OKRとは?Googleも導入する新たな目標管理手法の4つのメリット

Googleも導入する目標管理手法"OKR"とは?その4つのメリットを徹底解説!

OKRは、GoogleやFacebookなど世界を代表する企業が取り入れている目標管理の手法で、シリコンバレーでは非常に一般化してきました。

企業のミッションを個人レベルにまで落とし込むことができるのが売りで、日本でもメルカリをはじめとする先進的な企業が取り入れ始めています。

この記事では、OKRとは何か、またOKRを取り入れるメリットについて解説します。

こんな人におすすめ!
  • 目標管理をする立場にある人
  • 何かを成し遂げたい人

OKRとは?

OKRとは?

OKRとは、Objectives and Key Results(目標と主要成果)の略称。

目標と主要成果を定め、「何を」「どのように」成し遂げるのかを設定する目標設定システムです。

MEMO
OKRとは、何をどのように達成するかを定める目標設定システム

目標(Objective)は、成し遂げたいと思うこと、つまり方向性(Direction)を指し、主要成果(Key Results)はそれをどのように実施するかの方法(How)になります。

「目標を成し遂げた」と言える状態を作るためには、どのような主要成果をあげれば良いのかを考えて具体的なHowに落とし込みます。

以下の動画では、OKRの概要について非常にわかりやすく説明されているので時間のある方はぜひ視聴してみてください。


OKRとKPIの違いは?

OKRはKPIと混同されますが、この2つは別物です。

KPIは、目標達成のための中間指標のことで、目標達成に向けて現在どの位置にいるのかを計測する際に使われます。

例えば、「売上30%アップ」の目標がある際に、それを達成するために「来店率を30%増加させる」と目標達成に必要な指標を分解した中間指標がKPIです。

よって、KPIは業績を可視化するのに非常に有効で、進捗管理に使われます。

一方OKRは、組織のモチベーションを高めるために使われます。

KPIは達成率100%でなければ良しとされないのに対し、OKRは達成率60〜70%が良しとされます。

MEMO
KPIは100%達成が求められる。OKRは60〜70%達成が求められる。

そのため、OKRではKPIと違い、目標が抽象的でも構いません。

達成した時のワクワク感をチームで共有できていることが重要なのです。

Objectives(目標)を正しく設定する

OKRに限らず、目標管理でもっとも大切なことは、目標を正しく設定することです。

「目標など立てない」という組織もあるとは思いますが、様々な研究によって目標を定めて物事に取り組んだ方がパフォーマンスが発揮しやすいことがわかっています。

OKRにおける目標は以下のように考えると良いでしょう。

  • 明確で定性的なもの
  • 達成できるか、できないか半々くらいのもの
  • 3ヶ月程度で実現可能なもの

達成できるかできないかというポイントは非常に重要で、OKRでは簡単には達成できない目標を立てることが大切です。

そうすることでチームは目標を見据えて専念し、完全には達成できなくても予想外の成果を挙げられるようになります。

Google では、目標を70%達成できれば成功と言えるOKRを設定しており、OKRをすべて達成した場合は驚異的な成果とされます。

チームのモチベーションを高めるようなチャレンジングで定性的な目標を立てましょう。

クリスティーナ・ウォドキーの『OKR(オーケーアール)』に良いObjectivesと良くないObjectivesが紹介されていましたので参考にしてみてください。

良いObjectives

  • サウズベイ地区で、法人向けコーヒー小売直売市場を勝ち取る
  • 素晴らしいMVP(実用に耐える最小限の製品・サービス)を立ち上げる
  • パロアルト地区におけるクーポンの使い方の習慣を変える
  • 次の四半期に大成功できるように現ラウンドを締めくくる

良くないObjectives

  • 売り上げ30%アップ
  • ユーザー倍増
  • シリーズBで500万ドルの出資を獲得する

目標を正しく測れるKR(主要成果)を定める

目標を正しく設定できたら、後はそれをどのように成し遂げるか決めるだけです。

OKRでは目標が定性的なものであるため、KRで具体的かつ定量的な指標を定めます。

先に挙げた「良くないObjectives」こそが、KRにすべき内容です。

KRを作るには「どうやってOを満たしたとわかるのだろうか」というシンプルな問いを立て、Oの感覚的な言葉を定量化する(数字で表す)必要があります。

MEMO
KRを作るためには、「どうやってOを満たしたとわかるのだろうか」というシンプルな問いを立てる

KRの基準は測定可能なものである必要があり、次のようなものがあります。

  • 成長率
  • エンゲージメント
  • 売り上げ

KRについてもOと同じく、大きいが不可能ではない数字を立てましょう。

「ベストを尽くせば達成できそうだ」とチームメンバー全員が思うことのできる数字を定めることで、チームのモチベーションが高まります。

OKRにおける主要成果は以下のように考えると良いでしょう。

  • 目標にきちんとつながっている
  • 定量的で数値で達成が測れる
  • 一つの目標に対して3つくらいのKRが最適な数
  • 70%程度の達成で成功とみなせるくらいのチャレンジングなもの

OKRの4つのメリット

GoogleやFacebookも導入するくらいなので、OKRには多くのメリットがあるはずです。

メリットを説明する前に、誰でもやりたいことがあるのにそれをやり遂げることができないのはなぜか考えてみましょう。

OKR(オーケーアール)』の著者のクリスティーナ・ウォドキーは以下の4つのせいだと述べています。

  1. ゴールに優先順位をつけていない
  2. 熱意を持って漏れなくゴールを伝えていない
  3. やり遂げるためのプランがない
  4. 重要事項のための時間を空けていない

OKRを導入することで、それらの目標達成を阻む要素をなくすことができます。

大切なことにフォーカスできる

「なにもかも重要というのは、どれも重要でないのと同じ」と言われますが、ゴールに向かうために重要なことは無数存在するように見えがちです。

しかし、それらの重要に見えることに対して優先順位が付いていないために、結局なにも達成できないのが典型的失敗例です。

OKRでは、O(目標)を一つだけ、その目標を測定するKR(主要成果)を3つだけ設定することで大切なことにフォーカスすることができます。

ゴールと達成基準を全員で共有できる

目標を立ててもなかなか意識できないことが多いです。

OKRでは、シンプルな目標と明確で定量的な主要成果を定め、チーム内で共通認識を持つことができます。

それを意識できるように組織も仕組み化していくと良いでしょう。

やり遂げるために必要なことを個人個人が考えられる

OKRでは、達成すべき目標とそれをどうしたら達成したと言えるかの主要成果があります。

その成果を出すためになにをすべきかを考えれば良く、またその先にあるゴールを意識できているのでメンバーは主体的に考えることができます。

ゴールが明確でなかったり、KRだけ与えられてもなぜそれを達成する必要があるのかが腹に落ちていなければメンバーは主体的に動けません。

OKRでは個人個人が目標達成に向かって主体的に動くことが可能になります。

重要だが緊急ではないことに時間を割ける

有名なアイゼンハワーのマトリクスがあります。

アイゼンハワーマトリクス

どんなに意識していても重要だが緊急ではないことに対してなかなか時間を取ることができないのが一般的です。

OKRでは、3ヶ月という短い期間に達成すべきKRに重要なことを組み込んでいるので、通常の目標管理では「緊急ではないこと」を「緊急なこと」に変化させることができているのです。

OKRの設定方法

OKRの設定方法の紹介です。

GoogleがOKRについての素晴らしいページを公開してくれていましたので、そちらの内容に沿って紹介します。

  • 手順1
    Objective(目標)を定める
    達成した時のワクワク感を共有できる目標を定めましょう。定性的なものにすると良いです。
  • 手順2
    KR(主要成果)を設定する
    Objective(目標)を達成したと言えるにはどうすべきかを考え、計測可能な指標を3〜4つ程度定めましょう。
  • 手順3
    全メンバーのOKRを公開する
    全員のOKRを公開することで、企業としてどこに向かっているのかの方向性が見えてきます。
  • 手順4
    定期的にOKRの進捗を測る
    OKRを共有した後も、振り返りのタイミングまでは密接にコミュニケーションを取り、進捗を測りましょう。
  • 手順5
    成果を測定する
    7割程度達成できているかどうかを振り返りましょう。

OKRの設定は、多くの人で行い、全員が納得感を持って同じ方向に進める状態にしましょう。

OKRを学ぶのにおすすめの本

OKRは最近の流行ですので、何冊か本が出てきました。

僕が読んだ中でおすすめのものを数冊紹介します。

シリコンバレー式で大胆な目標を達成する方法

OKRの中で、もっとも有名な1冊です。

OKRの導入過程がストーリー形式で紹介されており、非常に読みやすいです。

OKRの設定から組織でのマネジメントの仕方までの方法が数々の事例とともに学べますので、OKRを始めてみたい方が入門するのにおすすめの一冊です。

本気でゴールを達成したい人とチームのための OKR

この本は日本人が書いた本なので、読みやすいです。

基本的にOKR本は海外のものを翻訳したものが多いのでところどころ読みづらかったり、ニュアンスがつかめないところもあります。

上記の本当合わせて読むと、OKRについて一通り学べたことになるでしょう。

OKRのまとめ

OKRを使うことで達成すべき目標が明確になり、そこに向かうまでの道筋を描くこともできます。

様々な目標管理手法が存在するものの、なかなか機能しないというのが現実です。

目標を達成できるかどうかは「意志の力」によるもの、片付けられることもありますが私はそうではないと思います。

きちんと適切な方法で目標管理をすれば仕組みとしてそれを成し遂げることは可能になるはずです。

ぜひOKRを組織やご自身の生活に取り入れてみてください。

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