」と考えている人はまず転職サイトや転職エージェントに相談してみるのがおすすめです。自分の悩みを相談して、ベンチャーのような会社が本当に合わないのか見極めることが大切です。

\仕事やキャリアに悩んでいる方必見/

ストレスセルフチェック (厚生労働省)

公式サイト:https://kokoro.mhlw.go.jp/check/

選択式の質問に答えることで、職場におけるストレスレベルを測定してくれます。もし自分のストレス状態が気になる方はチェックしてみてください。

市場価値診断 (ミイダス)

市場価値診断

公式サイト:https://miidas.jp/

質問を答えていくだけで、想定年収や面接確約のオファーを獲得でき、あなたの市場価値が簡単にわかります。自分の現在地を知りたい方におすすめです。

キャリアカウンセリング (ポジウィルキャリア)

ポジウィルキャリア

公式サイト:https://posiwill.jp/career/

キャリアに特化したパーソナル・トレーニングサービス「ポジウィルキャリア」。20代~30代のキャリア相談受講者数No.1で安心。45分間の無料面談をすることができます。

【5分で読める】転職の進め方

転職 方法

関連記事:https://jobotaku.com/tenshoku-success/

転職活動を始めようとしているけど、どうしたらいいかわからない方向け。具体的にどんな転職サービスをどのように利用すれば転職を成功させることができるのかをお伝えしています。

目次

ベンチャー企業についていけない人によくあるパターン5つ

ベンチャー企業には大手企業などとは全く違う風土・雰囲気があり、必ずしも全ての人が向いているわけではありません。

ベンチャーには以下のような5つの特徴があります。

キャプション
  • 仕事量が多い
  • スピードが早い
  • 自発性が求められる
  • 労務体制が不安定
  • トップによって社風が違う

ここでは、ベンチャー企業で「ついていけない」現象が起こる要因の5つのパターンを個別に確認してみましょう。

1. 仕事量が多い

ベンチャー企業の多くでは、従来の配属された部署内の業務だけという区分けがされておらず、自発性にもつながる多角的な業務を任せられます。

単純に人手も十分ではないことも多く、どうしても1人1人の仕事量は増えてしまいます。

また、複数のプロジェクトが同時並行で進むケースでは、マルチタスクに対応できるタスクマネジメントスキルの有無が問われます。

年功序列の概念が存在せず、個々へ求められる成果が高いことから、仕事量そのもののボリュームが多く、それに伴い労働時間が長くなる傾向があります。

また周囲も「働くこと」が大好きな人が多いです。

そのようなメンバーに囲まれながら働くことで自分も刺激を受け、結果的に労働時間が長くなってしまうことはよくあることです。

2. スピードが速い

ベンチャー企業の最大の特徴のひとつに、経営陣と現場スタッフとの距離感の近さが挙げられます。

トップの指示や判断が直で現場に反映される風土は、全体としてのスピード感を上げているといえるでしょう。

ベンチャー企業は会社として目まぐるしく変わる社会についていくためにスピード感を持っていく必要があります。

そのため個人でも業務を行うのにスピードが求められます。

指示を受けたらすぐに行動する、あるいは指示を受ける前に先回りで行動に移していけるようなタイプの人がベンチャーでは向いています。

3. 自発性が求められる

企業そのものが成長過程にあるということで、先輩が後輩を指導するというような体制がない環境が一般的です。

教育体制が整っていなかったり、人が足りなかったりする場合もあり、自分で行動し、学んでいく姿勢が大切です。

「どうすれば効率的に成果が上げられるか」という考えに基づいた自発的な行動が求められます。

手取り足取り教えてもらえることは期待しない方が良いです。

むしろ先輩の仕事ぶりを目で見て、勝手にノウハウを盗むくらいの気概をもってやらないと、ベンチャー企業で働くのは厳しいかもしれません。

もちろんすべての会社がそうではないですが、ベンチャー企業は1人1人が非常に大切な戦力です。

自発的に仕事を覚えて、能力を伸ばしていけるような人材でないとついていくことは難しいです。

4. 労務体制が不安定

フレックスや在宅勤務といった柔軟な働き方が積極的に導入されることの多いベンチャー企業のなかには、経営体制そのものが定まっておらず、労務体制が不安定というケースもあります。

「仕事量が多い」ことと関連しますが、サービス残業や仕事の持ち帰り、休日出勤もあること珍しくありません。

ボーナスが少ない、手当の仕組みがないなど給与などにも影響することもあり、やりがい搾取という状況に陥る可能性があることを知っておくのも重要です。

じょぶお

ベンチャーに限らず働き方や仕事への取り組み方で悩む人も多くいます。もしかしたら今「ついていけない」と悩んでいても、ベンチャーだけでなく多くの20代が抱える悩みかもしれません。20代の悩みについては以下の記事でも解説してるのでみて見てくださいね。

5. トップによって社風が違う

大企業と比べて、ベンチャー企業の社風は社長の考え方・キャラクター・思想が色濃く反映しています。

事業内容に共感するだけでなく、社長の考え方や思想、ビジョンなどを注意深く見てから入社しないと、後になって社風と自分がミスマッチになってしまう、という可能性もあります。

ベンチャーの社風は、それこそ多種多様のため一言で表すことはできません。

営業部出身の創業社長でゴリゴリな社風の企業もあれば、最新の技術が好きでとても落ち着いた社風の会社もあり、それこそ会社の数だけ社風があります。

自分の考え方や価値観に合致した社風であれば働きやすいですが、そうでないと社風になじむことが出来ず、辛い思いをすることになってしまいます。

大手企業からベンチャーに転職したらついていけない人も多い

ベンチャー企業への注目度が高まり、キャリアアップを目指してベンチャー企業への転職を検討する人も増加傾向にあります。

しかし、大手企業からの転職で「ついていけない」現象に直面してしまうケースもあります。

大手企業から転職した人の中には次の4つの例のようなことに戸惑い、ついていけないと感じることが多くあります。

キャプション
  • コミュニケーションのスピード感についていけない
  • 業務の進め方に戸惑う
  • キャリアプランを自分で考えなければいけない
  • 福利厚生の違い

それでは1つずつ見てみましょう。

1. コミュニケーションのスピード感についていけない

大手企業では、コミュニケーションに大企業特有のやり方や「お作法」があるものです。

案件によって、その連絡方法や系統、誰に共有しなければならないか、細かく暗黙のルールのようなものを意識する必要があります。

一方、ベンチャー企業では、経営陣を含む企業全体での情報共有が当然とされており、判断・決裁はスピーディーに進められるのが通常です。

チャットツールなどを活用して、「常に」コミュニケーションを取り合うという環境は、大手企業のお作法に慣れた人にはやりづらさに繋がることもあります。

業務時間外の夜でも、チャットツールを活用してやり取りを進めて翌日には動き始める、といったスピード感で仕事が進むのも珍しくありません。

2. 業務の進め方に戸惑う

大手企業では、新人研修といった研修制度を用意しており、中途採用でもある程度のフォロー体制が整備されていることが多いです。

ところが、ベンチャー企業はフラットな労働環境で入社した瞬間からマンパワーとして数えられています。

「まだ教わっていないから」ではなく、「できるようにする」「実践で学ぶ」姿勢で業務を進めることが求められます。

企業のルールに従って指示されたことを遂行することに慣れている人には、困惑して本来の実力が発揮できない、ということも考えられます。

その仕事の本質と勘所、早く成果を出すための要所を考え、素早く自発的に行動していかなければなりません。

大企業だとどうすればうまくいくのか、ある程度仕組みが整備されているケースが多いですが、ベンチャー企業ではむしろ仕組みを作る側になるように努めるべきなので、自発性が求められます。

3. キャリアプランを自分で考えなければいけない

大手企業では、入社後のキャリアプランを意識したサポートが充実しているケースがあります。

昇進や部署移動など、企業内での配置転換でキャリアアップを目指すことが可能です。

一方で、ベンチャー企業のマインドセットは「自分から取りに行く」が大前提にあることから、「〇〇に挑戦したい」と声を上げて、自らキャリアアップの場を作り出す必要があります。

明確なプランややりがいがない人には、成長の機会が少なくなります。

反対に、大企業でやりたいことを全くさせてもらえず、フラストレーションが溜まっている自発的な人材にとっては、ベンチャー企業はとても肌に合うと思います。

自分で積極的に手を挙げて仕事を作っていきキャリア形成を図っていくタイプの人は、ベンチャーでより自分を高めていくことが出来ます。

4. 福利厚生や労務管理の違い

企業そのものを成長させる過程にあるベンチャー企業では、福利厚生面では大手企業のような待遇が得られるケースは少ないといえるでしょう。

ユニークな制度を設定しているベンチャー企業は多くありますが、一般的と考えられる待遇が設定されていないケースもあります。

ベンチャー企業に転職して、給与自体は上がっても福利厚生を含めると大手企業の方が良かったというケースも散見されます。

また、大手企業では働けば働いた分残業代が入る仕組みになっていますが、ベンチャー企業ですと年棒制や裁量労働制という形がとられるケースが多いです。

もちろん、残業代目当てではなくバリバリ働いて自己成長をしていきたいという方が多いので、残業代が少ないことに不満を感じる従業員の方は少ないですが、大企業からベンチャーに転職してくるとギャップに感じることが多いようです。

大手企業での勤務経験がある人には、労務管理や福利厚生について物足りなさや不安を感じる要因になりえます。

全ての人がベンチャーに向いているとは限らない

ベンチャー企業の特徴、そして大手企業との違いを確認すると、ベンチャー企業で活躍する人には一定の適性があるということがわかります。

では、どのような人がベンチャー企業に「ついていけない」と感じやすいのでしょうか。

以下の5パターンの人はベンチャー企業についていけないと感じる人に共通する特徴です。

キャプション
  • ワークライフバランスを維持したい人
  • 与えられた業務をこなすことが得意な人
  • 既存のやり方を遵守することが得意な人
  • 社内での評価がモチベーションになる人
  • 腰を据えてじっくり働きたい人

1. ワークライフバランスを維持したい人

早く帰ってアフター5を充実させたい!という人はベンチャーには向いてない可能性があります、

仕事量が多く労働時間が長いケースが多いことから、「ワークライフバランス」という概念を維持したいと考えている人には負担が大きく感じられるでしょう。

もちろんベンチャー企業でも仕事とプライベートを両立することは可能です。

しかし、ベンチャー的な考え方として「ワークライフインテグレーション」という言葉があり、仕事とプライベートを統合させる姿勢も生まれていることからも、そもそもの考え方の違いが明確だとわかります。

2. 与えられた業務をこなすことが得意な人

成長過程にあるベンチャー企業では、「正解」が存在しない状態で現場が動いているようなもので、自分自身が自分の上司としてセルフマネジメントすることが求められます。

指示された仕事を時間内にこなすのが得意だというタイプの人には、まず自分でその日に処理すべき業務を考える必要があり、負担に感じることもあります。

3. 既存のやり方を遵守することが得意な人

ベンチャー企業は、「冒険的」な選択肢で事業展開することが多く、既存のやり方や概念を覆そうという意識が強いものです。

大手企業ではやり方を変えずに、同じことを続けていても、企業規模や基盤の大きさ、安定性から業績は出ますが、ベンチャーの場合は新しいことに取り組まなければなりません。

新しいことに挑戦するリスクに不安を感じる人には、やりがいを感じにくい環境だといえます。

4. 社内での評価がモチベーションになる人

大手企業でキャリアアップのために人事考課システムが設定されていることが一般的です。

定期的に「評価を受ける」ことで、モチベーションを上げるタイプの人には、ベンチャー企業のように「事業を成長させる」「成果を上げる」ことそのものに価値を置く環境に適応しづらいでしょう。

5. 腰を据えてじっくり働きたい人

ベンチャー企業はスピードが命です。

昨日話したことが、今日には方針がころっと変わる、というのも日常茶飯事です。

急激に事業環境も変わり、それに応じて働き方や業務の進め方を変化させていく必要があります。

急激な変化対応や、スピードが求められることに苦手意識やプレッシャーを感じるタイプの方ですと、ベンチャー企業にはついていけない可能性が高いです。

腰を据えて、着実に業務をこなしていきたいタイプの人は、大手企業の方が性に合います。

「そもそもサラリーマンに向いているのかなぁ?」と疑問を持っている方は下記記事を参考にしてください。

ベンチャーの雰囲気についていけないと思ったら転職も考えよう

高い意識や目的をもってベンチャー企業に入社したものの、その環境に適応しきれず「疲れた」と感じてしまった場合はどうすればいいのでしょうか。

特に転職活動の結果としてベンチャー企業へ入社した場合は、「辞めたい」とは思っても簡単には転職に踏み切れないのも事実です。

こういう時に覚えておきたいことが、「自分が価値を感じる働き方はどういうものか」です。

価値観は置かれた環境によって変容するもので、今の自分にとっての価値を意識することが重要になります。

ベンチャー企業が自分に合った環境でないと感じるのであれば、次のステップに進むための準備として次のことを始めましょう。

  1. 今の環境でしか手に入らないスキル・実績を意識する
  2. 自分の市場価値を知るために転職エージェントに登録する

たとえ規模が小さいベンチャー企業であっても、キャリアとして何らかのスキルや実績を身につけることができれば、その先の転職でアピールできるポイントになります。

自分が求める環境、キャリアプランを明確にするためにも、転職のプロであるエージェントに登録して情報収集を始めることが重要です。

ベンチャー企業から転職したい人におすすめの転職サイトと転職エージェント

現在ベンチャー企業に就業している人にとって、忙しいなかスキマ時間で転職活動するのは至難の技ともいえます。

だからこそ、必ず活用したいのが転職サイトと転職エージェントです。

ベンチャー企業からの転職にとって転職エージェントを活用するメリットには次のような点が挙げられます。

キャプション
  1. 自分の市場価値がどの程度なのか把握できる
  2. 今までの経験の活かし方についてアドバイスがもらえる
  3. 求人数が多く、効率的に自分の希望案件に出会える
  4. 企業のリアルな情報を入手できる

「労働環境が合わない」という理由で転職を繰り返すことがないよう、自分自身を分析して適性のある企業を探す必要があります。

転職エージェントの最新の情報と、客観的な視点から見える自分自身を重ね合わせた転職活動が成功の鍵と言えます。

また、必ず複数の転職サイトと転職エージェントを並行して活用することが重要です。

転職エージェント人気ランキング1位のエージェントにだけを使って転職に成功する可能性もありますが、効率的に転職活動をするには複数のエージェントへの登録は必須です。

その理由は3つあります。

キャプション
  • 各エージェントに限定公開求人案件がある
  • エージェントとの相性がある
  • あらゆる転職ノウハウを入手できる

重要な判断が伴う転職活動だからこそ、相性が良く、自分の感覚を伝えやすいコンサルティングが受けられるエージェントをベースに複数登録しましょう。

数多くの求人案件と出会い、効率的に活動を進めるノウハウを駆使することが転職成功への近道になります。

この転職サイトとエージェントには最低でも登録しよう

キャプション
  • doda:転職活動のサポートの質が群を抜いて評判が高い。利用者満足度は業界No.1。
  • リクナビNEXT:業界最大手。まずはこの転職サイトから登録しましょう(オファーも割と多いです)
  • マイナビジョブ20’s:特に24〜29歳の若年層の転職市場に非常に詳しい。非公開求人も多数。

数多くある転職サイトと転職エージェントのなかでも、20代の転職に強いサイトとしてお勧めしたいのが「doda」です。

求人検索ができる転職サイトとしての面に加え、アドバイザーの支援が受けられる転職エージェントとしての面も兼ね備えていることが特徴で、効率的に転職活動を進められます。

dodaでは、個人のキャリアプランの構築から退職交渉まで手厚いサポートを受けることが可能で、利用者満足度も業界の中でもトップクラスです。

また、リクルートエージェントやビズリーチには劣るものの、求人数も圧倒的に多いので、幅広い選択肢の中から自分の可能性を探っていくことが出来ますね。

dodaのキャリアアドバイザーは優しい人が多いことで有名なので、転職経験が少ない人にはとくにおすすめです。

dodaと他のサイトを徹底的に比較しているので、是非参考にしてください。

まとめ

終身雇用制度が廃止され、同一労働同一賃金が制度化されるなど、「働く」という価値は大きな転換期にあります。

安定した生活の基盤としての労働、やりがいを感じる労働、あなたにとっての「労働の意味」を明確にすることが、日々の労働のモチベーションにつながるともいえます。

ベンチャー企業で活躍できず悩んでいる人も、自分の適性・希望を分析することで、可能性は未知数に広がることを意識していきましょう。

そのためにも、転職エージェントのように活用できる武器を増やすことが大切な一手です。

ベンチャーと大手企業の比較はこちら

この記事を書いた人

浅井 優太のアバター

国公立大学外国語学部英米学科卒業。TOEIC 970点 / IELTS 7.0 / 高校の英語教員免許保有。新卒から大手メーカーの海外営業として働く。

コメント

コメントする

目次
閉じる